「誰もやらない役割を引き受けるということ」 —淡路島の家族旅行が教えてくれた、静かな“恩返し”の構造— #UPSIDERアドベントカレンダー2025
UPSIDERの石神です。これは、UPSIDER Corp アドベントカレンダー 2025の12月25日公開の記事です。
UPSIDERのアドベントカレンダー2025 では、Biz・Tech・Corporate の3つに分かれて、それぞれのチームメンバーが日替わりでさまざまな内容をお届けします。
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今日は、最近の家族旅行について書きます。と言っても観光の話ではありません。
これは、“誰もやらない役割を静かに引き受ける”という、自分の根っこに近い話です。
1|母から届いた一通のLINE
数か月前、母からLINEが届きました。
「旅館だと上げ膳据え膳で楽だし、孫の世話にも集中できるしね。一軒家より旅館やホテルがいい気がしてきた。」
70歳の記念に家族旅行がしたい、という母の希望。そして最初は、長男が企画する予定でした。ただ、長男はこうした段取りや工程管理が得意なタイプではない。このままでは、母が望んだ“家族で過ごす時間”は実現しない。
気づけば、私は静かに腹を括っていました。
「じゃあ、私がやるしかない。」
“好きだからやる”ではありません。“必要だから動く”という場面が、人生にはある。家族でも、仕事でも、私はいつもその役割を引き受けてきました。
2|目的が違えば、選ぶべき手段も変わる
母のメッセージだけでは、旅行でどんな時間をつくりたいのかが読み切れませんでした。せっかくの70歳の記念なので、 できるだけ意図に合った形にしたい。
だから、こう返しました。
「どういう過ごし方がしたい? 家族でゆっくり集まりたいのか、それぞれが休める時間を優先したいのかで、 選ぶ宿が変わるから。」
手段にいく前に、まず意図を揃える。家族でも、仕事でも、そこは同じです。
3|誰も気づかない裏側で、静かに“環境”を整える
あとは淡々と段取りを進めました。宿の選定、移動の導線、観光組とゴルフ組の時間設計、子どもの食事や安全面、 買い出し、BBQ、そして夜は出張シェフの手配。
気づけば、旅行全体の“設計”を一人で担っていました。誰かに頼まれたわけではない。家族の誰かが自然にその役を担うわけでもない。
ただ、
「自分がやらなければ、価値は生まれない」
そう思ったから動いただけです。
4|10年ぶりに、家族全員が一枚に収まった
出張シェフの料理が終わり、食卓が静かになった頃。誰かが言いました。
「全員で写真撮ろうよ。」
気づけば、家族全員で写真を撮るのは10年ぶりでした。
子どもも含めて8人が並び、シャッターが落ちる瞬間だけ、不思議と家族全員の呼吸が揃っていた。
正直、今回の旅行で“形として残った成果物”は、この一枚だけです。でも私には、それで十分でした。
両親の希望を一定は叶えることができた。その実感があれば、この段取りには意味がある。
派手な感動ではありません。ただ「やるべきことはやれた」という静かな確信がありました。
5|そして旅行後、母から一通のメッセージが届いた
旅行後、母から短いLINEが届きました。
「家族で集まれて嬉しかった。またみんなで会えたら幸せだね。」
その一言だけで十分でした。
価値は確かに生まれた。そう静かに思えたからです。
6|この体験は、私の仕事そのものだった
振り返ると、この旅行でやっていたことは、私がUPSIDERでずっとやってきたことと同じです。
目的を整理する
バイアスを剥がす
ノイズを取り除く
全体を構造化する
主役が迷わないように支える
成果が生まれる“場”を整える
家族でも、スタートアップでも、構造は変わらない。挑戦者が大きな一歩を踏み出したとき、その足元に自分の仕事が確かにある。
その感覚は、 10年ぶりの家族写真を見たときの感覚とよく似ていました。

※画像は生成AIです。
おわりに:“好きだから”ではなく、“必要だから”動くということ
私は特別に家族に情熱的なタイプではありません。でも、誰かの希望があって、誰も動かないなら、自分が動く。派手さはなくても、 確かに価値が積み上がる仕事がある。
今回の淡路島旅行は、その“恩返しの構造”を静かに思い出させてくれました。
挑戦者の次の一歩が、少しでも軽くなるなら——これからも静かに、淡々と支えていきたいと思います。
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