大阪グルメ倶楽部

肉球拳宗家のグルメ日記。キックボクサーの千絵、合気道の夏見、空手の歩と共に、訓練に励んでいる。

EXPO KUWAIT KITCHEN(エキスポ・クェート・キッチン)/クェート料理(テイクアウト)/谷町九丁目駅

 大阪・関西万博のクウェート料理レストランで腕を振るったシェフが、谷町九丁目でテイクアウト専門のクウェート料理を提供していると聞き、足を運んできました。

 地図を頼りに現地へ向かうと、目に入ってきたのはミャンマー料理店。あれ、場所を間違えたかなと思ったのですが、今回の目的地である「EXPO KUWAIT KITCHEN」は、その隣にある「KitchenBASE」の中にあります。表通りに看板が出ているわけではないので、初めて行く場合は少し戸惑うかもしれません。「KitchenBASE」と書かれた建物に入るのが正解です。

 もともとはイートインスペースのあるレストランとして構想されていたそうですが、事情があり、まずはテイクアウトオンリーでのスタートになったとのこと。実際に訪れてみると、必要最小限ながらも整えられた空間で、料理そのものに集中している印象を受けました。派手さはありませんが、その分、専門性を感じさせる雰囲気です。

 メニューの中心は、中東の湾岸諸国で広く食べられている国民食、マチブース。スパイスで味付けした長粒米に、肉や魚、野菜などを合わせた炊き込み系の料理です。こちらでは、ラム、チキン、ベジタリアン向けのオクラの3種類が用意されていました。

 今回テイクアウトしたのは、ラムのマチブース。一般的な炊き込みスタイルとは異なり、米と具材を一緒に炊き込むのではなく、スパイスで煮込んだ長粒米の横に、ラム肉が添えられる形で提供されます。見た目はシンプルですが、米はふんわりと軽く、スパイスの香りが立ちすぎない、穏やかな仕上がりです。

 ラム肉は、さほどスパイシーではないにもかかわらず、気になる臭みはほとんど感じませんでした。普段からラムを食べ慣れているので、そのあたりは多少甘めの評価かもしれませんが、それを差し引いても食べやすい印象です。肉質は非常に柔らかく、スプーンでもほぐれるほどで、長粒米との相性も良好でした。派手な味付けではなく、素材とスパイスのバランスを大切にしている料理だと感じます。チブース以外にも、チキンレッグやサモサといったメニューが用意されていました。いずれも中東料理としては馴染みのある構成で、次回は別の料理も試してみたくなります。

 シェフは簡単な日本語が通じるようで、オーダーの際にスマートフォンの自動翻訳を使う必要はありませんでした。細かなニュアンスまでは難しい場面もありますが、注文に困ることはなく、必要最低限のやり取りは問題なく成立します。

 谷町九丁目という場所柄、日常の延長線上でクウェート料理に出会える、少し珍しい存在です。テイクアウト専門という形ではありますが、万博で経験を積んだシェフの料理を気軽に味わえるのは、なかなか貴重だと思います。中東料理に興味がある方や、普段とは少し違う食体験を求めている方には、一度試してみる価値のある一軒です。

 

(参考)

EXPO KUWAIT KITCHEN(食べログ)

Expo Kuwait Kitchen (حلال&Halal)

飲み放題居酒屋 大衆ダイニング Ten-Q/居酒屋/上本町駅

 店名には「飲み放題居酒屋」とあるのだが、正直なところ飲み放題そのものにはまったく興味がない。それはさておき、入店時に飲み放題についての説明がなかったような気がするのは、少し不思議ではある。こちらから聞かなかったからなのか、それとも特に強調する必要がないという判断なのか、そのあたりは分からないままだ。

 店名についても、最初は谷町九丁目駅が最寄りだからQなのかな、などと考えていたのだが、実際の場所は谷町というより上本町寄りで、このあたりも含めてなかなか謎の多いネーミングだと感じた。

