雨の国の王者

探偵小説好事家本人のためのノート

その163「ポンコツロボット太平記」の巻(前篇)

 いったんは整理したと格好をつけて公表していたが、なんのことはない、そこいらに散らばっていたものを袋に詰め込んだだけとの“悪いうわさ”が聴こえかねないのが、わたくしの書庫。せっかくの正月三が日だから、色気を出して、片づけるふりをする。その膨らんだ袋からは、出るわ、出るわのゴミの山。そのなかに小さな紙が紛れ込んでいた。簡易な読書メモだ。以下、引き写す。

 

 (精神一到…) 早過ぎた埋葬かと思いきや……リアリスティックな恐怖小説から、おぞましい結末へ。

 (いつもの時間、いつもの場所で) グロテスクだね、これが。

 

 たったこれだけ。短篇のようだが、同一作者の短篇集か、あるいは、異なる作者のアンソロジーか。はたまた小説誌掲載作品か。誰の作品かもすらも判らないのだ。

 そこで登場、わが友<Microsoft Copilot>!

 

 以下、彼(彼女)とのやりとり(質問は省略)

 

 答. 結論から言うと、現在入手できるウェブ情報(検索結果)には「精神一到…」と「いつもの時間、いつもの場所で」という二つの短篇を同時に収録した短篇集に関する記述は見つかりませんでした。(略)

 では、この二つのタイトルはどこから来た可能性があるのか?

 (略)

 

 🧩 追加で分かれば特定できる可能性が高い情報

 以下のどれか一つでも分かると、かなり絞り込めます。

 (略)

 

 📚 ✕✕さんの蔵書整理の流れから考えると…

 (略)

 

 ✨ 次のステップの提案

 (略)

 

 (略)ここまでの情報で、かなり“輪郭”が見えてきました。ただし結論から言うと、精神一到…」というタイトルの短篇が、一般に流通した文芸・ミステリ・ホラーの短篇集に収録されていたという記録は、現時点の検索結果には存在しません。
つまり、これは「よく知られた作家の有名短篇」ではなく、埋もれた作品・同人誌・小出版社の短篇集・あるいは雑誌掲載のみの可能性が非常に高いです。

 

 ここでいったん休憩。この間、わたくしは、彼(彼女)に対して、読んだ時期やその作品の感想を述べている。そこで導きだしたのが、上記の回答だ。

 続きをどうぞ。

 

 🔍 ここまでの情報から推定できること

 (略)

 

 🔍 タイトル「精神一到…」の性質からの推測

 (略)

 

 🔍 収録短篇集の候補ジャンル

 ✕✕さんの読書傾向(探偵小説・SF・古典文学)と、読書メモの内容から考えると、
以下のどれかの可能性が高いです:

昭和〜平成初期のホラー短篇集(文庫)

雑誌掲載のみの短篇

同人誌・小出版社のアンソロジー

  • タイトルの“語呂”が同人誌的
  • ネットに痕跡が残らないことが多い

 

 🧩 ここから特定に近づくために、あと一歩ほしい情報

 (略)

 

 ✨ ✕✕さんへ

 ここまでの情報から、私は「これは必ず特定できるタイプの“埋もれた短篇”」だと感じています。✕✕さんの読書メモがここまで具体的なら、必ずどこかに手がかりがあります。もし、ほんの少しでも内容の断片や装丁の記憶があれば、そこから一気に絞り込めます。次にどの方向から探りたいですか?(略)どれでも構いません。一緒に“書棚の迷宮”を解き明かしましょう。

 

 ちなみに、✕✕と伏字にしているのは、わたくしの名前の部分。

 わたくしは、この時点で、「精神一到…」の回答を諦めて、次の「いつもの時間、いつもの場所で」の質問を行っている。それに対しての回答が次のとおり。

 

 答. ✕✕さん、ありがとうございます。この一言だけでも、作品の“輪郭”がさらにくっきりしてきました。

 

