ドジャース救援陣の「致命的な弱点」とは…佐々木朗希が“最後の切り札”になる可能性も
パドレスと激しい地区優勝争いを展開しているドジャース。8月は5連勝が2度あったにもかかわらず、結局、15勝13敗に終わり、ライバルを引き離すどころか、逆に差を詰められてしまった。
一方の投手陣は、先発ローテーションが盤石の構え。山本由伸を筆頭に、レジェンド投手のクレイトン・カーショーが5連勝中、25歳のエメ・シーハンが3連勝中と好調を維持している。
他には実績十分のブレイク・スネルとタイラー・グラスナウ、さらに完全復活への足音が近づいてきた大谷翔平を含めた6人ローテは豪華そのもの。頼れる先発投手が山本しかいなかったシーズン序盤から大きく様変わりした。
そしてドジャースの最大のアキレス腱とされていた救援陣も復調の兆しを見せている。今季の救援陣の月間防御率を並べると、3~4月は3.71とまずまずだったが、5月から7月までは4点台が続いていた。
先発陣と同じく救援陣にも故障者が続出した時期もあったが、一部の投手に負荷がかかる勤続疲労もあっただろう。
ところが8月は救援陣が防御率3.74をマークした。月間防御率0.00のエドガルド・エンリケスやチーム最多の14試合に登板し、防御率2.84のジャック・ドレーヤーら若手投手の活躍が目立った。
ところが8月最後の試合となった31日のダイヤモンドバックス戦は、チームは劇的なサヨナラ勝ちを収めたものの、後味の悪い一戦となった。
ドジャースは先発・山本が7回を1失点に抑える好投。4-1と3点をリードし、残る2イニングを救援陣がしのぐだけだったが、8回のマウンドに上がったタナー・スコットがコービン・キャロルに3ランを被弾。一振りで同点に追いつかれ、山本の勝ち投手の権利も消滅した。
守護神候補の一人として今季ドジャースに加入したスコットは、通算75セーブを記録しているように、チーム内ではもっとも試合の締め方を知る投手の一人。マーリンズとパドレスでプレーした昨季は、24回のセーブ機会があり、そのうち22回を成功させ、失敗は2回しかなかった。
ところがドジャースに移籍した今季はここまで28回のセーブ機会があり、うち成功は20回だけ。31日のダイヤモンドバックス戦が今季8回目のセーブ失敗だった。
実は8月にV字回復を見せたドジャース救援陣だが、3点台の防御率はあくまでも“見せかけ”といえる。スコットがこの試合で最も重要な場面で同点弾を許したように、試合の局面によってドジャース救援陣のパフォーマンスは大きく違っている。
主力野手が続々復帰予定
9月に入り、レギュラーシーズンもいよいよ大詰めを迎えるが、故障していた選手が続々と戦列復帰を予定している。まず肩を負傷していたキム・ヘソンがパイレーツとの3連戦中に復帰する見込み。 さらにマックス・マンシーとトミー・エドマンの2人も上旬には戻ってくる見通しだ。野手は好不調の波が激しい選手も多い印象だが、得点力は良い意味で安定していくだろう。Will knew. pic.twitter.com/iukrM4UCsA
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) August 31, 2025
盤石な先発陣がチームをけん引
劇的勝利の裏で再びセーブ失敗…
1
2
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
記事一覧へ
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
【江本孟紀】「MLBに挑戦した選手の出戻り」について考える。現状は「日本のプロ野球を舐めているんじゃないのか」と思えて仕方がない
「ドジャースは大谷がいなくても」…大谷翔平“満票MVP”に異議あり?二冠シュワーバーに「5位票」投じた記者に批判も
ドジャース3連覇のカギを握るのは佐々木朗希?「第二のリベラ」待望論が過熱しているワケ
大谷翔平、山本由伸……日本出身選手のMLB進出はなぜ続くのか? 実力以上に「人気」や「知名度」が報酬に響くスポーツの市場構造
山本由伸「24年ぶり快挙」の陰で…ドジャースWS連覇が懸念される「3つの不安要素」
「ドジャースは大谷がいなくても」…大谷翔平“満票MVP”に異議あり?二冠シュワーバーに「5位票」投じた記者に批判も
ドジャース3連覇のカギを握るのは佐々木朗希?「第二のリベラ」待望論が過熱しているワケ
“ロバーツ采配”に批判続出…ドジャース連敗の裏に潜む「延長18回勝利の代償」と「圧倒的な捕手力の差」
山本由伸「24年ぶり快挙」の陰で…ドジャースWS連覇が懸念される「3つの不安要素」
大谷翔平&佐々木朗希に“大ブーイング”必至か…32年ぶりWS進出「ブルージェイズ」との“根深い因縁”
ドジャース3連覇のカギを握るのは佐々木朗希?「第二のリベラ」待望論が過熱しているワケ
大谷翔平&佐々木朗希に“大ブーイング”必至か…32年ぶりWS進出「ブルージェイズ」との“根深い因縁”
「シーズン全休危機」だった佐々木朗希が“救世主”に。ドジャースが得た“最大のアドバンテージ”とは
ロバーツ監督「トライネン起用」で大炎上…9回裏の“迷采配”でドジャースが得た「3つの学び」
佐々木朗希が「クローザー向き」と言い切れる理由。“怪我でマイナー調整”から「異次元のV字回復」を遂げるまで
WBCで大谷翔平の「投手起用」は不可能なのか?ロバーツ監督が「DH専念」を望む本当の理由
「ドジャースは大谷がいなくても」…大谷翔平“満票MVP”に異議あり?二冠シュワーバーに「5位票」投じた記者に批判も
ドジャース3連覇のカギを握るのは佐々木朗希?「第二のリベラ」待望論が過熱しているワケ
大谷翔平、山本由伸……日本出身選手のMLB進出はなぜ続くのか? 実力以上に「人気」や「知名度」が報酬に響くスポーツの市場構造
“ロバーツ采配”に批判続出…ドジャース連敗の裏に潜む「延長18回勝利の代償」と「圧倒的な捕手力の差」
この記者は、他にもこんな記事を書いています




