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デザインとAIの未来を共に描く──Layermate子会社化に込めた想い

本日、AIデザインツールの「Layermate」を買収し、子会社化することを発表しました。グッドパッチにとっては4年ぶりのM&Aかつ、AI領域のツールということで少し背景をお話したいと思います。

Layermateとは

Layermateは、Figma上でチャットで指示するとUIを自動生成するFigmaのプラグインの一つです。リリースは今年の5月で、実はまだ市場投入されて5ヶ月しか経過していないツールです。

ただ、この5ヶ月でデザインコミュニティーではすでに多くの使ってみたブログが書かれており、Figmaプラグインのインストールユーザーは実に8000人を越えています。

Layermateは、デザイナーの発想をAIがすぐに形にし、発想を加速させる“相棒”のような存在になり得るツールです。

Layermateとの出会い

今年の5月のリリース以降で徐々にTwitter(X)上でLayermateのブログを良く見るようになり、試しに自分でも使ってみました。すると、かなり簡単に違和感のないUIが初手で出てきた事から、「お、これは!」と可能性を感じました。

そして、Layermateってどこの会社が作ってるんだろう?と調べるとなんと日本の渋谷にある会社が作っていることがわかりました。WebサイトもUIも英語だったので海外のスタートアップかなと思っていたのですが、日本の会社だということにまず驚きました。そして、どうやら1人で作っているっぽい?

7月頭にグッドパッチの全社会でも早速紹介しました。

グッドパッチ全社会のスライド

そして、同時に開発者のしゃなはすさんに突撃DMを送りました。

しゃなはすさんは、Layermateを立ち上げまでたった1人でほんの数ヶ月で作り上げていて、優秀な実装力のあるエンジニアでした。非常に良いプロダクトの原石を持っているが、やはり1人ではそのプロダクトを更に成長させていくのは難しいだろうなと感じ、その場で買収の提案をさせていただき、トントン拍子で話が進み、初対面から2ヶ月半でこの発表に至っています。

なかなかのスピード感です。

しっかりとしゃなはすさんにもLayermateの開発に残ってもらい、グッドパッチのチームと一緒にLayermateをさらに良いプロダクトにしていきます。

Layermateをどう成長させる?

リリース5ヶ月のサービスでまだこれからという感じですが、一旦はBtoBのサービスとして最低限整えないといけないところが多いので、まずは法人に使ってもらうためのセキュリティやオプトアウト設定などをできるようにすぐに整えていきます。

それをやりながら色んなユーザーの声を聞きに行きたいなと思っておりまして、すでにLayermateを使っていただいている皆さんにぜひご協力いただきたいと思っています。

AI×デザインの領域は常に新しいサービスがどんどん出てきており
あまりにもすぐに外部環境が変わるため、綿密な戦略が立てづらい領域です。

こういう時は、やはり顧客ニーズの前線に居続けることが大事だと思っており、OpenAIやAnthropicのようなLLM大手、そしてFigmaのようなツールと
補完関係になりながら、顧客の課題を解決するような方法を模索し続けるしかないと思っています。

純国産のデザイン×AIのサービスとして、ユーザーと一緒にプロダクトを作っていく感覚を大切にしたいと思っています。

ということで早速、はじめてのユーザーミートアップを10月17日に開催するので、参加いただけると嬉しいです!

AI Driven Design Company

グッドパッチはここから数年の戦略ビジョンとして
「AI Driven Design Company」というコンセプトを全社にメッセージングしており、事業の中身にAIを組み込み変革していくこと、AI領域に優先的に投資をしていくことを掲げていました。

今回のLayermateの買収はAI Driven Design Companyになることを推進するための大きな一歩になると考えています。

実はLayermate以外にもHR領域のAIツールや、いくつかのAIプロダクトの仕込みを進めていたりとAIプロダクトの事業開発をすでに進めています。

パートナー事業側でも、この1年でAIを使った事業開発プロジェクト、既存事業にAIを組み込み体験をアップデートするプロジェクトも増えており、まさに市場の大きな波を感じている状況です。

