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【仲間たちの想い #03】伊藤優樹 | 揺るぎない眼差しで、デザインを磨き続ける



「仲間たちの想い」は、syncityをかたちづくる仲間の声を伝えるシリーズ。
第3回は、デザイナーの伊藤優樹。
大学在学中にヤナギタジョーに師事し、学生時代からsyncityで経験を積んできた彼。現場での実践を重ねながら、構築的で丁寧なデザインを追求し続けています。
誠実でまっすぐな姿勢の裏にある“芯の強さ”。静かな集中力でクライアントの想いを形にしていく、その仕事観に迫りました。


Q1. デザインの道に進んだきっかけは?


伊藤優樹

大学では経営学を専攻していましたが、2年生のときにメディア系のゼミに入り、アニメーション作品の調査や分析を通して、コンテンツ制作の仕組みに触れました。
同時に、IllustratorやPhotoshopの使い方も独学で学び、デザインへの興味が深まっていきました。

もともと絵を描いたり、何かをつくることが好きで、「いつかはデザインの仕事をしたい」と思っていた頃、共通の知人を通じてジョーさんを紹介してもらい、弟子入りという形でsyncityで働きはじめました。

最初の頃は右も左も分からないまま、ひたすら吸収する日々でした。
“自分が好きなものをつくる”ことと、“誰かのためにデザインする”ことの違いに戸惑いながらも、実践の中で少しずつ理解していった感覚があります。
アシスタントから正社員になった今も、まだ学びの途中。
クライアントの課題を正しく理解し、的確に形にできるようになるために、日々試行錯誤を重ねています。


Q2. 大切にしている仕事の姿勢を教えてください


伊藤優樹

ひとつは、クライアントの課題を第一に考えること。
自分の好みや都合で進めるのではなく、「相手が何を求めているのか」を丁寧に読み取るようにしています。

もうひとつは、柔軟な視点を持ち続けること。
一つの考えに固執せず、常に違う角度から見直す。
それが、より良いアイデアや結果につながると思っています。

そして最後に、日常から学ぶこと。
デザインに直接関係のないことでも、「なぜそうなっているのか」「どうすればもっと良くなるのか」を考えるようにしています。
小さな気づきを積み重ねることで、表現の幅が少しずつ広がっていく気がします。


Q3. 最近の仕事で印象に残っていることは?


伊藤優樹

最近は、企業の名刺デザインを担当しました。
情報を整理するだけでなく、会社の雰囲気や理念を、文字の組み方や余白の取り方でどう表現するかを意識しました。

シンプルな制作物だからこそ、ごまかしが効かない。
フォントの太さや間隔の数ミリの違いで、印象が大きく変わることを改めて実感しました。
時間をかけて詰めていく作業は大変ですが、自分らしさを出せた仕事だと思っています。


Q4. 影響を受けた人や体験を教えてください。


伊藤優樹

ファッションやグラフィックが昔から好きで、学生時代には自分でTシャツをデザインして販売していたこともあります。
その延長で、syncityとして展開していた「ENGAWA General Store」に関わり、マネージャー兼デザイナーとして雑貨やウェアのグラフィックを手掛けました。

“つくって、売る”というリアルな現場を経験できたことで、
デザインが「伝えるための手段」でもあると体感できたのは大きな学びでした。
ものづくりの現場とクライアントワークを行き来できたことが、今の自分の基盤になっています。

そして、最も影響を受けたのはジョーさんです。
デザインの考え方だけでなく、仕事への姿勢、人との向き合い方まで、本当に多くのことを学ばせていただいています。
……ただ、お酒の飲み方だけは、ちょっと心配です(笑)。


Q5. 自分の強みと、これからの課題を教えてください


伊藤優樹

細かい作業を詰めるのが得意です。
誰も気づかないような部分まで手を入れたくなるタイプで、納得できるまで何度でも直したくなります。

一方で、スピード感はまだ課題です。
考える時間が長くなってしまうので、インプットとアウトプットのサイクルをもっと短くするよう意識しています。

今後は、ゼロからディレクションする力を身につけたいと思っています。
自分で全体を構築して、デザインの方向性を示せるようになることが目標です。
焦らず、でも立ち止まらず、一歩ずつ積み重ねていきたいです。

Editorial Note
伊藤は、syncity初の社員であり、syncityの創業期から共に歩んできたデザイナーでもある。大学在学中からデザインを学び、現場の実践を通じて少しずつ自分の表現を築いてきた。

性格は誠実でまじめ。几帳面でありながら、肩の力が抜けた柔らかさも持ち合わせている。“汲み取る力”に優れ、言葉にできないニュアンスを形にすることができるのが彼の強みだ。

syncityとして展開していた「ENGAWA General Store」では、マネージャー兼デザイナーとしてショップ運営とグラフィック制作を担当。現場での経験は、今の「丁寧さ」と「実践感覚」を支える基盤となっている。

静かで控えめな印象の中に、芯の強さがある。焦らず、地に足をつけて歩みを重ねていく。そんな伊藤の姿勢は、syncityのものづくりの在り方そのものを体現している。

Portrait by James Gray

伊藤優樹  |  Yuki Ito
Designer
大学在学中よりsyncityに所属。
経営学を学ぶ傍ら、メディアゼミでコンテンツ制作を学び、デザインの道へ。学生時代にヤナギタジョーに師事し、現在はsyncityのデザイナーとして活躍中。
「ENGAWA General Store」ではマネージャー兼デザイナーとして雑貨・アパレルの企画・グラフィックも担当。
丁寧で誠実な仕事ぶりと、繊細な観察眼でチームからの信頼も厚い。

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