2008-03-25 横溝正史『悪魔の手毬唄』角川書店(角川文庫) 机上殺人現場 カバー 杉本一文 『悪魔が来りて笛を吹く』までが、わたくしがよく知る、横溝正史の濃密な怪奇浪漫の作品世界だということが、本書を読むと、判る。 本書は、横溝正史の本来の姿であるモダーンな趣味と、お得意のプロットを融合させ、お話の全面におしだした理知てきな謎とき探偵小説で、まさに横溝正史の中期の傑作であろう。 いかんせん、動機の弱いのが相変わらずだが、これは<金田一耕助>の事件簿でもあるが、<磯川常次郎>警部自身の事件でもあるところも、興味のひとつ。 2008年3月25日(火)読了。