血圧値 127/88/78 酸素飽和度 98% 体温 36.4℃ 体重 69.0キロ
ソール・ライターの記録映画(ていうのかな)を観ましたよ。
80歳を超えてるソール・ライターに、インタビューしたり近所の散歩に同行したりしたものを再編集して、13章に仕上げたドキュメント映画です。

写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと
【CAST】
ソール・ライター、マーギット・アープ他
【日本語字幕】
柴田元幸
【STAFF】
監督/撮影:トーマス・リーチ
編集:ジョニー・レイナー、ケイト・ベアード、トーマス・リーチ
音楽:マーク・ラスティマイアー
製作:マーギット・アープ、トーマス・リーチ
協力:Saul Leiter Foundation
[発売元]テレビマンユニオン
ソール・ライターの晩年に密着したドキュメンタリー。
脚光を浴びることが苦手で、イーストビレッジでの静かな暮らしを愛した写真家に、
30代の若き英国人ディレクターがたずねた「急がない人生で見つけた13のこと」とは?
写真家なんだからその「写真作品」を観ればいいんだろうけど、なんかソールおじさんの「人となり」がほのぼの、しみじみ良い感じだな。
芳醇な、人生の夕暮れ。ほぼ無名だったファッション・カメラマンが、ほぼ引退後に突然「発見」されちゃった。
その戸惑いと照れくささが、可愛いおじいちゃんだ。
こんな言葉が印象に残ります。
「人生で大切なことは、何を手に入れるかじゃない。何を捨てるかということだ」
「何も地球の裏側に行かなくても写真は撮れる」
「重要なのは、どこで見たとか、なにを見たとかいうことではなく、どのように見たかということだ」
「私の好きな写真は、何も写ってないように見えて、片隅で何か謎が起きている写真だ」
「私の写真の狙いは、見る人の左耳をくすぐること。すごくそっと」
☆
この映画を見ると、散歩にスナップカメラを持ち歩きたくなります。
(まあ、スマホカメラはあるけどね)
真似っこをして、こんな感じのやつを撮っちゃうかも。

写真テーマ「もしソールライターが渋谷を撮影したら & ネオ東京Ver.」
強烈な影響を受けざるを得ませんね。
ソールおじさん、畏るべし。
スタイルがもはやジャンルにまで昇華している。
こんな写真家、初めて。
☆
ひとつ、細かいことを言いますと、この映画のカメラワーク、やたらとフレームがふわふわ揺れて、目線で話してるソールおじさんの顔の上半分が切れたりします。
これ、下手なんじゃなくて、わざとやってますね。
ソール流の、フレームアウトをお洒落にまねしてるんだと思う。
写真集観てる人は、意味が分かりますよね?

例えばこの右側の写真。
写真部の生徒がこれ持ってきたら、「かぶってんじゃねえか! お前ね、赤い服の彼女が左に抜けてからシャッター切れよ!」って言うと思う。僕みたいな凡庸なセンスの顧問なら。そして、自分でもそうしちゃうのね。疑いもなく。
そしてソールおじさんの写真集観て、吃驚。
おじさん、この前後のショットも当然撮ってるけど、この瞬間を選択するんだなあ。
こっちのほうが良い、って。

あと、ちょっと違う話かもだけど、こういう写真に作為(モデルを動かす)があるのかどうかも、気になります。
☆
DVDに付録として付いてきた絵葉書を、マンハッタンの地図の隣に飾りました。