 少し前に新店情報として目にしていて、気になっていた理由は営業時間にある。11:30-23:30(月~金、祝前日、祝後日)という設定で、つまりは昼飲みができる店だという点が、かなり魅力的に映った。土日祝は営業時間が少し異なるようなので、訪問前に確認した方が良さそうだ。場所的には、以前『Colombia 8』があったところだと思う。もう少し大箱の店を想像していたのだが、実際に行ってみると間口は意外と狭く、その点は少し意外だった。15:30頃の訪問だったが、店前にはメニューボードや幟が出ており、営業中であることは分かりやすい。喫煙可とのことなので多少心配はしたものの、この時は紫煙が漂うような状況ではなかった。

店内に入ってまず感じたのは、思っていたよりもこぢんまりしているという印象だ。照明はやや落とし気味で、床やテーブルは木目調ではあるものの、全体的にダークブラウン系で統一されている。そのため、実際の広さ以上に落ち着いた、ややコンパクトな空間に感じられるのかもしれない。壁にはビールやクラフトジンのポスターが貼られているが、特に騒がしい印象は受けない。奥にカウンター席があり、そのさらに奥がキッチンという配置になっているが、キッチンは完全に仕切られており、客席から中の様子をうかがうことはできなかった。

オーダーはスマホから行うシステムになっている。最近はこの方式を採用する店も増えてきたが、客席とキッチンが完全に分離されているこの店の構造を考えると、確かにスマホオーダーの方が効率は良さそうだと感じた。料理内容は、基本的には居酒屋メニューと考えて差し支えないと思う。この規模の店としては、メニュー数は比較的多い印象を受けた。

 オーダーした料理が欠品だった場合には、代わりのおすすめを提案してくれるなど、サービス自体はフレンドリーで好印象だった。ただ、気になった点もある。それはスタッフの手袋着用だ。生の食材や調理中の汚染を防ぐ目的で手袋を使うという考え方自体は理解できるのだが、手袋を着けていればそれで衛生的というわけではない。管理や交換が雑であれば衛生効果は限定的になるし、こまめな手洗いを徹底している方がよほど安心できる場合もある。正直なところ、客に対する安心感の演出という側面が強いように感じてしまった。この点は個人的にはマイナス2ポイントだが、スタッフの対応自体は良かったので、総合的にはマイナス1ポイント程度に留めておきたい。これは突き出し。

 アルコールドリンクについては、ビールとハイボールに力を入れている印象を受けた。ビールはサントリー、アサヒ、サッポロが揃っており、ウィスキーもメイカーズマーク、知多、角、ジムビームなど、定番どころが一通り用意されている。サワーや焼酎もあり、選択肢はそれなりに豊富だ。ただ、日本酒に関してはやや寂しいラインナップだと感じた。馬肉。午年だからと言うわけではない。馬肉は好きなので…。

 こちらは、黒毛和牛すじ肉と牛バラの赤ワイン煮込み。

 全体としてのC/Pは良好だと思う。1品あたりの量やポーションは少なめに感じられるが、価格設定がリーズナブルなので大きな不満はない。むしろ、少量ずつ色々と食べたいという人には向いているだろう。外食というのは、自宅では手間がかかってなかなかできない料理を、少しずつ多種類楽しみたいという欲求を満たす場でもある。その点では、この店のスタイルは理にかなっている。ただし、総合評価としては、どうしてもサービスポイントの部分に引っ張られて、やや低めの点数になるというのが正直なところだ。

 

(参考)

飲み放題居酒屋 大衆ダイニング Ten-Q(食べログ)

個室 和食 矗々家 難波店/居酒屋/なんば駅

 昨年末、少し人数の多い集まりで利用させていただきました。年末ということもあり、会食や宴会の予定が立て込みやすい時期ですが、比較的落ち着いた印象で、最初から最後まで安心して過ごすことができました。

 現在ではネット予約を利用する人が多いと思います。ネット予約が一般的になる前は電話で予約をしており、その場合は手元に履歴が残らないため、1週間ほど前に予約確認の電話を入れるのが習慣でした。特に良い店の場合、店側から予約確認の連絡を入れてくれることもあり、そうしたやり取りに信頼感を覚えたものです。ネット予約が主流になってからは、店側から予約確認の連絡を受けることはほとんどなくなりましたが、今回はネット予約にもかかわらず、事前に確認の連絡をいただきました。これを手間と感じる人もいるかもしれませんが、個人的には手厚いサービスだと感じました。

