走るイタチ、沈黙のキツネ
【イタチの進撃、キツネの沈黙】すれ違いの観察日記
今回もホンドキツネの撮影を狙って出発しました。前回の反省を活かし、現地に到着した段階ですぐに撮影できるようカメラの準備は万端。しかし、現地に着いてもキツネの姿はありません。淡い期待はあっけなく打ち砕かれました。やはり、野生動物はそんなに簡単には姿を見せてくれません。
今回は少し視点を変え、前回ニホンイタチを見かけた場所で張り込むことに。キツネもイタチも撮影できたら最高——そんな希望を胸に、静かに待機を始めました。


遠くから、ちょこちょこと走る小さな姿が
しばらくすると、遠くからこちらへ向かってくる小さな動きが見えました。本命のキツネではありませんが、もう一つの目的であるニホンイタチです。
これはチャンス。しかもこちらに向かってきている!
イタチは警戒心が強いと聞いていたので、遠くのうちから証拠写真でもいいからとシャッターを切り始めました。すると、イタチがふと立ち止まり、何かを察知したような素振りを見せましたが、そのまま再びこちらへ走ってきます。
シャッター音にもまったく動じない様子。ここがキツネとの大きな違いです。キツネは必ずといっていいほど、シャッター音に反応します。
イタチは時折立ち止まりつつも、真っ直ぐこちらに向かってきます。胸が高鳴る中、シャッターチャンスを逃さぬよう夢中で撮影しました。
至近距離での対峙と、イタチの選択
ある程度近づいたところで、イタチもようやくこちらに気づいた様子。ぴたりと立ち止まり、じっとこちらを見ています。こちらも息をひそめ、静かにシャッターを切ります。
イタチはその場で数秒ほど考えるような素振りを見せた後、進路を横切るのをやめ、藪の中へとゆっくり消えていきました。
その様子は「慌てて逃げる」というより、「自分より大きい何かがいるから、まあやめておこう」といった感じ。堂々とした態度には、イタチ科特有の気の強さを感じさせられました。
近づくまでこちらに気づかなかった様子から、もしかすると視力があまり良くないのかもしれません。イタチについてはまだ詳しく調べたことがないので、今後の観察とあわせて少し勉強してみたいと思います。


キツネは現れず、次なる一手を
イタチの撮影に満足しつつも、キツネへの期待は最後まで捨てずに待ち続けました。しかし、この日はついに姿を見せてはくれませんでした。
もしかすると、また出没場所を変えたのかもしれません。
次回は、もう少し粘って暗くなるまで現地に留まり、夜間の出没確認を行う予定です。キツネは非常に警戒心が強く、周囲の状況をよく観察しています。やはり、先回りして待ち伏せするのが最善の手かもしれません。
次回は今回と同様の場所で、さらに慎重な観察を試みたいと思います。


応援やご意見はぜひコメントでお聞かせください!次回もお楽しみに!
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すれ違いのキツネ、再会のイタチ

