今宵の曲、ボッサの名曲から、「プレリュード(前奏曲)のサンバ/Samba em prelúdio」。かの「バーデン・パウエル/Baden Powell」と「ヴィニシウス・ヂ・モライス/Vinícius de Moraes」の手になる甘美でとても美しい曲。ギターによるインスツルメンツもあるが、男女のデュエットも多い曲である。
まず、私がこの曲を知った、「セバスチャン・タパジョス/Sebastião Tapajós」のギター演奏から。1944年生まれ、ブラジル出身のギタリストで作曲家。「バーデン・パウエル」の陰に隠れて目立たなかった感があるが、速弾きのギターの名手である。いまから40数年前LPレコードでよく聴いていたが、その当時は、「バーデン・パウエル」を凌ぐ技量の持ち主と思っていた。いつしかそのLPは私の手元から離れたため、その後ずっと長い間CDを探していた。諦めかけた頃、偶然、復刻版CDを見つけたといういわくつきのアルバム、「Brasil-El Arte de la Guitarra(ブラジル-ギターの芸術)」(2004)から。
まずは、独唱で。デンマーク出身の女性ヴォーカリスト、「クララ・ヴースト/Clara Vuust」のデビュー・アルバム、「Here's to Love」(2013)から。ピアノの「フランチェスコ・カリ/Francesco Calì」との相性も抜群、ベース、クラリネットを加えたドラムレスという変則トリオをバックに、ゆったりと、優しく聴く人を包み込む。
今宵のピアノは、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/European Jazz Trio」。曲は、「宮城道雄」の「春の海」を。 アルバムは、日本の曲、2曲を含む「祈り-春の海/Pray~Spring Sea」(2012)。パーソネルは、「マーク・ヴァン・ローン/Marc van Roon (p) 」、「フランス・ホーヴァンFrans van der Hoeven(b) 」、「ロイ・ダッカス/Roy Dackus (ds) 」。