

人間はこうして複雑なカタチの枠にくっついた半身の物体を見るとプラモデルだ〜と思う習性がありますが、正確に言うとこのBAeホークのようなカタチを上下にぶった切ったパーツは飛行機として組み立てられるものではなく、台座なのです。台座。台座が具体的なカタチをしていて立体的だとそれだけでとてもエモい、ということはもっと語られて良いはずです。
しかも垂直尾翼に相当する位置からシルエットが伸びていき、最終的には湾曲する円柱となって自分の作り上げたBAeホークのエキゾーストノズルにビシッと刺さる。機体が空中姿勢でもずっこけないように重心位置はしっかりと考えてあって、わずかに機首を上げた角度で左右にロールが打てる構造なのもすばらしい。

私が手にした「ベスト・オブ・ブリティッシュ」というプラモデルにはBAeホークといっしょにスピットファイアも入っていて、こちらにもシルエットを象ったディスプレイスタンドが入っています。こっちは台座上部から比較的素直にビュッと生えたアームが機体下面にブスッと刺さる仕組みなんですが、刺さる穴を自分で開口しなくても最初から重心位置にでっかい穴が空いているのが潔くて嬉しい。

ホークもスピットも、着陸脚を出していつもどおり地面に着地した姿勢で作れるのだけど、こんなにかっこいい台座が付いていたらどうしたって飛行姿勢で飾りたくなるじゃない(そして飛行姿勢で作るための脚収納庫扉パーツがちゃーんと用意されているのもすばらしいし、脚の組み立てとか塗装がスキップできると飛行機模型は一気にイージーになるのよ)。心なしかBAeホークは迎角大きめ、スピットはわりと水平めのディスプレイなので、お互いが同速で編隊飛行をしている状態を感じさせるんだよなぁ。

もしこの世の全てにこれくらいかっこいいディスプレイスタンドがくっついていたら……というのは望みすぎかもしれませんけども、ビギナーにも優しいですよとか、ギフトセットですよ〜といった顔で売られているプラモデル(とくに飛行機!)には、台座こそ重要なんじゃないかなと本気で思うわけです。エアフィックス、安くてパーツ数の少ない路線でこの台座を積極的に取り入れているので、見つけたらぜひ買ってください。そんでみなさんもっと褒め倒しましょう。そんじゃまた。