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マガジン一覧

医療・創薬とAI

LPIXELが取り組む医療AI、創薬AI等に関する情報を纏めています。

2025 RSNA 参加報告

AIのコモディティー化とAgentic AIが描く次世代の読影ワークフロー はじめにエルピクセルでCPEを務めているショパンです。2025年11月30日から12月4日にシカゴで開催されたRSNA(北米放射線科学会)に、個人的には7年ぶりに参加しました。最新の技術・AIの観点から、今年のトレンドを報告します。 今年のテーマは「Imaging the Individual」でした。 開会式では、大会長のMahmood先生がPrecision Medicine(個人に特化した

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2025 RSNA(北米放射線学会)レポート

はじめにエルピクセルにて2021年より、メディカルディレクターをつとめている吉岡です。 2025年11月29日のシカゴはこの冬初めての吹雪に見舞われ、シカゴ近郊の2つの空港合わせて、1000便以上の飛行機がキャンセルになり、無事到着した便もかなりの遅れがありました。 こうした中、翌30日から12月4日まで、恒例のRSNA(Radiological Society of North America; 北米放射線学会)が行われ、参加いたしましたので、2025 RSNAのArti

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公衆衛生の課題解決に向けた画像診断支援AIの可能性 ー タイにおけるAIを活用したモバイル結核検診 ー

こんにちは。エルピクセル広報室 大瀧です。 2025年4月、タイのバンコク都でエルピクセルのAIを活用した巡回結核検診バスの実証事業が行われました。 この取り組みは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)と日本貿易振興機構(JETRO)の支援を受け、マヒドン大学、バンコク都庁、そしてエルピクセル社が連携して実施されたものです。 今回のnoteでは、プロジェクトに深く携わられた吉岡医師に、実証事業で得られた成果と公衆衛生におけるAI活用の展望についてインタビュー

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感度と特異度、どう見る? 画像診断支援AIの評価指標との正しい付き合い方

LPIXEL(エルピクセル)の竹内です。主に医療AIのアルゴリズム開発を行っている、研究開発本部 医療Gr.でグループリーダーを務めています。 医療現場で画像診断支援 AI(以下、AI)を導入・運用するにあたっては、「そのAIがどの程度、診療に役立つのか」という定量的な指標が求められます。 AIの性能評価では 感度(Sensitivity)や 特異度(Specificity)などの指標がよく用いられますが、これらの数字は独り歩きすることもあり、正しく読み解く必要があると考

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エルピクセルの技術力

エルピクセルのエンジニアが作成した記事を纏めました。

Kaggle RSNA 2025 金メダルで学んだ 課題を分析して精度を積み上げる方法

こんにちは、医療グループのアルゴリズムエンジニア、田本です。 先日、Kaggleで開催されたRSNA Intracranial Aneurysm Detection(脳動脈瘤検出)のコンペティションに社内チームで参加し、1,147チーム中3位となり、金メダルを獲得しました。 AIは単に“最新モデルを当て込む”だけでは性能は上がりません。どこが本当に難しいのかを見抜き、順番に対処する設計力が肝になります。 本記事では、今回の金メダル事例をもとに、性能の出るAIモデルをどう

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深層学習を用いた動物行動解析

はじめにこんにちは、エルピクセル 研究開発本部 サイエンスGr.のグループリーダーを務めている河合です。東京大学では客員研究員をしています。 昨今、ディープラーニング(深層学習)の飛躍的な進歩により、動物の行動解析の現場は大きく変化しています。これまで、動物の行動を正確に解析するためには、研究者が何時間もかけて直接またはビデオ映像を目視し、行動の回数を数える必要がありました。 しかし、AI技術の導入によって、膨大な映像データから自動的に動物の動きを抽出し、定量化することが

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画像解析AI開発におけるアノテーションツール

こんにちは、LPIXEL研究開発本部 サイエンスグループ アルゴリズム開発エンジニアの菅原です。 LPIXELでAI開発を担当している一方で、理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター研究員も兼務しており、AI技術を用いた細胞トラッキングツールやセグメンテーション解析ツールの開発など、積極的にオープンソースソフトウェア開発に携わっています。 画像解析AIの開発において欠かせないステップとしてアノテーションがあります。アノテーションとは、データに対して付加情報を与え、AIモ

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医療AIに知識と経験を転化する

こんにちは、LPIXEL 研究開発本部 医療グループ エンジニアの齋藤です。 医療グループでは、医療現場に貢献することを目的とした様々なアルゴリズム開発を行なっています。 今回は、AI画像診断支援技術や医療系のAIにご関心をお持ちの方に向けて、エンジニアとして開発上で気をつけていることや、個人的に大切だと思う開発上の取り組みなどをご紹介したいと思います。 医療AI開発でエンジニアとして気をつけていること課題解決への道のり 医療AIの開発において、エンジニアとしてまず行うこ

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エルピクセルについて

LPIXELについての紹介記事を纏めました。

10周年を迎えエルピクセルが新体制で目指す未来

こんにちは、エルピクセルの取締役COOの福田です。 2024年3月4日、エルピクセル株式会社は社内外の関係者の皆様に支えられ創立10周年を迎えることができました。 この場を借りて、エルピクセルを支えていただいている皆様へ心より感謝申し上げます。 事業面でも、AI画像診断支援ソフトウェアの導入施設数は直近3年間で約7倍に増加していたり、大手製薬企業との包括提携が進んでいたりと、この10年間で順調に成長を続けております。 さらなる事業・組織の成長に向けて、取締役の交代、社外取締

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プログラム医療機器業界の変貌の舞台裏

こんにちは、LPIXEL のファウンダー島原です。 LPIXELは2019年に深層学習を活用したプログラム医療機器で初めての薬事承認を取得したと言われています。 承認取得にあたり、手探りの状況で助けを求めたり、苦労を重ねたりもしました。その経験を通じて、政治・行政の各方面から問題点のヒアリングを受け、提言をする機会に恵まれてきたのです。今日は、その過程でプログラム医療機器業界が動いたと感じた転換点と、その背景について話したいと思います。 法規制対応は主体的な仕事2016年、

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エルピクセルが進める製薬企業との協業と共創

こんにちは、エルピクセルでサイエンスビジネス本部の責任者を務めている加藤です。 私たちのグループは、あらゆるパートナーとのコラボレーションをミッションとしていますが、今回は主に製薬企業との協業を通じた、少し先の発展に関するお話しをしてみたいと思います。 エルピクセルのこれまでを簡単に振り返る生物画像解析技術をビジネスに:「IMACEL」の誕生 まずは、弊社ファウンダーの島原が執筆した初回記事を参照しながら(私も初めて知ることが多かったです)、簡単に振り返らせていただければ

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LPIXELのAI画像診断支援技術ってどんなことをしているの?

こんにちは、LPIXELにてAI画像診断支援技術のセールスマネージャーをしている植田です。我々のチームでは主に医療機関向けにAI画像診断支援技術の普及をおこなっておりますが、今回は業界を取り巻くお話と普及に向けての活動に関して触れていきたいと思います。 AI画像診断支援技術の普及画像診断とは 「そもそも画像診断って何」という読者の皆さんもいると思いますのでご説明させていただきます。 画像診断とはレントゲン画像、CT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)、超音波な

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