 店は三階建てで、入店時に靴を脱いで上がるスタイルです。入り口にはスタッフが配置されており、初めてでも迷うことなく案内してもらえます。二階、三階へは階段で上がることになるため、人によってはやや負担に感じるかもしれません。その点は、利用前に把握しておいた方が良いでしょう。建物全体としては、落ち着いた雰囲気で、人数が多くても窮屈さを感じにくい印象でした。

 今回はランチタイムでの利用だったため、昼限定の【おまかせ×宴会】コースを予約しておきました。忘年会シーズンということもあってか、本来5,000円のコースが4,000円に設定されており、時期によってはこうした柔軟な価格設定がされるようです。なお、予算については5,000円から10,000円程度まで相談できるとのことで、用途や集まりの性格に応じた使い分けがしやすそうです。

 コース全体としては、ランチタイムでも満足感のある構成で、宴会利用を意識した内容になっていました。細かい説明を挟みすぎることもなく、テンポ良く料理が提供される点も好印象です。写真は各料理ごとに掲載する予定ですが、全体としてバランスの取れた内容だった、という印象が強く残っています。

 サービスについては、全体的に良いと感じました。ベテランと新人と思われるスタッフの間に大きな差がなく、誰に対応しても同じような接客を受けられます。マニュアル的な対応を好まない人もいるとは思いますが、一定の水準を保つという意味では、属人化していない点は評価できると思います。安心して任せられる接客という印象です。

 C/Pについても、良いバランスだと感じました。アルコール類は特に日本酒に力を入れているようで、夜の時間帯であれば、より楽しめそうです。今回はランチ利用だったため、あまり飲めなかったのが少し心残りでしたが、次回は時間帯を変えて訪れてみたいと思わせる内容でした。

 

(参考)

個室 和食 矗々家 難波店(食べログ)

 

Trattoria Casetta/イタリアン/本町駅

 Google先生に場所を教えてもらい、たぶん以前『徳田商店』があったあたりだろうなと思いながら向かいました。実際に行ってみると、通りに面しているのではなく、ビルの奥まったところに店があり、少し意外に感じました。

 

 年末という時期でもあり、予約なしでは入れないかもしれないと思っていたのですが、シェフの話では、ビルの奥にある立地ゆえ集客にはやや苦労しているとのことでした。とはいえ、このビルの1階には複数の飲食店が入っており、飲食フロアとしての雰囲気はあります。

 店内はカウンター7席、4人掛けテーブルが2卓という構成です。カウンター面とテーブルは黒で統一され、壁面はかなりダークなブラウン。その一方で、カウンターもテーブルも座面は赤系のクッションが使われており、全体として色使いに一貫性があります。カウンター上に置かれているのは食器類と、日替わりで提供されるワインのボトルのみで、非常にシンプルな印象です。プレパレーションテーブルには焼酎などのボトルが並んでいて、やや雑然と見えなくもありませんが、飲食店ではよくある光景でもあり、特に気になるほどではありません。使われている皿の中には、和食にも使えそうだと感じるものも見受けられました。席数に対してキッチンはやや小さめに感じられ、以前はドリンク主体のダイニングバーのような業態だったのでは、などと想像してしまいます。なお、入口を入ってすぐのところに段差があるので、入店時には注意が必要です。

 フードメニューはアンティパスト、ピアット・カルドといった具合にカテゴリ分けされています。ただ、細かい点ですが、Antipastという表記はミススペルですね。本来はAntipasto(単数)かAntipasti(複数)ですし、カテゴリ名として使うならAntipastiが妥当でしょう。また、Aglioと書かれた項目の下にアヒージョの料理が並んでいますが、アヒージョはAjilloで、Aglioだと「にんにく」を意味します。このあたりは、個人的には少し気になってしまいました。