【視線の先にいたのは】キツネとのすれ違いと、再会したイタチ
今回もホンドキツネの撮影を目指して、前回の出没ポイントへと向かいました。今日はどんな姿を見せてくれるのだろう——そんな期待を胸に、自転車を走らせます。
すると、張り込みポイントの手前で、ふと何かの視線を感じてスピードを緩めました。明るい時間帯にもかかわらず、ただならぬ気配。自転車を静かに止め、カメラを手にして視線を感じた方向へと目を向けると……
そこには、やはりキツネがいました。
お互いの姿がはっきりと確認できる距離。こちらに気づいているのは明らかでした。すぐに撮影を試みましたが、枝が密集していてうまく写らず。少し位置を変えた瞬間——キツネの姿は死角へと消えてしまいました。
明るい時間帯にキツネを撮れる、またとないチャンス。逃してしまった悔しさは大きかったですが、まだ日は落ちていません。再び出てくることを願い、予定通り張り込みを開始しました。
キツネの気配は遠く、時間だけが過ぎていく
キツネは臆病でありながらも好奇心が強い——そんな言葉を聞いたことがあります。「いったん隠れても、また出てくる可能性はある」と。
けれど、今回のキツネはその限りではなかったようです。いくら待っても再び姿を見せることはありませんでした。どこに隠れたのかも分からず、時間だけが静かに過ぎていきます。
もう今日はダメかもしれない——そう思い始めた頃、遠くで何かがサッと横切るのが見えました。キツネではないかと期待を込めて距離を詰めてみると……
再会は突然に、姿を現したニホンイタチ
そこにいたのは、ニホンイタチでした。
以前、けもの道で張り込んでいたときに見かけたものの、撮影に失敗してしまった相手。辺りはすでに暗くなっており、撮影にはまったく不向きな状況でしたが、せめて証拠写真だけでも——と慎重に距離を詰め、シャッターを切りました。
イタチはこちらの存在など気にもとめず、一直線に目的地へ向かって走っていきます。撮影としては不十分かもしれませんが、こうして再び出会えたことが素直に嬉しく、少しだけ救われた気持ちになりました。
油断せず、次回こそは
この日はキツネに再び会うことは叶いませんでした。それでも、確かに気配を感じたこと。そして、イタチとの思わぬ再会があったこと。どちらも、自然の中での一期一会の出会いです。
次回こそは、シャッターのタイミングを逃さないように。焦らず、油断せず、静かにキツネの姿を待ちたいと思います。


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再び動き出す観察記録──巣の移動と新たな張り込みポイント

キツネは今どこに?予想外の再会と新たな手がかり
しばらく更新が途絶えてしまいました。その理由は──いつも姿を見せていたキツネが、突然姿を消してしまったからです。
観察を続けていた場所では全く気配がなくなり、「これは巣の場所を変えてしまったかもしれない」と感じました。こうなると、日中の観察だけではなかなか手がかりは得られません。そこで、活動が盛んになる日没後にも足を運び、夜の気配を頼りに探索を続けていました。
そしてある日──。
薄暗がりの中、ふと何かの視線を感じて立ち止まりました。息を潜め、双眼鏡を構えると──そこに、葉の陰に伏せたキツネの姿がありました。周囲の茶色い落ち葉と見事に溶け込み、保護色のようになっていたため、じっと見ていても簡単には見つけられない位置です。
「これは見逃してしまうわけだ」と納得しつつ、キツネの様子を観察すると、とても落ち着いた雰囲気で動く気配もありません。どうやら、ここをねぐらにしている可能性が高そうです。以前巣があると考えていた場所とは異なり、新たな拠点に移ったのかもしれません。
光が少なく、撮影こそ叶いませんでしたが、大きな手がかりを得ることができました。
次は、この新たな拠点で、キツネの自然な姿を写真に収められるよう、さらに慎重に観察を続けていきます。
——そしていつか、子育ての様子まで追えるような瞬間を、この目とレンズで記録したい。

