2026年の開花はどうなる?埼玉県の桜傾向と「穴場」を選ぶ3つのメリット

埼玉県には「日本さくら名所100選」に選ばれるような有名なスポットが数多く存在しますが、近年はインバウンド需要の回復や国内旅行の活発化により、主要な観光地は大変な混雑が予想されます。
そこで2026年に注目したいのが、地元の人しか知らないような「穴場スポット」です。まずは、今年の開花傾向と、あえて穴場を選ぶことで得られる体験の質について解説します。
-
-
【2026】埼玉県でおすすめのお花見・桜の名所7選
2026年の春、お花見の計画はもう立てましたか? 都心からのアクセスが良く、自然と歴史が調和する埼玉県は、実は絶景の桜スポットが集まるエリアです。 「今年はいつもと違う場所へ行ってみたい」「一番良い時 ...
続きを見る
2026年版|埼玉エリアの桜開花予想と見頃の時期
2026年の冬から春にかけての気候傾向を考慮すると、埼玉県の桜(ソメイヨシノ)は、平年並みか、やや早めの開花が予想されます。
例年のデータに基づくと、大宮や熊谷などの県南・県北エリアでは3月下旬に開花し、4月の第1週頃に満開を迎えるパターンが多く見られます。ただし、秩父や飯能などの山間部や県西エリアの穴場スポットでは、平野部よりも見頃が3〜5日ほど遅くなる傾向があります。
穴場スポットへ行く際は、ピンポイントで満開を狙うために、天気予報サイトだけでなく、現地の観光協会や自治体のSNSなどでリアルタイムの開花状況をチェックすることをおすすめします。
混雑回避だけじゃない!穴場スポットならではの撮影・鑑賞の魅力
「人混みを避ける」以外にも、穴場スポットを選ぶことには大きなメリットが3つあります。
- 1. 背景に人が入り込まない写真が撮れる
有名な公園では、どうしても背景に他の花見客が写り込んでしまいますが、穴場であれば桜と風景だけの美しいポートレートや風景写真を心ゆくまで撮影できます。 - 2. 場所取りのストレスから解放される
早朝からの場所取り合戦とは無縁です。ふらっと立ち寄り、好きな場所でベンチに座ったり、ゆっくり歩いたりできるのは、隠れた名所ならではの贅沢です。 - 3. 「音」まで楽しめる静寂さ
喧騒から離れた場所では、鳥のさえずりや風が桜を揺らす音など、視覚だけでなく五感で春の訪れを感じることができます。
アクセスや駐車場の注意点:快適なお花見にするための事前準備
一方で、穴場スポットには観光地化されていない場所も多く、事前のリサーチが不可欠です。
特に注意したいのが「駐車場」と「トイレ」です。専用駐車場がない場合や台数が極端に少ない場合があるため、近隣のコインパーキングを事前に調べておくのが鉄則です。また、公共交通機関を利用する場合は、バスの本数が1時間に1本程度ということも珍しくありません。
そして、近くにコンビニや売店がないことも多いため、飲み物や軽食は事前に購入してから向かうのが、穴場めぐりを成功させるポイントです。
【穴場1・2】人混みを避けて優雅に散歩!川沿い・土手の絶景桜並木
有名な桜の名所といえば、レジャーシートを広げて宴会をするイメージが強いですが、「もっと静かに、景色を楽しみながら歩きたい」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、川のせせらぎを聞きながら、混雑を気にせず自分のペースで散策できるリバーサイドの穴場スポットを2つご紹介します。
スポット①:【元荒川の桜並木(鴻巣市)】水面に映るソメイヨシノのトンネル

埼玉県鴻巣市の吹上地区を流れる「元荒川」沿いは、知る人ぞ知る桜の回廊です。JR吹上駅から徒歩圏内という好立地にありながら、都内の有名スポットのような「歩くのも大変」という混雑とは無縁の場所です。
ここの最大の特徴は、川の両岸に約2.5kmにわたって続く、約500本のソメイヨシノです。枝が川面に向かって大きくせり出しているため、満開時にはまるで桜のトンネルのような景観を作り出します。
特に風の穏やかな日には、水面に桜が映り込む「リフレクション」が見事です。橋の上から眺めると、空の青と桜のピンク、そして川面の緑が織りなす絶景を独り占めできます。
- 住所:埼玉県鴻巣市吹上本町・鎌塚周辺
- アクセス:JR高崎線「吹上駅」北口より徒歩約5分
- おすすめポイント:夜には提灯が点灯することもあり、幻想的な夜桜散歩にも最適です。
スポット②:【柳瀬川沿いの桜(志木市)】土手の菜の花とのコントラストが美しい隠れ名所

