シリーズの第3巻目の本書は、シリーズの冒頭にある「ことばは沈黙に/光は闇に/生は死の中にこそあるものなれ」の「生は死の中にこそあるものなれ」に関わる物語である。ゲドは魔法使いの最高位である大賢人となって登場するが、もはや老人の域にある。そのゲドが世界の均衡を崩したものを求めて、当てのない旅に出るとき、道連れに選んだのはアレン少年だった。エンラッド公の子息であるこのアレンこそが、今回の物語の主人公で、ゲドに従いつつ、やがてゲドと共に歩み、ついにはゲドを導く役割を担うことになる。
シリーズの第3巻目の本書は、シリーズの冒頭にある「ことばは沈黙に/光は闇に/生は死の中にこそあるものなれ」の「生は死の中にこそあるものなれ」に関わる物語である。2025年9月~12月に見た映画とドラマの覚え書き。
1~2行目:タイトル(原題)制作年、制作国、監督(鑑賞日)
2~3行目:キャスト、それ以降:一言メモ
画像は「Outlander」
ダウントン・アビー(Downton Abbey)英米(9/4)
マギー・スミス、ミシェル・ドッカリー、ローラ・カーマイケル、
ジム・カーター、イメルダ・スタウトン、アレン・リーチ
シーズン1~3の2年後を舞台にした映画。国王ジョージ5世と
王妃のダウントン・アビー訪問、アイルランド独立派とグランサム
伯爵家の使用人との対抗、祖母バイオレットと従妹レディ・モードとの
丁々発止、モードの隠し子ルーシーとトムの出会いなどが描かれる。
Outlander シーズン②~④ 米英(9/10~)
カトリーナ・バルフ、サム・ヒューアン、トビアス・メンジーズ、
ベアー・マクレアリー
第2次大戦後18世紀にタイムスリップした従軍看護婦クレアの
奇想天外な物語。18世紀スコットランドのハイランダー、ジェイミー
との間にできた子は20世紀を生きる夫のフランクの娘として育つ。
その娘も母親と同じくストーン・サークルを通って実の父親のもとへ
タイムスリップする。何度も自由自在にタイムスリップできてしまう
のがミソ。登場人物、エピソードが多彩で飽きさせない。
炎の人ゴッホ(Lust for Life)1956米 ヴィンセント・ミネリ(9/29)
カーク・ダグラス、アンソニー・クイン、ジェームズ・ドナルド
ゴッホの生涯をコンパクトに描いた秀逸な伝記映画。ゴッホも
ゴーギャンもイメージ通りでびっくり。(あるいはこの映画によって
イメージが定着したのかもしれない。)
クレーマークレーマー(Kramer vs.Kramaer)1979米ロバート・ベントン
(10/30)
ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ、ジャスティン・ヘンリー
ワンオペに悩む若い母親からいきなりワンオペ状態を突き付けられた
若い父親が、葛藤しつつ成長していく物語。子役がかわいくてうまい。
Outlander シーズン⑤~⑦ (10/20~11/23)
作中人物と一緒にスコットランドとアメリカの歴史の中に放り込まれ、
それを体感していく感じのスケールの大きい作品。
西部戦線異状なし(All quiet on the Western Front)1930米(11/27)
監督=ルイス・マイルストーン、原作=エリッヒ・マリア・レマルク
ルイス・エイヤーヌ、ルイス・ウォルハイム、ジョン・レイ、
レイモンド・グリフィス
第1次大戦の壮絶な塹壕戦をドイツ側から見た作品。伝説的な最期の
カットに涙が止まらなくなる。
伝記・研究書
『宮沢賢治』(仁科雄三、文研出版)
『イーハトーボゆき軽便鉄道』(別宮 実、リブロポート)
『ゴーシュという名前』(梅津時比古、東京書籍)
ゴーシュはフランス語のgauche「左、不器用な」ではなく、