社内でもかなり生成AIの取り組みを強化してきており、日々の業務やプロジェクトの生産性の向上に生成AIが組み込まれ、様々なAIナレッジが社内では共有されています。

Goodpatch AI Experience Studio(Gp-AX Studio)も立ち上げ、今期更にAIへの取り組みを本格化させていこうと思っています。

我々は常に変化の最前線にいよう

これをグッドパッチのメンバーには伝えました。
今の時代、コンサルもエンジニアもデザイナーも色んな仕事が数年先の状況が不透明な状況にあります。グッドパッチという会社はデザイン会社の中でも規模も大きく、株式市場に上場している唯一のデザイン会社で社会的な責任があります。

この今の生成AIによって世の中が変わっていく、そんな変化を待つのではなく顧客ニーズの最前線にいて、自ら変化を起こしにいく、そんな存在でありたいと思っています。

それが今回のLayermateの買収というアクションに繋がっています。
AIでデザイナーの仕事をどう変化させれるか、自分たち自身でAIに向き合っていきたいと思います。

AI時代に求められるデザイナーの力

もう、ここ数年この話で色んな人が様々な角度で論じてきていると思うのですが、どうやらAGIはすぐそこまで来ていそうな雰囲気を感じています。

我々はAIが更に賢くなっていく前提の世界で生きていくことは確実なので、デザイナーもその世界での新たな役割の再定義に迫られるでしょう。

そうなるとやはり、「Humanity - 人間性/人間力」という言葉の重みがどんどん増すことになると思います。

人として魅力的、不完全だけど愛される、非合理的だけど一緒に仕事したい。あの人だから任せたい、一生懸命、一緒に走ってくれる人。あの人は逃げない。

みたいな事を感じさせてくれる人と働きたいと思いますよね。
人の感情を読み取れたり、共感を引き出すコミュニケーションができる人はまだまだ需要はあり続けそうです。

僕がグッドパッチのメンバーに向けた
時代が変われど残るデザイナーの本質価値5つも参考までに貼っておきます。

グッドパッチ社内に発信したスライド

グッドパッチは上記のような力を意識して鍛えれるようにしていきたいと思っています。

LayermateもグッドパッチもAI人材募集

今回、子会社化したLayermateでは直近ではサーバーサイドエンジニア、Webエンジニアを募集しています。一緒にデザイン×AIプロダクトを作りましょう!

Layermate事業フルスタックエンジニア

グッドパッチでは「デザイン×AI」のキャリアを考える、オンラインイベントも企画しています。

デザイナーやPdMのキャリアにAIが与える影響を学びたい方、グッドパッチのAI導入事例や経験談を知りたい方向けに、オンラインイベントを開催します。当日は、グッドパッチのデザイナーとPdMが自身のキャリアの葛藤や試行錯誤を語りながら、どのようにAIを活用しているのか、具体的なプロセスや工夫をお話しします。

・テーマ:AI時代をどう切り拓く?デザイナー・PdMのリアルと実践
・開催日時:2025年10月29日(水)12:30〜13:45
・開催形式:オンライン
・詳細・参加方法:イベント参加申し込みフォームより、お申し込みください

また、カジュアル面談も実施しています。イベントへのご参加が難しい方、Gp-AX Studioメンバーと直接話したい方は、カジュアル面談をお申し込みください。

申し込み方法:カジュアル面談申し込みフォームより、お申し込みください

Layermateの挑戦に取り組みながら、Goodpatchはこれからもデザインの力で未来を形づくっていきます。

デザインの未来は、待っていればやってくるものではなく、共に創っていくものです。私たちは今回の一歩をきっかけに、AIと人間の力でデザインの可能性を広げていきます。


この変化の最前線に、ぜひ多くの仲間に加わっていただければ嬉しいです。

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Naofumi Tsuchiya / Goodpatch 記事を読んでいただきありがとうございます!これからも頑張ります!