雨の国の王者

探偵小説好事家本人のためのノート

1998-03-01から1ヶ月間の記事一覧

鮎川哲也編『鯉沼家の悲劇』光文社(光文社文庫)

宮野叢子「鯉沼家の悲劇」風景、人物描写がまったくといってよいほどないのだ。 旧家の息苦しいしきたり。 後半部分の謎ときが、つまらぬ。 評判のよいのは、前半部分の、濃密な心理描写のためであろう。 編中の、狩久「見えない足跡」「共犯者」は、不可能…

梶龍雄『浮気妻は名探偵』桃園書房(桃園新書)

連作ミステリ。 人妻<伏山エリ子>名探偵。 推理パズルのようで、あまりにも軽すぎる。 1998年3月15日(日)読了。

樹下太郎『スタイロールの犯罪』桃源社

S・マコーリックかバックウォルドのユーモアスケッチ風といった表現がぴったりのユーモア探偵小説。 産業スパイや「国際スパイ風の断片」が登場する表題作。男女のコンビで、失踪人のあとを追う(これも産業スパイ?)「オシローマ事件」。SFサスペンス「…

堀井憲一郎『馬鹿が止まらない』双葉社

エッセイ集。 阿呆話を集めたもの。 読みやすい。 自分の恥ずかしい話を披露するといった類である。 1998年3月13日(金)読了。

吉岡道夫『太陽は泣かない』朝日ソノラマ(ソノラマ文庫)

ロードノヴェル。 行方不明になった父親を捜すハーフの少年ジャンボ。 なぜ、父は、行方をくらましたのか。 人種差別、身分差別のなか、がんばれ、ジャンボ。 たたかえ、ジャンボ。 1998年3月7日(土)読了。