 最近のカジュアルなイタリアンでは、Primo piattoと書かずにパスタ&リゾットと表記したり、Second piattoの代わりにPesce、Carneと書いたりする店も多いので、その点については特に違和感はありません。ただ、ミススペルはやはり目についてしまいます。とはいえ、メニューに書かれている内容と違う料理が出てくるわけではなく、サービスや雰囲気に影響するものではありません。あくまで、個人的に気になるというレベルの話です。

 メニュー構成としては、フードメニューのほかにおすすめメニューが書かれた紙が1枚、ワインメニューが1枚添えられていました。さらに、カウンター上には黒板メニューがあり、日替わりのおすすめが書かれています。カウンター席に案内されると、黒板がほぼ真上にあるため、「今日のおすすめは黒板を見てください」など一言あると親切かもしれないと思いましたが、実際には黒板に書かれている内容は、手元のおすすめメニューと同じものでした。完全に先走りでしたね。

 

 注文は、まずアンティパスタから1皿。生ハムとオリーブの盛り合わせです。

 カルネから1皿を選び、ボリューム感を確認してみました。「もう一皿いけると思います」とのことだったので、Piatto caldo(温菜)から「鴨のローストと焼きねぎのバルサミコソース」を追加で選びました。Piatto caldo(温菜)という言葉は、あまり馴染みのない人も多いかもしれませんが、下に料理名がきちんと書かれているので、特に困ることはないと思います。余談ですが、冷菜はPiatto freddoです。

 「鴨のローストと焼きねぎのバルサミコソース」は、和食でよく見かける細長いプレートで提供されました。日本では「鴨が葱を背負ってくる」といった言い回しがありますが、海外ではそうした表現は一般的ではないようです。ただ、鴨肉にねぎを合わせるという発想自体は、西洋料理でも見られます。今回の一皿では、ねぎが薬味的な役割を果たしており、どこか和食を思わせる仕上がりでした。純粋なイタリアンというより、和食にイタリアンのテイストを重ねたような印象です。他のメニューにも、和風テイストの料理があるのかもしれません。先ほど触れた、和食にも使えそうな器が置かれていた点からも、そんな想像が膨らみます。

 タプナードを使った羊肉料理は、イタリアンの定番と言って良い一皿だと思います。味付けはやや軽めに感じられましたが、全体の流れの中ではバランスが取れていました。総合的には、ライトな感覚で楽しめる、和のテイストを取り入れたイタリアンという印象です。

アルコールドリンクは、赤、白ともにそれぞれ6種類ずつ用意されており、グラスで提供されるのは各4種類でした。これにスプマンテ(スパークリングワイン)が加わります。メニューに載っていないボトルワインが注文できるかどうかは確認していません。意外だったのは、焼酎が麦、芋、紫蘇、ジャスミンと一通り揃っていた点です。

 サービスは可もなく不可もなく、といった印象です。特別に話し好きというわけではなく、オーダーを淡々とこなすタイプですが、言葉遣いは丁寧で、フロアサービスの経験もあるのではないかと感じました。

 コストパフォーマンスは良いと思います。これらの料理に加え、ビール1杯、ワインを赤白合わせて4杯飲んで、8,000円に届かなかったのは、かなりリーズナブルだと感じました。

 

(参考)

Trattoria Casetta(食べログ)

Trattoria Casetta(Instagram)

 

スタンド ディドリーボ/メキシカン/日本橋駅

 メキシコ料理が大好きな友人に誘われて訪れました。例によって、営業開始と同時に入店するという必殺技を使おうとしたのですが、過去に2度ほど同じことを試みて、いずれも営業していなかった経験があります。どちらのときも、入り口のシャッターは半開きで、中にスタッフがいる気配はあったのですが、なぜか入れずじまいでした。今回はその反省を踏まえ、半開きのシャッター越しに中のスタッフに声をかけてみたところ、営業開始は18:00からとのこと。一時間ほど界隈を巡回して時間をつぶし、改めて戻ってきて、ようやく入店できました。店内に掲げられた営業時間のプレートにも18:00からと明記されています。以前の写真を見ると、店前の看板には17:00から営業と書かれたロードサインが写っていたので、どこかのタイミングで営業時間が変更になったのだと思われます。