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撮影活動の雑談 パート5

撮影地へ向かう——それは単なる移動ではなく、すでに冒険の始まりだ。
私の相棒は3台の自転車。状況に応じて使い分けるが、どれを選んでも移動にはドラマがある。
最も頼れるのは、やはりロードバイク。軽やかにペダルを踏み込めば、風を切るように時速30kmで進んでいく。長距離も苦にならず、体力を温存できるのが魅力だ。だが、その速さゆえのリスクもある。駐輪場所を慎重に選ばなければ、盗難の恐れがあるし、機材を背負いすぎると前傾姿勢の負担が腰にくる。それでも、走ることそのものが楽しい。移動手段を超えて、まるで旅そのものが目的になったかのような感覚に陥る。
次に、日常の足として活躍するのがマウンテンバイク風の自転車。悪路にも対応でき、気兼ねなく駐輪できるのが強みだ。ただし、長距離を走るには重さがネック。速度も控えめで、移動時間が長くなるのは避けられない。それでも、のんびりと景色を楽しみながら進むのも悪くない。
そして、疲労困憊の帰路や、荷物が多い日には電動アシスト付き自転車が活躍する。アシストが効く間は驚くほど楽だが、時速25kmを超えるとその恩恵は消え、重さが牙を剥く。油断すると、ただの過酷なトレーニングマシンと化すのだ。しかし、大きなカゴを備え、機材を楽に運べるのは大きなメリット。撮影後の疲れ切った体には、これ以上の相棒はいない。
結局、一番多く使うのはロードバイク。スピード、快適さ、運動効果——その全てが魅力的だ。初めて乗ったときの感動は今も忘れられない。試しに走り出し、そのまま150kmを駆け抜けた。帰宅後、全身が悲鳴を上げたが、心は満たされていた。
撮影の醍醐味は、シャッターを切る瞬間だけではない。移動の時間もまた、楽しみの一部。目的地までの道のりすら、旅として楽しめれば、撮影はもっと充実したものになる。
そして、もし音楽が聴けたなら、さらに最高なのだが——残念ながら、自転車でのイヤフォンはご法度。だからこそ、次の車移動の機会には、好きな音楽を流しながら、また違う形の旅を楽しむとしよう。
どんな時間も、楽しみへと変えていく。その積み重ねが、モチベーションへと繋がるのだから。
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撮影活動の雑談 パート4

夜の闇が深まる頃、私はカメラを構える。シャッタースピードを限界まで遅くし、少しでも多くの光をセンサーに取り込もうと試みる。しかし、その代償として、ブレという難敵が立ちはだかる。
手ブレについては、もはや気合いの手持ちで対応するしかない。それでも、相手はキツネ。こちらの都合に合わせてじっとしていてくれるわけではない。じっと待つのはむしろこちらの方であり、キツネの動きは完全に「運任せ」——いや、「キツネ頼み」だ。
だが、キツネにはひとつ面白い習性がある。それは、音に対する鋭敏な反応だ。シャッター音が響くと、キツネはすぐにその音の方向を向く。つまり、この特性を利用すれば、一瞬でも動きを止めてくれるかもしれない。
試しに、シャッター音を小さくするモードで撮影してみた。しかし、それでもキツネは気付く。ここで悟ったのは、完全に気付かれずに撮るのはほぼ不可能だということ。ただ、不思議なことに、カメラ越しや双眼鏡越しに静かに観察している分には、彼らは人間をすぐには認識しないらしい。場合によっては、こちらに気付かずに近づいてくることもある。
だが、近づいた後にこちらの存在を察知した瞬間の逃げ足の速さといったら!まさに風のように駆け去っていく。逆に言えば、こちらのシルエットを見せなければ、ある程度の距離まで気付かれない可能性が高い。
ここでふと考える。「ギリースーツを着たら、まったく気付かれないのでは?」
しかし、現実は甘くない。予算の都合上、そんな本格的な装備を揃えるのは難しい。ならば、どうするか?
擬態するしかない。草むらに紛れるような工夫、キツネに馴染む姿勢、そして環境に溶け込む動き。もしかすると、キツネに近づく鍵はそこにあるのかもしれない。
キツネ撮影は、まさに知恵比べ。試行錯誤を重ねながら、彼らの世界に少しでも近づけるよう、今日も静かに待ち続ける。
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忍び寄る影──キツネとの不意打ちの遭遇