東武東上線「柳瀬川駅」の目の前に広がるこのスポットは、地域住民の憩いの場でありながら、実は県内でも屈指のフォトジェニックな場所です。
柳瀬川の魅力は、土手に咲き誇る「菜の花」と「桜」の共演です。「黄色の絨毯」と「薄紅色の桜」のコントラストは春爛漫そのもので、どこを切り取っても絵になります。
また、ここの桜は植えられている位置が土手沿いであるため、遊歩道を歩くと目線の高さ、あるいは見下ろす位置に桜の花が来ます。そのため、桜の花をアップで撮影したい方や、桜に包まれたようなポートレート写真を撮りたい方に特におすすめです。
- 住所:埼玉県志木市柏町(柳瀬川駅周辺)
- アクセス:東武東上線「柳瀬川駅」西口すぐ
- おすすめポイント:駅近でありながら、スーパーやコンビニも隣接しているため、手ぶらで訪れても快適に過ごせます。
【穴場3】家族連れやピクニックに最適!遊具と桜を楽しめる広々公園
小さなお子様連れのお花見では、ただ桜を見るだけでは子供がすぐに飽きてしまったり、混雑した場所では迷子の心配が尽きなかったりと、気苦労が絶えないものです。
そこでおすすめしたいのが、「遊具で子供を遊ばせながら、大人はゆっくりお花見ができる」という、ファミリーにとって理想的な穴場スポットです。
スポット③:【北本市子供公園(北本市)】桜の下で遊べる!地元民に愛される癒やし空間

北本市にある「北本市子供公園」は、自然の地形を活かした広大な敷地を持つ、地元ファミリーの憩いの場です。県内の有名な公園に比べて観光客が少なく、落ち着いてピクニックシートを広げられるのが最大の魅力です。
この公園のハイライトは、なんといっても巨大なトランポリン遊具「ふわふわドーム」です。この遊具の周囲を囲むように桜が植えられているため、子供たちが元気に飛び跳ねる様子を見守りながら、パパ・ママは座ったままお花見を楽しむという贅沢な過ごし方が可能です。
また、園内には「小動物コーナー」があり、ウサギやモルモットなどの可愛い動物たちを見ることもできます。桜の季節には、園内の長い滑り台の上から桜並木を見下ろすような視点で滑り降りる体験もでき、子供たちにとっても忘れられない春の思い出になるでしょう。
- 住所:埼玉県北本市石戸宿3-225
- アクセス:JR高崎線「北本駅」西口よりバス「北本市子供公園」下車すぐ
- おすすめポイント:駐車場が無料(台数に限りあり)で利用できるため、車でのアクセスでもお財布に優しいのが嬉しいポイントです。
【穴場4】ドライブで行きたい!自然と調和した山・湖畔の静寂スポット
都心の喧騒を離れ、休日は車で少し遠出をしたい。そんなドライブ派の方におすすめなのが、山や湖などの大自然と調和した桜スポットです。
整備された都市公園とは一味違う、自然そのものの美しさと静寂に包まれる体験をご紹介します。
スポット④:【鎌北湖(毛呂山町)】湖畔に映る「乙女の湖」の幻想的な桜