 店にはのれんが掛けられ、店先にはサボテンが置かれています。なぜか自転車も置かれていて、そのあたりは少し不思議な光景でした。外壁には楽器を演奏する男性のイラストが描かれていますが、誰をモチーフにしているのかは分かりませんでした。店名の「ディドリーボ」についても、意味や由来は分からないままです。店内に入ると、覆面レスラーの写真などが飾られており、メキシコ的なモチーフが随所に感じられます。

 営業形態は立ち飲みオンリーです。席数は12席と表示されていますが、この日は6人で入ったところ、かなりギュウギュウでした。正直なところ、12人は少し厳しそうです。2人掛けのテーブル席が1卓あるので、それを含めて最大でも8人程度が限度ではないかという印象を受けました。カウンターにはボトルや香辛料が並べられている場所が多く、キッチンの様子をじっくりうかがえる席は限られています。

 この日の料理は、店内のプレートにビリアタコス、ブリスケBBQ、メキシカンプルドポークの3種類が書かれていました。品数としては、やや少なめな印象です。これがこの日だけなのか、普段からこの構成なのかは分かりません。

 テックスメックス(Tex-Mex)という言葉は、テキサスとメキシコを組み合わせた造語で、テキサス南部で生まれた料理文化を指します。テキサスで独自に発展したメキシコ料理、という位置付けで、本場メキシコ料理とはかなり違います。日本人がメキシコ料理だと思いがちな、フラワートルティーヤのタコスや、チーズが山盛りのナチョス、チリ・コン・カルネなどは、いずれもテックスメックス料理に分類されます。

 ブリスケBBQについてですが、ブリスケは牛の部位名なので説明は省きます。BBQという言葉は、メキシコ料理のバルバコア(Barbacoa)が語源だとされています。地中に穴を掘り、葉で包んだ肉を蒸し焼きにする料理ですが、今回のブリスケBBQがそこまで意識したものなのかどうかは確認できませんでした。

 ビリアは香辛料で煮込んだ肉料理を指します。ビリアタコスは、そのビリアを使ったタコスで、これはとても良い味でした。肉は繊維レベルでほどけるような柔らかさです。ハンバーガーでよく見かけるバーガーラップ(ワックスペーパー)に包まれて提供されるので、手づかみでも食べやすくなっています。

 このほかに、ガーリックトーストや赤かぶオムレツといったメニューも用意されていました。ただ、せっかくなのでメキシコ料理、特にテックスメックスをいろいろ食べたいという気持ちが強く、もう少しメキシカン系のメニューが増えると嬉しい、というのが正直な感想です。

アルコールドリンクは、ビール、ワイン、焼酎、ハイボール、クラフトジン、サワーなど、一通りそろっています。ただ、テキーラの取りそろえが少ないのは、個人的には少し残念に感じました。ラムも何種類か用意されていましたが、この日はラムの気分ではなかったので注文はしていません。メニュー下に写っているのは、浅川まき(ジャズシンガー)の顔です。

 サービスについては、やや評価が難しいところです。営業開始と同時に3組6名の客が一気に入店したため、店側もオーダーをこなすので精一杯といった様子でした。女性店主の店だと聞いていましたが、この日はもう1人、アシスタントと思われるスタッフもいました。ただ、本当に新人という印象で、オーダーテイクが主な役割といった感じでした。下はテキーラのショットグラスなんですが、斜めになっているところが面白いところです。

 C/Pは良いと感じました。提供されているメキシコ料理の品数が少なかったこともありますが、ショットで3,000円クラスのテキーラを何杯か飲んだ割には、全体としてお得感があります。クラフトビール(大)が1,000円、ボトルワインが3,000円なので、ビールやハイボール中心であれば、かなりリーズナブルな価格帯に収まると思います。これは、この店で一番辛いソースなので、最初はこの量から試してみました。全然大丈夫でしたが…。

