ここ10年くらい健康診断を受けていない。
それが40歳になったら人間ドックの案内が届いた。せっかくなので記念に受けてみようと思い、周りに受けた人がいるか聞いてもいなかった。むしろ受けたくない派が多い。
だが私は人間ドックを受たい。どんな感じなのか1度は体験してみたかったのだ。小4の担任の先生が、人間ドックを受けて10万くらいしたし検査も大変だった、と話していたのが妙に記憶に残っていて、私も時が来たら受けるものだと思っていた。
予約は既に3ヶ月後しか空いておらず、意外と人気だ。
そしてついに検査の日が来た。
朝早く病院に向かい、同じく人間ドックを受けに来た人たちと検査室に吸い込まれていく。尿検査や聴力など健康診断と同じで、肺活量を測る機械が初めてくらいだった。
そんな中、突如として「スタッフコールです!」というかなり慌てた様子の緊急放送が院内に響き渡った。スタッフコールの意味は知らなかったけれど、非常事態だろうと察しが付くくらいの動揺した声だった。私だけビックリしていた。みんな冷静すぎる。
最後に胃カメラを受ける。これが今回のメインだ。バリウムも飲んだことないし胃カメラは未知だ。辛そうだったので鎮静剤をつけたら、ウトウトするか人によってはあまり効かないかもと説明を受ける。美味しくない液体をコップ1杯飲み干し、点滴をつなげられて口に麻酔のジェルを含ませる。5分後にゴクリと飲み込むと、そこからはむせやすいので唾液はティッシュに吐き出す流れだった。
ついにベッドに案内されて「鎮静剤を流しますね〜」と言われ、口に器具をくわえて横向きに寝たら…
気がついたら向かいに人が横たわっていた。鎮静剤から覚めるのを待つ人ゾーンに並べられていたのだ。ウトウトどころか完全に落ちていた。全く覚えていない。鎮静剤恐るべし。私にとっては麻酔も同然だった。その日は夜までダルい感じで早く眠りについた。
翌日はノドに違和感あったが胃カメラのせいだろうか。とにかく人間ドックが終わった。念願の胃カメラは記憶なし。後は結果を待つのみ。今の所、人間ドックやってみて良かった。