予想外の遭遇と新たな確信
今回もホンドキツネの撮影を狙い、最近出没が集中しているポイントへと向かった。前回の手応えを踏まえ、今回は少し距離が近くなる場所を選び、慎重に隠れながら張り込む。しかし、ここには大きな課題があった。
張り込み場所は隠れやすいものの、こちらからの視界も限られ、死角が多い。さらに、キツネが側溝を通れば完全に見失ってしまう。そこで、もし側溝から突然飛び出してきた場合の動きをシミュレーションしながら待機することにした。
日が傾き、あたりは薄暗くなっていく。キツネは警戒心が強く、少しでも違和感を察知すればすぐに姿を消してしまうため、緊張感のある待機が続く。
「そろそろ現れてもいい頃だが…」
そう思った瞬間——
目の前の側溝から、キツネがピョンと飛び出してきた!
驚きと興奮が一気に押し寄せる。しかし、予想以上の至近距離での出来事に、反応が一瞬遅れた。カメラを構えようとしたものの、キツネはこちらに気づくことなく、そのまま竹藪へと消えてしまった。
撮影には間に合わなかったが、これは大きな発見だ。この竹藪の周囲は柔らかい土質で、外からは視認しづらい。これまで「もしかしたら…」と思っていたが、この場所に巣がある可能性が極めて高いことが分かった。
深追いせず、自然の姿を捉える
キツネは巣を複数持ち、定期的に引っ越しをする習性がある。人間の影響で移動してしまうのは避けたい。新たな手がかりを得られただけでも大収穫だ。これ以上の刺激を与えないよう、早めに撤収することを決めた。
次回はこの発見をもとに、さらに慎重に観察を進め、自然な姿を捉えることを目指したい。撮影は叶わなかったが、確実に次につながる成果を得た。
——次回こそ、決定的な瞬間をカメラに収める。
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暗闇に潜む謎―草刈り後のキツネ撮影日記

突然の環境変化と新たな発見
今回もホンドキツネの撮影を狙い、いつものポイントへ向かいました。しかし、現地に到着すると、思わぬ事態が発生。これまでキツネが頻繁に通っていた薮がすっかり刈り取られており、けもの道が跡形もなく消えていたのです。
「ここにキツネはまだ来るのだろうか?」
そんな疑問が頭をよぎります。草刈りによって環境が変わり、キツネたちがルートを変更した可能性も考えられます。しかし、最近もこの付近で何度か目撃していたため、見晴らしの良い場所から張り込むことにしました。
闇に紛れるキツネ
日が暮れるにつれ、周囲が次第に暗くなっていきます。最近の傾向として、キツネはすっかり夜行性になっており、完全に暗くなるまで姿を見せないことが多いのです。時間がゆっくり流れる中、静かに待機していると…
スルスルッと何かが動いた。
草の陰からこちらに向かってくる影。キツネです!しかし、一瞬の出来事で視界から消えてしまいました。ここで移動するか、このまま待つか…。迷った末にその場にとどまると、再びキツネが姿を見せました。
予想外の接近
できれば近くまで来てくれるのを待ちたいところ。しかし、辺りはすでに暗く、さらに草むらへ入られてしまえば撮影は困難になります。そこで、シャッターを切ることを決断。
カシャッ。
その瞬間、キツネは足を止め、こちらをじっと見つめました。

「警戒されるか…?」
そう思ったものの、キツネはすぐにそっぽを向き、リラックスした様子。

しかし、少しずつこちらへ歩みを進めた矢先、突然身を翻し、全速力で逃げてしまいました。
おそらく、こちらの存在に完全には気づいていなかったのでしょう。物音は感じていたものの、それが何なのか分からないまま行動していたのかもしれません。今回は真っ黒な服装だったため、シルエットとして認識しづらかった可能性もあります。
新たな仮説
今回の観察で分かったことは、
-
これまで巣があるかもしれないと考えていた場所からではなく、別ルートで出没している。
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以前は使われていなかったねぐらが、現在の寝床になっている可能性がある。
-
より早い時間帯に撮影を狙うなら、ポイントを変更する必要がある。
また、キツネが定期的に訪れる場所は、狩場の一つである可能性も否定できません。今後は、今回の出没ルートを詳しく観察しながら、次の撮影チャンスをうかがっていきます。
次回はさらに慎重にポイントを選び、よりクリアな撮影を狙っていきたいと思います!


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