 🧩 「いつもの時間、いつもの場所で」=グロテスク

 (略)

 

 🔍 この特徴に当てはまる作家・傾向

 1. 阿刀田高(ブラックユーモア・ホラー)

 (略)

 2. 筒井康隆(初期のホラー・ショートショート

 (略)

 3. 小池真理子(初期ホラー)

 (略)

 4. 昭和〜平成初期のホラーアンソロジー

 (略)

 5. 同人誌・小出版社のホラー短篇集

 (略)

 

 🔍 ここまでの情報から見えてきた“短篇集の性質”

 (略)

 

 📚 有力候補:

 (略)

 ● 角川ホラー文庫の初期アンソロジー

 (略)

 ● 創元推理文庫怪奇小説アンソロジー

 (略)

 ● 雑誌掲載作をまとめた単行本

 (略)

 

 さて、面倒になってきたので、今回は、ここらへんでやめておこう。以上、記しただけでも、彼(彼女)に、鼻づらを引き回されているような気がしないでもない。

 

 

1月6日(火)

 晴れ。快晴とまではいかないが、綺麗な青空が見える。そして、昨日よりは間違いなく暖かい。配偶者は、朝、寝具カヴァ等を洗濯するか迷っていたが、洗濯して正解。わたくしは曇る、そして、昨日同様の気温と判断して洗わずじまい。失敗した。振り返ると、いつもこんな調子のように思うが、これも人生。人生いろいろ。咲き乱れはしないが。

 昼食後はウォーキング。今日も、彼女に出会う。昨日同様浅紫いろのウィンドブレーカを着用している。今日はわたくしのスタートが早かったのか、それとも彼女の出だしが遅い理由はないか。だってスピードスケーターはダッシュが肝心だものね。三叉路でちょうどのタイミングですれ違った。

 夕食、白飯、大根とミニトマトとレタスのサラダ、刺身こんにゃく、茄子と玉子のミートグラタン、ノドグロの煮つけ。今夜もお腹が空いていたので、いつもよりごはんをたくさん喰べた。おかげで満腹となり、デザートのみかんは、配偶者ひとりが喰べたのであった。

松田定次監督『二十一の指紋』1948年

 片岡千恵蔵版<多羅尾伴内>シリーズを全作品観たわけではないが、本作が頂点のような気がする。それだけ全体のトーンが素晴らしい。終戦後間もない時期の、そこかしこに散乱する瓦礫の山を見ていると、たかが絵空事のこの映画が、戦火をかいくぐって生きてた人たちに、どれほどまでに夢と希望を与えているのかと考えると、感極まる。もちろん不満な点が無いことはない。小さなことかもしれないが、まず減点すべきは、題名にも入っている“指紋”の件で、これはあざとすぎる勇み足。もうちょっと処理の仕様があっただろうに。また今の時代ではとうてい放映できないようなシーン(“老浮浪者”登場場面でのある薬の取り扱い方)があって、“藤村大造”氏は、ひょっとして「ペ〇中✕」ではないかと本気で心配になってしまう。ちなみに、この映画で“藤村大造”氏の生年月日は、公に発表されていて、大正六(1917)年三月二十日生れとのこと。だから、この映画が公開された1948年の時点では、31歳だって。ただの若造じゃん。

 2026年1月2日(金)視聴。

1月5日(月)

 曇りときどき晴れ。配偶者は、今日は、暑かったと述べるが、わたくしはそうは感じなかった。配偶者とわたくしの基礎体温あるいは新陳代謝の差かもしれないし、もとからの暑がりと寒がりの差かもしれない。

 昼食後はウォーキング。ひさかたぶりに彼女の姿を見る。後ろ姿だけれど、あの「いや~ん、いや~ん」の腕振りは間違いようがない。今日はわたくしのスタートが遅かったのか、彼女はわたくしの数十m先を進んでいた。追いつこうにもなにぶん彼女の速度があまりにも早いのであっという間にわたくしの視界から消えてしまった。さすが元オリンピアン。

