
24人の村人を毎日毎日少しずつ作りあげた。余剰パーツがこれでもかってくらいに出るのは選択肢の多さの証。最初は「俺の貧困な発想ではそんなにいいものが作れない」と尻込んでいたのだけど、5人目あたりから想像力が豊かになっていく。そして6人作った後に二周目として2枚目のランナーに手を伸ばす。みたいなことを10日間くらい繰り返した。

Wagames Atlanticの村人たちは手足や頭を自由につけられる面白いプラモデル。ゲームに使うコマではあるが、牧歌的な見た目は精密さとは違う方向で造形の良さを発揮している。
塗装に関してはとにかく好きにやってくれ!といった具合なので好きなように塗れる。ファンタジー世界の村人なので、何色でもいい。服の質感がかなりデフォルメが効いているので、筆のタッチで凹凸感を描いたり、薄めた塗料で薄汚れた感じを出したりというのがかなりやりやすい。というか、やりがいがある。この辺りはシワやディテールがきちっとしたプラモデルよりも手を加えられる領域が広くて、塗りによる仕上がりの幅がかなり出やすくて楽しい。

面白いのはこういう小さなものを何日かに分けて塗ると、その時の気分で随分と色のチョイスが変わるなということ。昨日は薄汚れた感じだけど、今日は綺麗に、色を選ぶときも統一感を気にせずにむしろばらけているくらいがちょうど良さそう、なんて具合に買ったけどあまり出番がない色などもどんどん使っていく。
けっこうアバウトながらも雰囲気のある造形なのは組み立て後にわかっていたことだけど、いざ塗り進めると顔の作りがとても良い。目の周りなんかはかなりくっきりしているので、最初はそのままでいいかなと思ったが結局塗ることにした。

塗装スペースは雑誌をパタンと開いた見開きくらいの大きさがあればいいし出来上がりはとても小さい。場所を取らずに作業できるので出先に持って行って塗装するのも面白そう。思ったよりも塗り方に差をつけた様子が仕上がりに現れてくれたので何かを試すにはもってこいだと感じた。ただ、それでも「練習台にはさせないぞ」と声が聞こえそうな顔の良さがあるので仕上がりには力を入れたくなる。実際、目を描くととっても引き締まる。それが24人もいるのだから楽しいに決まってる。
本来は「ミニチュアゲームのコマ」という役割が与えらえているので、いつかゲーム会に持ち込んで活躍してくれればな、なんて思っている。