 

 

 

 

(参考)

スタンド ディドリーボ(食べログ)

スタンドディドリーボ(Instagram)

割烹なが岡/日本勝利/四ツ橋駅

 ビルの3階に入る割烹です。以前からこの場所に店があったような印象を持っていたのですが、実際には2025年07月18日がグランドオープンとのことで、営業開始から半年ほどの比較的新しい店のようです。このビル自体に足を踏み入れるのも、個人的にはかなり久しぶりでした。

 階段で3階まで上がると、フロアには2店舗が入っています。目的の店には店名入りののれんが掛かっており、外観は割烹らしい佇まいです。ただ、扉は和食店にはやや意外な金属製。それでも全体の雰囲気としては不思議と違和感はなく、むしろ空間の一部として自然に溶け込んでいます。

 店内は非常にシンプルな造りです。壁、天井、床はすべて灰色で統一され、余計な装飾はありません。ダークトーンの内装ではエアコンのオフホワイトが浮いて見えがちですが、ここではエアコン本体も同系色に塗られており、その点にも配慮が感じられます。フラップ部分はどうしても目に入りますが、それでも全体の統一感を崩さないように工夫されている印象です。カウンターとテーブルは木目調でまとめられており、無機質になりすぎないバランスが取られています。キッチン奥にラックがある以外、視界に入るものは最低限。無駄を削ぎ落とした空間に美を見いだす、日本的な感覚が徹底されているように感じました。キッチンからテーブル席に出る辺りがやや雑多に見える点は気になりますが、ストッカーがキッチン外に置かれている以上、機能性を考えると致し方ないのかもしれません。

今回はランチタイムでの訪問です。混雑を避けて13:00頃に入店しましたが、他に客はおらず、結果的に店内は独占状態でした。ランチメニューは『季節の彩り御膳(2,750円)』と『おまかせミニコース(4,400円)』の2種類。今回は『季節の彩り御膳』をお願いしました。

 最初はコース仕立てで順に料理が出てくるのかと思っていたのですが、運ばれてきたのは小皿料理9種類が一度に並ぶスタイルでした。最初のビールを飲みながら、少し提供が遅いかなと感じていたのですが、これだけの品数をまとめて仕立てていたのであれば納得です。画角に収まらなかったので、まず下半分です。

 小皿が並ぶ様子は見た目にも華やかで、内容を考えると酒が進むのも自然な流れです。量より質、そして品数を楽しむ御膳という印象でした。こちらは上半分。

サービスについては、亭主のワンオペ営業でしたので、どうしてもキッチンとテーブル席で距離が生まれ、会話の機会は多くありませんでした。その点は少し残念ではありますが、応対自体は柔らかく、落ち着いた雰囲気でした。忘れてましたが、お約束のトリビーです。

ドリンクメニューを見ると、ビールが先頭に来ているのは良いとして、日本酒がメニューの末尾に置かれているのは少し寂しく感じます。アルコール飲料の最後であればまだしも、ノンアルコール飲料の後という配置です。銘柄はメニューに明記されておらず、その都度亭主に確認する形になっています。この日は6種類が用意されていましたので、日々入れ替わるのかもしれません。

 ビールの次に焼酎が並んでいる点から、亭主が焼酎好きなのか、あるいは自身の料理には焼酎を合わせてほしいという意図があるのか、その辺りは分かりませんが、メニュー構成には個性が感じられます。逆光で、裏面の文字が映り込んで見にくいかもしれませんが…。

 全体としてC/Pは良好です。ビルの3階という立地を考えても、この内容であれば十分に納得できます。帰りは直階段を下りる必要があるため、酔いが回った状態では足元に注意が必要ですが、それも含めて印象に残る一軒でした。

 

(参考)

割烹なが岡(食べログ)

割烹なが岡(Instagram)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AVOCADO HOUSE NAMBA/メキシコ料理/なんば駅

 実は二度目の訪問です。一度目はグランドオープン直後だったと思います。店の外観はピンク色ですが、この界隈では不思議と浮いた印象はありません。街の空気に溶け込んでいるというか、目立つ色でありながら違和感がないのが印象的です。

