オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ。本ブログではアフィリエイト広告が掲載されています。

【雑記】さらばHX60V

 12月10日、11年以上に渡って使用したソニーDSC-HX60Vが、とうとう寿命を迎えた。

 既に2、3年前から、画像の中央やや左上寄りに、油染みのような暗い部分が発生しており、レンズの汚れではなく内部で「何か」が起こっていることが窺えた。しかしそれは、均一な明るいもの(青空など)を撮らない限り、殆ど目立たないものであり、あまり気にせず使っていた。
 そして今年の11月頃から、フォーカスがなかなか合いにくいという現象が、ズーム倍率などに関係なく起こるようになってきていた。奇妙には思ったものの、何回かの撮り直しの後に何とかなっていたので、単にフォーカスの合いづらい状況だったのだろう、と都合よく解釈していた(実際、しばしば起こることではある)。
 そして12月10日の正午過ぎ、外にちょっと出て雌阿寒岳の写真を撮っている時に、それは起こった。
 噴煙を上げる火口を撮ってみたら、写真全体が完全な真っ白になったのである。そしてカメラ内部から聞こえる、これまで聞いたことのない、絶え間ないメカニカルな動作音……。かなり苦しげにも聞こえる、メカの作動の音であった。もちろん、「いつもの条件」で撮影しており、撮影設定は何一つ変えていないので、撮影結果とカメラの動作状況は、明らかに「異常な現象」である。
 おかしいと思いつつ、試しにズームをあまりしないで撮影してみたところ、何とか「何が写っているか」は分かるものの、白飛びが激しく、ぶれも酷い写真となった。光学およびデジタルズームを高倍率側にするほど、白飛びは顕著になることが分かった。しかし何とか像が見える写真でも、フォーカスはぶれにぶれており、使い物にならないレベルの像であった。
 なお温度条件は、「それなりに寒いが零下には程遠い」環境だった。道民からするとこの季節としては「ややぬるい」とすら言える環境だったはずである。
 寒さでデジカメが壊れたという話は実際聞いたことがあるが(叔母の体験……真冬の層雲峡での出来事らしい)、そういう過酷な条件でもなく、単に気温だけで起こった不具合でもないことは確かである。前述の通り、フォーカスが合いづらい現象が頻発していたので、それがさらに進んだ結果の不具合と見るのが、より適当だろう。
 そしてその夜、室内で試して見たところ、やはりズームを効かせるほど白飛びする傾向が確認できた(メカ動作音はますます激しく……)。フォーカスは、少しでもズームをすると途端に合わなくなるという、これまでにない「悪い成績」となった。
 結果として、本機は「昼間のように明るくない夜間の室内で、ズームを使わずに静止物を撮影する場合」にのみ、何とか撮影可能ということが判明。ズームが最大の武器の機種で、これは致命的である。しかも真昼のように明るくない条件のみ、と……。
 翌11日の朝、さらに未練がましく、窓の外の景色などで確認。しかし同じ白飛び現象および悲しげなメカ動作音、そしてフォーカス不良を再確認するに終わった。(さらに付け加えるならば、絶え間ないメカの動作のせいなのか、バッテリーの急速な消耗も見られた)
 というわけで、本機は11年と2ヶ月と数日で「解任」となった。長きにわたり、本当にお疲れ様でした……。これを持ってフィリピン某所に井戸水とか汲みに行ったなぁ……などと、本機で撮影した写真を毎夜見返しつつ、思い出に浸っている最中である。
 で、次の主力機の件。その後すぐに、北海道支部長から、使っていないコンデジを「無期限貸与」してもらうことになり、現在はそれを持ち歩いている。色はピンクだか、全く気にしない。むしろ大変良い色である。

 光学30倍から8倍になったので、「工事現場の奥の奥」の看板はキツいだろうが、大抵の状況では十分であろう、と考えている。光学ズームは2007年から数年使っていたRICOH Caplio R5に近い倍率(R5は7.1倍)で、何と言うか「懐かしい」感じも少々。もちろんデジタルズームも併用されるわけだが、それに関する「実際どんな感じか」ということは、今後よく分かってくるだろう。まあ恐らく、大きな失望は感じずに済むのではないかと、楽観視している。

 ただこのA300、大変使いやすいものの若干「慣れ」は必要である。慌てずちゃんと保持して撮らないと、日中でも途端にぶれてしまう……実に当たり前の話である。いかにHX60Vの持つ機能で楽をしていたか、思い知らされている最中である。HX60Vよりもずっと薄くて小さいということも、取り回し面で少々戸惑わせる一因になっている(これも慣れれば何とかなるだろうか?)。
なぜスマホのカメラで撮らないのか?スマホの方が便利で優れているのでは?」というような意見も、当然あるだろう。しかし個人的には、「スマホは気軽にその辺のものを撮るのには大変良いが、記録として残す写真を撮る場合にはやや使いにくい場合が……」という感じである。
 迅速に最適なズーム倍率を決めて、さっと撮ってさっと立ち去るようなことをしなければならない場合、デジカメの方が「一連の動作の流れ」として身についている分、個人的には有利なのである。現場では、そういう状況はしばしば発生するものである。
 まあスマホでもいったん慣れてしまえば……ということなのかもしれないが、長年の路上観察で染み付いている分、やはりコンデジの方が現状有利。(それに加えて、現在使っているスマホのカメラの性能が、記録用としては今ひとつという事情もあったり……)
 なお、退役したHX60Vは、ダイソーで売っている、フィギュアなどを入れて展示するための透明プラケースに入れて、玄関に飾ることにした。来客は「何でカメラが?」と思うことだろう。
 A300については、もう少し取り回しに慣れが必要なので、まだまだ訓練しなくてはならない。しかし今は寒い季節なので、特にバッテリーの減り具合の方が心配ではある。HX60Vよりは「若い」機種だが、それなりに年数は経っているし……。バッテリーは新規調達が必要かもしれない。
 ちなみにかつて使っていたカメラで、撮影はできるが記録ができない、という現象が起こったことがあった。11月のかなり寒い道東でのことだったが、これはSDカードの方で問題が発生していた模様。恐らく寒さで、端子の接触不良が起こっていたものと思われる。

 ということで長々と書き連ねたが、要するにタイトル通り「さらばDSC-HX60Vよ永遠に」ということで。