医療現場の橋渡し役となる看護師は、患者やご家族に病状や治療、生活指導など、多くのことを伝えなければならない。
しかし、一生懸命に伝えたとしてもその意図が相手に正しく伝わらなければ、ケアの効果は半減してしまう。
そこでここでは、看護師が押さえておきたい「伝わる話し方」について言及していきたい。
まず重要なのが、言葉だけでなく表情にも気を配ること。
患者は看護師の言葉だけでなく、表情からも多くの情報を読み取っている。
そのため、笑顔や真剣な表情など、伝えたい内容に沿った表情を作ることで、言葉に説得力が増し、相手に意図を訴えかけることができるのだ。
特に、理解が難しい話や不安を与えやすい話をするときは、安心感を与えるために、穏やかで落ち着いた表情を心がけるべきである。
次に、身振り手振りを加えることも有効だ。
身振り手振りは、言葉だけでは伝わりにくい内容を補強し、視覚的に理解を助ける作用がある。
具体的には、薬の飲み方を説明するときに手のひらで量を示したり、体の不調な部分を指したりすることで、よりわかりやすい説明になる。
ただ、過度な身振り手振りは落ち着きがない印象を与えるため、伝えたいポイントに合わせて効果的に活用したい。
加えて、言葉の選び方と言い回しにも注意が必要だ。
なるべく専門用語は避け、患者が普段使っている言葉や、誰もが理解できる簡単な言葉に置き換えて説明しよう。
また、「〜しなければなりません」といった一方的な言い方ではなく、「〜すると、もっと良くなりますよ」「〜を一緒に頑張ってみませんか」といった自主性を尊重し、前向きになれるような言い回しを心がけてほしい。