最近読んだ本に
『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』
というタイトルの本がある。なかなか刺激的だ。
読み始めてすぐに分かるのは、
この本がかなり著者の実体験に基づいて書かれているということ。
理論書というより、体験談に近いので、その分主語の大きさや
「それは人によるのでは?」と思う部分も正直あるかもしれない。
でも、その人の体験談の方が臨場感もあるし
読んでいて妙に引き込まれるよね。
きれいに整えられた男女論ではなく、
ぶつかったり、すれ違ったり、
うまくいかなかった経験から滲み出てくる
生々しい男性論・女性論は読んでて興奮する。
整体の仕事をしていると、
恋愛や夫婦関係の話が、
体の悩みと一緒に出てくることがある。
「肩がつらくて…」から始まって、
いつの間にか
「実は最近…」
という話になることも珍しくはない。
そういう話を聞いていると、
人が「誰を好きになるか」って、
頭で選んでいるようで、
実はかなり無意識に左右されているんだなと感じるわけです。
この本の後半に出てくる悩み相談が、
特に面白かった。
同じようなパターンを繰り返す人、
分かっているのに離れられない人、
「なぜか毎回こうなる」という相談ばかり。
人は「幸せになりたい」と言いながら、
どこかで慣れ親しんだ不幸を選んでしまうことがある、
ということだ。選ばされてしまうというべきか
それは弱さというより、
これまで生きてきた中で身についた
“心の癖”みたいなものなのかもしれないね。
この本は、
その癖を正すというより、
「ほら、ここに同じ形があるでしょう」と
鏡を差し出してくる。
読む人によっては、
少し痛いかもしれない。
でも、自分の恋愛を振り返るきっかけにはなる。
愛してくれない人を好きになる理由。
それを知ることは、
誰かを責めるためじゃなく、
自分の物語を少し理解するためなのだと思った。