南ドイツの古い方言Gäuche「かっこう」から来ていると
賢治の勉強の跡や残された書物・辞書などをもとに検証した
驚くべき研究書。
特に好きな作品
『ポラーノの広場』(宮沢賢治全集十、筑摩書房)
『グスコーブドリの伝記』(宮沢賢治全集十、筑摩書房)
『銀河鉄道の夜』(岩崎書店)
編集=宮沢清六・堀尾青史、
装幀=安野光雅、カバ・口絵・挿絵=司修)
『銀河鉄道の夜』(岩波書店)
上記の決定版より前、賢治の残した原稿の挿入位置が揺れ動い
ていた時期に刊行されたのもの。これはこれで味わいがある。
その他
『注文の多い料理店』
『オッペルと象』
『やまなし』
『北守将軍と三人兄弟の医者』
『水仙月の四月』
『月夜のでんしんばしら』
『よだかの星』
『双子の星』
『風の又三郎』
『ひかりの素足』
『雪渡り』
『春と修羅』の一部
2025年に読んだ本の中から特に気に入ったものを「私の10冊」としてまとめました。
また、選から漏れた本を「おすすめの10冊」として挙げてみました。
ついでに、ブログには挙げていない「和書」の中の10冊も最後に載せておきます。
画像は「ああ、ウィリアム」と「ファミリー・ライフ」と「サロメ」です。
私の10冊
『珈琲と煙草』(フェルディナント・シーラッハ、訳=酒寄進一、東京創元社)
『スペインの庭師』(A.J.クローニン、訳=竹内道之助、集英社文庫)
『ウッツ男爵 ある蒐集家の物語』(ブルース・チャトウィン、訳=池内紀、文芸春秋)
『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ、訳=柴田裕之、河出書房新社)
『ああ、ウィリアム!』(エリザベス・ストラウト、訳=小川孝義、早川書房)
『My Evil Mother』(Margaret Atwood, usAmazon)
『When the Nightingale Sings』(Suzanne Kelman, usKindle)
『日韓併合期ベストエッセイ集』(鄭大均編、2015、ちくま文庫)
『해질 무렵 たそがれ』(黄皙暎、문학동내)
『불편한 편의점5』(김호연)
おすすめの10冊
『ファミリー・ライフ』(アキール・シャルマ、訳=小野正嗣、新潮クレストブックス)
『冠村随筆』(李文求、訳=安宇植、校閲=川村湊、インパクト出版会)
『耳をすませば』(チョ・ナムジュ、訳=小山内園子、筑摩書房)
『アルルの女』(アルフォンス・ドーデー、訳=島岡 茂、大学書林語学文庫)
『太陽の街』(トーベ・ヤンソン、訳=富原眞弓、筑摩書房)
『What’s Left Unsaid』(Emily Bleeker, uskindle)
『雪』(オルハン・パムク、訳=宮下遼、早川epi文庫)
『명작 순례』(유홍준、창피)
『ゲド戦記ⅠⅡⅢ』(ル=グウィン、訳=清水真砂子、岩波書店)
和書の記録
『D Topia』(安堂ホセ、文芸春秋)
『ゲーテはすべてを言った』(鈴木結生、文芸春秋)
『サロメ』(原田マハ、文春文庫)
『稀代の本屋 蔦屋重三郎』(増田昌文、草思社文庫)
『ババヤガの夜』(大谷 晶、河出書房文庫)
『8番出口』(川村元気、水鈴社)
2025年の1年間に訪れた美術展などの記録です。
4月16日「ビアズリー展」(三菱1号館)
4月24日「ヒルマ・アフ・クリント展」(国立近代美術館)
5月3日「稲城フィルのコンサート」(「府中の森」ホール)
5月30日「ミロ展」(東京都美術館)
10月10日~12日「宮沢賢治を訪ねる旅」(岩手県花巻市)
宮沢賢治記念館
ポラーノの広場
イーハトーブ館
山猫軒
宮沢賢治童話村
羅須地人協会
11月26日「ゴッホ展」(東京都美術館)
12月6日「ウクライナバレエ団のくるみ割り人形」(調布市のグリーンホール)
ファン申請 |
||