埼玉県毛呂山町にある「鎌北湖(かまきたこ)」は、農業用貯水池として造られた人造湖ですが、その美しさから「乙女の湖」という別名を持っています。
ここの魅力は、湖を取り囲むように咲く桜と、周囲の深い森の緑とのコントラストです。風のない日には、湖面が鏡のようになり、桜が水面に映り込む「逆さ桜」の幻想的な光景を見ることができます。このリフレクションは写真愛好家の間でも評価が高く、静かにシャッターを切る人の姿が見られます。
また、鎌北湖ではボート(手漕ぎ・スワンボート)に乗ることが可能です。地上から見る桜も美しいですが、湖の上から見上げる桜は格別です。水音だけが響く静かな湖上で、パートナーや家族とゆったりとした時間を過ごすことができます。
- 住所:埼玉県入間郡毛呂山町大字宿谷356-7
- アクセス:関越自動車道「坂戸西スマートIC」または「鶴ヶ島IC」から車で約20〜30分
- おすすめポイント:ヘラブナ釣りの名所としても知られており、昭和レトロな雰囲気漂う管理棟も写真映えする隠れたポイントです。
【穴場5】歴史ある風景を独り占め?神社仏閣で愛でる一本桜・しだれ桜
賑やかなお花見も楽しいですが、時には静寂の中で、日本の春ならではの「侘び寂び」を感じてみてはいかがでしょうか。
最後にご紹介するのは、歴史ある建築物と桜が織りなす、絵画のような風景を心静かに鑑賞できる寺院スポットです。
スポット⑤:【慈恩寺(さいたま市岩槻区)】彼岸花だけじゃない!春の境内を彩る古木

さいたま市岩槻区にある「慈恩寺(じおんじ)」と言えば、秋の彼岸花(ヒガンバナ)の名所として有名ですが、実は春の桜も知る人ぞ知る絶景であることをご存知でしょうか。
約1200年の歴史を持つこの古刹では、重厚な本堂や山門を背景に、ソメイヨシノやシダレザクラが咲き誇ります。特に注目したいのが、境内に佇む彼岸桜(江戸彼岸)などの古木です。長い年月を生きてきた巨木が花を咲かせる姿には、圧倒的な生命力と神々しさが漂っています。
有名公園のような混雑はなく、境内は常に厳かな空気に包まれています。手を合わせた後に、ベンチに腰掛けてゆっくりと花を眺める時間は、日常の忙しさを忘れさせてくれる特別なひとときとなるでしょう。
- 住所:埼玉県さいたま市岩槻区慈恩寺139
- アクセス:東武アーバンパークライン「東岩槻駅」より徒歩約30分(タクシー利用推奨)
- おすすめポイント:西遊記の「三蔵法師」ゆかりの寺としても知られており、歴史散策や御朱印巡りと合わせて楽しむのがおすすめです。
まとめ:2026年の春は埼玉の隠れスポットで特別なひとときを

ここまで、埼玉県内の知る人ぞ知る桜の穴場スポットを5つご紹介しました。有名な観光地で賑やかに過ごすのも素敵ですが、今年(2026年)は少し視点を変えて、「質」と「ゆとり」を重視したお花見を選んでみてはいかがでしょうか。
今回紹介した5選のマップと位置関係
今回ピックアップしたスポットは、県内の異なるエリアに点在しています。ご自宅からのアクセスや、当日のドライブコースに合わせて最適な場所を選んでみてください。
- 県央エリア(鴻巣・北本):元荒川の桜並木、北本市子供公園
- 県南エリア(志木・さいたま市):柳瀬川沿いの桜、慈恩寺
- 県西エリア(毛呂山):鎌北湖
※お出かけの際は、スマートフォンのマップアプリに目的地を保存し、当日の交通状況(渋滞情報)を必ず確認してから出発することをおすすめします。
マナーを守って楽しもう!穴場を「穴場」のまま守るために
最後に大切なお願いがあります。今回ご紹介した場所の多くは、地域の方々の生活圏内や、手つかずの自然の中にあります。
これらの場所が来年も、再来年も美しい「穴場」であり続けるためには、私たち訪問者のマナーが不可欠です。
- ゴミは必ずすべて持ち帰る(ゴミ箱が設置されていない場所がほとんどです)
- 近隣住民の迷惑になるため、路上駐車は絶対にしない
- 大声で騒がず、静かに景色や会話を楽しむ
マナーを守り、心に余裕を持って桜を愛でる。そんなスマートなお花見ができるあなたにこそ、これらの絶景はふさわしいはずです。
2026年の春が、あなたと大切な人にとって、忘れられない美しい季節になりますように。