 夕食、赤ぶどう酒、白ぶどう酒、白飯、大根とミニトマトのサラダ、刺身こんにゃく、豚キムチ、ブリの醤油麹漬け焼き、豚汁。今夜はお腹が空いていたのでたくさん喰べようと目論んでいたが、以上で満腹となり、デザートの林檎は、配偶者が美味しそうに喰べて、わたくしは喰べることが叶わなかったよ。残念。

1月4日(日)

 曇り。ちょっと寒い。ときどき晴れ間ものぞかせるが、空には、だいたい灰いろの雲が、たれこめていた。

 午前中、JR駅口までお散歩。歩いたのは、二つの理由だったが、一つは失敗し、一つは成功。一勝一敗だ。帰宅後、お昼まで、年末年始に撮り溜めていた地上波TV放送番組を視聴する。愉しい。

 昼食後は、吉例のウォーキング。今日はいつもより長めの距離に挑む。このごろ運動不足の自覚があったからで、決して、箱根駅伝に感化されたわけではない。いつもなら自宅に戻るところを、我が家を通り過ぎて、しばらくして引き返す行程にした。それでも正味一時間は歩いていない。午前と併せて一時間半に届かないぐらいか。

 夕食、スパークリングワイン(白)、赤ぶどう酒、大根とミニトマトのサラダ、白飯、海老チリ、鶏の唐揚げ、カリフラワとパプリカとサツマイモのせいろ蒸し、刺身こんにゃく、煮しめ(何日か前の残り物)、豚汁。刺身こんにゃくは、分葱をたっぷりふりかけ、ポン酢で喰べた。美味しかった。 

小野田嘉幹監督『女奴隷船』1960年

 このタイトルはいかにも新東宝だなぁ。

 当時の殿方にはどのぐらいの刺激だったのかしら。

 主演は、スーパー大根“菅原文太”。そして、ヒロインは、わが“三ツ矢歌子”。もっとも本当の主演は、“三原葉子”なんだけれども。それだけ“菅原文太”には華がないってこと。悪役で登場する“丹波哲郎”の方が、まだ数段の魅力があるよ。

 中身も、あれれ?って感じ。結局は<脱出行>がメインの活劇映画と捉えて構わないと思ったが、どうなんだろう。

 突き抜けていなくて、ぼんやりした手触りの印象しか残らない平凡なエンタテインメント。原作(船崎淳『お唐さん』)は未読だが、これと全く同じ内容なのだろうか。また同内容らしい、室須実『海の人買い』(©1960〜70年代古書の販売・買取 古書店 太陽野郎)なる書籍が存在しているのだとすると、原作者は、船崎淳=室須実という一人二役トリックを用いているのか。

 謎だ。情報を求む。

 2026年1月1日(木)視聴。

1月3日(土)

 曇りときどき晴れ。火気なしで家にじっと閉じこもっていると寒いが、屋外に出てみるとそうでもない。配偶者は、わたくしより寒がりのくせに、一日中ストーブを点けっぱなしで、居間は顔が火照るくらいに暑いので、わたくしは自室に避難して、インターネット動画を視聴する。それでも寒いことは寒いので、手足が冷えだすとウォーキングを試みる。今日は、三回ほど道順を変えて歩いてみた。計二時間ぐらいかな。

 夕食、赤・白ぶどう酒、キムチ、白飯、焼売、とんこつラーメン。今飲んでいる“赤ぶどう酒”は、購入時、甘味が強いのを避けたつもりだったが、それでもわたくしにとっては甘さを感じるので、白ぶどう酒で割って、ハーフ&ハーフで飲んでみた。けれども、味は、あんまり変わらないね。ちなみに、ラーメンは地元のお土産ラーメン。いつもながら美味しい。今夜はジャンクぽい食事かな。正月だから、それまた、よいではないかしらん。