
「絶版の噂で買ったスカイラインすぐ作ろう」の4回目はタイヤ。正確にはホイールとタイヤ。部品にすると一輪あたり2パーツ。1/24の本格的なスケールモデルだけれど、ミニ四駆と同じホイールとゴムタイヤからなる2パーツ構成。じゃあ秒で完成だな!……ってなるかというと、24倍の大きさの本物をなぞる情報量は秒で終わったりしなかったんだな。

まぶしい白で成形されたホイールは意外に塗るところがある。車体に固定するためのホイールナットが中心にあり、4本とも同じ部品番号のモノを組むので4輪に区別がないのかと思っていたら、色には左右の区別がある(!)。右が赤で左がメタリックブルー。完成写真や展示を見ても一度に視界に入ってくるのは左右どちらかだから実際に作って塗ってみるまでは全く気付かなかった。
正直、説明書の塗装指定はギリギリ「わからない」塩梅の図で、特に真ん中のナット周りの塗り分けが解読不能。なんか塗分けるらしいことはわかるんだけど、どういう風に?と、思っていたらパッケージ横の側面カラーイラストでフォローされていた。説明書の塗装指示と照らし合わせることで六角ナット上面中央の円がチタンシルバーで六角ナット本体とその座面の円を左右で赤青に塗り分けるのだということがわかる。タミヤは親切だなぁ……いや、親切ではないな……。たぶんこれ、苦肉の策だったんじゃない?

そしてホイールのフチは左右とも青。ナットとは違ってメタリックじゃないほうの青。ナットの色が左右で違ったからコレもそうなのかと思ったら、こっちは左右共通。これが実車の情報量。彫刻の細かさ以外にも模型に落とし込まれる情報って結構あるものなんだな。 実はこのホイールのフチの青(タミヤカラーX-4)は説明書冒頭の「必要塗料一覧」から漏れていてタイヤの組み立て行程でいきなり現れる。当該のタミヤカラーが手元になかったので極細マッキーの青でツーっと書き込んだ。楽ちん。誤記や表記漏れ、わかりにくい指示というのは当然無いほうがいいのだけれど、実際にそれに当たっちゃったときにどう対処するかってのも大事だな。

さらにデカールを貼る。ここはシャーシに取り付けるときに指がよく触れそうだから、筆でアクリルのクリヤーをペロッと塗っておいた。デカールがはがれないようにってだけの目的なんでこれで良しとした。こういう小さいデカール「いつのまにか剝がれて行方不明」っていうのガンプラでも散々やってきたからね。ガンプラの経験が車のプラモにも生きた……よかった。

そして自分が一番ワクワクしてたのがタイヤマーク。コレ反転した状態でプリントされていて、水色の貼るべきインクがプリントされた台紙を上下両面から保護紙で挟み込んである三層構造(!)ってのを初めて知ったよ。実は初めて貼るんだよね。F1も好きで良く買うのだけれど、身構えてしまっていつか上手になったら作ろうと思って経験値がゼロのまま本番を迎えてしまった……ってヤツの典型でして……。

貼り方すら知らなかったもんね。知ってた?ドライデカールみたいにこすって転写するのかと思っていたら全然違って、少し粘着を感じる反転したプリント面を貼るべき面に置いて、透ける台紙の上から水で湿らせた指で撫でて……。

少し待ってるとインクがタイヤ側の局面になじんでいって、浮いてきた台紙をはがす!なにそれ!実際にやってみないと知らないことだらけだなプラモ…。逐一写真を撮っていたからこうやって説明できてるけれど、説明書はこの工程をテキストだけで解説してくるので正しく手順を踏めているのかドキドキした。「初めてでも読みながら手を動かしてくれればこの説明でわかるハズ!」という真剣勝負を突きつけてくる迫力があるよねタミヤ。

かなりおずおずと進めて見たけれど、終わってみればいつもの水転写デカールよりも簡単で見栄えの良いタイヤプリントが完成した。説明書では特に説明されていないものの、このキットには1本分余分にマークが用意されているので少なくとも1回は失敗しても大丈夫。優しさと厳しさが詰まっている。

そんなこんなでタイヤが4輪完成しました。最後にシャーシへぷすっと差し込む。ガンプラでもおなじみのポリキャップで接続されるので親近感がわく。知らないことが続いた後に現れる「知ってる部材」だ……。ボディがいっさいないのにすでに超☆カッコイイ。1輪たった2パーツなのにこんなに情報が詰まっているんだな、タミヤのタイヤ……。