更新日:2026年01月05日 17:22
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仕事→倹約→投資で生まれた無趣味の「カネ余りおじさん」の正しいお金の使い方/インテリジェンス人生相談 佐藤 優

人生100年時代、不安な老後資金を貯めるべく、節約しながら日々マジメに働き、資産形成に勤しむ人は近年増えてきた。しかし、いざ実際に使おうとしても、無趣味の寂しいおじさんになっているもの。そんな悩める読者から今回はハガキが届いた。「倹約と投資、仕事に励んだ無趣味の自分はどうお金を使えばいいのか」ーー。経験豊富な“外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報・外交のプロ・佐藤優がその悩みに答える!

貯めたお金の使い方がわかりません

★相談者★老いの独学(ペンネーム) 農業 57歳 男性
インテリジェンス人生相談 佐藤 優

※写真はイメージです

お金の使い方がわかりません。若い頃から仕事に励み、倹約と投資に努めてきたこともあって、それなりの額の資産を形成することができました。これから先、お金に不自由はしないで済みそうですが、逆に何にお金を使ったらよいのかわからなくなりました。お金を使う場面になると、節約する方法を発想するのがいつもの習慣になっています。振り返ると、仕事にかまけて、人付き合いも家族までも犠牲にして蓄財してきました。今さら、他人のためにお金を使おうという気持ちにはなれません。グルメにもおしゃれにも車にも大して興味がなく、酒・タバコ・クスリもやらず、大けがもせず持病もありません。私のような人間に向いている、お金の有益な使い方を教えてください。

佐藤優の回答

 努力してお金を貯めたあなたは立派です。一方で、お金を使いたいと考えているのもとてもよい傾向です。通常、ある程度のお金を貯めた人はもっと貯めたいと思い、使えなくなるからです。  お金はそもそも商品を交換する過程で、便利だから生まれたものです。お金があれば、欲しい商品が手に入ります。そこから、お金があれば何でも手に入るという考えが生まれてきます。マルクスはこれを物神崇拝(フェティシズム)と名づけました。フェティシズムとは、石や人間が作った細工物を神のように拝む現象を指します。

’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

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