 店内に入ると、サイケデリック、あるいは極彩色と表現したくなる空間が広がっています。初訪問時はその色使いに圧倒された記憶がありますが、二度目ということもあってか、今回はそこまで強いインパクトは感じませんでした。人間、慣れるものです。そんなことを考えながらトリビーです。

 店内の随所にはガイコツをモチーフにしたインテリアが置かれています。日本だとどうしても不気味さが先に立ちますが、メキシコではガイコツは死の恐怖を象徴するものではなく、死と共に生きる姿勢を表す文化的なモチーフだそうです。皮肉やユーモア、再生や記憶といった意味合いが強く、この店の雰囲気も、どこか軽やかで湿っぽさはありません。ちなみに店名は、プレミアムリッチアボカドを使った料理を提供していることに由来しているとのことです。内観写真は撮ったつもりだったんですが、なぜか見当たりません。(^^;)。

 店の造りは少し特徴的です。キッチンが中央に配置され、その周囲を取り囲むように客席があります。奥の客席はやや高い位置に設けられていますが、なぜこのような配置にしたのかは正直よく分かりません。カウンター席に座るとキッチンの様子がよく見えるようですが、今回はテーブル席だったため、そのあたりは確認できませんでした。

 カウンター上にはラックがあり、これが目隠しの役割を果たしています。そのため、客席側からはキッチン内のスタッフの顔が見えません。逆にキッチン側からも客の出入りが分かりにくいようで、タイミングによっては入店しても気づかれないことがありそうです。このあたりは好みが分かれるかもしれません。

 料理はサラダや前菜から肉料理まで、かなり幅広くそろっています。前回訪問時は、どちらかというと肉料理が中心で、ボリュームもそれなりにあり、お一人様ではやや使いにくい印象がありました。ただ、今回はその点が少し改善されているように感じました。定番のナチョス

 前回はサルサ&チップスと、チョリソー&ピクルスのタコスしか食べられなかったのですが、メニュー全体を見渡すと、軽めに楽しめそうな構成になってきている印象です。複数人でがっつりという使い方だけでなく、一人で数品つまむという利用もしやすくなったように思います。ビール二杯目はソルです。

 ドリンクメニューは、メキシカンレストランらしくテキーラのラインナップが豊富です。テキーラを使ったカクテルも用意されています。テキーラというと、強い酒を一気飲みするもの、というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、必ずしもそんな飲み方をする必要はありません。ゆっくり味わう選択肢もきちんとあります。ここで、店名の由来ともなっているアボカドです。

  また、クラフトビールの種類が多いのも特徴です。箕面ビール、常陸野ネストビール、ベアードビールなどがそろっていました。メキシカンという枠にとどまらず、ビール好きにも配慮されている印象です。焼酎系は見当たらなかったように思います。どちらも今回は飲んでませんが…。前回は食べられなかったメキシカンチョリソーです。

 サービスについては、初回訪問時と大きく変わらず、やや反応が鈍いと感じる場面があります。呼びたいと思ったときにスタッフが見当たらない、ということは今回もありました。ただし、今回はスマホでオーダーするシステムが導入されており、その点は以前よりも改善されています。直接声をかけなくても注文できるため、店との距離が少し近くなったような、不思議な感覚がありました。と、思ったんですが、過去ログを見ると、以前からスマホオーダーだったようです。こちらは、タコス(プルドポーク)です。

 C/Pについては良いと思います。今回は比較的高めのテキーラを飲んでこの価格なので、内容を考えると納得感があります。肉系料理を頼んだとしても、ビール中心で楽しむのであれば、もう少し抑えた金額で収まるのではないでしょうか。

 派手な外観と内装に目を奪われがちですが、二度目の訪問で落ち着いて全体を見ることができ、この店の立ち位置が少し分かった気がします。メキシコ文化のモチーフを取り入れつつ、肩肘張らずに楽しめる一軒です。

 
(参考)
 
(過去ログ)