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電力市場の「夜明け前」に挑む、金融プロフェッショナルが語る「市場づくり」の醍醐味 ーエンジニア編ー

enechainは、エネルギー業界の課題をマーケットの力で解決しようと挑戦しているスタートアップです。今回、金融業界でキャリアを積み、現在はenechainの事業を支える重要なポジションで活躍する社員2名に、なぜ異業界へ転身したのか、enechainで感じているやりがいや魅力、そして目指す未来について、インタビューしました。

エンジニア編では、シンプレクスで株式トレーディングシステムの開発経験があり、2024年10月にenechainに入社した山村 星也をご紹介します。

山村 星也(Seiya Yamamura)/enechain テクノロジー本部 プロダクト開発デスク

新卒でシンプレクス株式会社に入社し、株式トレーディングシステムの開発に従事した後、株式会社ブレインパッドでSaaSの開発リーダーや新規事業の開発に携わる。その後、起業やフリーランス、ディープテックスタートアップでのソフトウェア開発を経て、2024年10月にenechain に入社。

──enechainでの仕事の内容を教えてください。
eSquare Liveという電力取引のオンラインプラットフォームの開発に携わっています。わたしのチームはその中でも特にエコシステム構築をミッションとしていて、eSqure Live を外部のシステムから利用できるようにするためのAPIを開発しています。API は一般的な REST形式のものに加えて、今後、市場流動性がさらに向上していく中で、将来的にはよりリアルタイム性の高い情報連携や取引のニーズが高まっていくことを想定してFIX(Financial Information eXchange) API も用意しています。

──なぜenechainに入社しようと思ったのですか?
「電力取引の市場を創る」という点に興味を持ちました。

もともとはenechainのことも、電力取引の現状も全く知りませんでした。ただ、社会を良くする仕事に携わりたいと考えていたので、enechainの事業を知って電力という現代社会のインフラに携われる点に興味を持ちました。

詳しく話を聞いていく中で、eSquare Liveには株取引のプラットフォームと似ている部分も多く、ファーストキャリアで株式のトレーディングシステムを開発した経験や業務知識も活かせそうだと感じたのも入社理由のひとつです。わたし自身が電子化され効率化された株取引のシステム開発に携わってきた経験から、電力取引も必ずそうなるだろうという感覚がありました。その流れの中でenechainは電力会社などの大手電力会社が株主として参画していたり、エネルギー庁の審議会にも参加するなど行政ともしっかりコミュニケーションが取れていたり、エンジニアリングにもしっかり力を入れていて、ここなら今後必ずおとずれるであろうエネルギー取引の電子化の中心になれるんじゃないかという印象を持ちました。

エネルギー業界と金融業界で異なる部分も多くありますが、トレーディングを行ういわゆるフロント領域については、ポジション/収益の管理、注文執行といった本質的な構成要素は非常に似ていると考えています。

──実際に入社して金融系システム開発での経験は活きていますか?
金融トレーディングの業務知識はすごく役に立っています。業界未経験のメンバーだと、電力とトレーディングという2つの複雑なドメインを理解する必要がありますが、私の場合は電力に注力できたのでキャッチアップはそこまで苦労しませんでした。また、これから電力のトレーディング電子化の流れは、20年以上前に株や金融商品の取引に起きたことがとても参考になると感じています。そのような未来への解像度を、他の人よりも高く持てるのではないかと考えてます。

──入社後に感じたギャップはありましたか?
私はファーストキャリアは金融系のSIerという堅めの業種でしたが、その後は起業したりフリーランスとして起業直後の会社をお手伝いしたりとスタートアップのカルチャーの方が居心地が良い人間ですので、カルチャー面などでは想定とのギャップはそこまでなかったです。

これまで勤めた会社に比べてenechainがユニークだと感じるのは、チームワークやコミュニケーションをすごく大事にしていて、そこにしっかりリソースやコストも投下している点です。年に1回の社員旅行やイヤーエンドパーティーといった全社イベントもそうですし、エンジニア全体であったり業種を横断したプロダクトチームでの合宿なども頻繁に開催されます。月に1回の全社集会では社長や経営陣が社員からの質問に直接答える場を設けたりとコミュニケーションを大事にする姿勢を感じます。

アーキテクチャConference 2025の出展ブースで訪問者に会社紹介をする山村さん

──「社会を良くする仕事に携わりたい」とのお話でしたが、その点はいかがですか?
株式トレーディングシステムとの一番の違いが、その点です。enechainでは電力が様々な期間や地域の商品形態(先物、オプション等)で取引でき、事業者がそれらをうまく組み合わせてリスクヘッジできれば、インフラである電力の供給が安定し、人々の生活にも良い影響を与えると考えています。金融も社会の血液を循環させるような必要不可欠な役割を担っていますが、自分たちが開発したプロダクトが社会に役立っているという感覚を持つのが難しかったです。

──入社から一年が経ちました。山村さんが考えるスタートアップで働く醍醐味はなんでしょう?
色々なものが整っていないし、状況も目まぐるしく変わるので、それらに対して自分たちで動き、創り上げていくことができる点だと思います。また、インフラである電力のマーケットを創るという、これまで誰も経験したことがないことにチャレンジしているため、そもそも誰も正解を知らないし、自分たちで試行錯誤し進めて行く必要があります。そんな課題に対して優秀な仲間たちと意見を出し合いながら解決していくところもとてもワクワクする点です。

──今後、enechainでやっていきたいことを教えてください。
発電や小売事業者、トレーダー等の取引参加者にとって公平で透明で安心して取引できるマーケットを作り、eSquare Liveの参加者や流動性をもっと増やして、日本の電力取引のスタンダードにしていきたいです。そのためには開発すべき機能もまだまだありますし、なにより取引量が大きく増加しても、安定性や公平性、透明性を保ち続けるようなシステムの構築を目指していきたいです。

enechainには優秀な人が揃っています。能力もモラルも保たれた筋肉質な会社で、そこが好きな点です。今後プロダクトが成長しても、その点が変わらないといいなと思ってます。そのために、エンジニアとしてはテクノロジーをうまく使うことで少数精鋭を保ったままスケールできるようにしたいですね。

──最後に、enechainで働くことに興味を持ってくれた方へのメッセージをお願いします!
enechainでは電力の取引市場という、高い透明性や堅牢性をもとめられるプロダクトを作っていて、その面でも金融業界での経験などに裏打ちされた視点であったり、複雑な要件をまとめ上げ堅牢なシステムをしっかりスケジュール守りつつ作り上げるなどのプロジェクトマネジメント能力はすごく重宝されます。我々はスタートアップですし、不確実性の高い中でプロジェクトを推進していくことになりますが、そのような環境にチャレンジしてみたい金融業界経験者にとってはすごくマッチする会社だと思います。


次回は、「電力市場の「夜明け前」に挑む、金融プロフェッショナルが語る「市場づくり」の醍醐味 ービジネス編ー」と題して、リスクマネジメント担当者をご紹介します。どうぞお楽しみに。

enechain では、一緒に働く仲間を募集しています。ご興味のある方は、お気軽にお問い合せください。


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