売上目標は1億円。有村昆が語る“民泊副業”のススメ 「サラリーマンこそ不動産投資を始めるべき」理由とは?
映画コメンテーターとして活動する傍ら、インバウンドに特化したホテルの経営にも携わっている有村昆さん。会社の信用を生かし融資を受けやすく、現地に行かずとも物件管理ができる不動産投資は、サラリーマンにはおすすめの「副業」という。具体的な始め方について聞いた。
ーー現在、タレントの仕事とは別に、民泊ホテルの経営事業を行っているとのこと。どのようなことをしているのか教えてください。
有村:「株式会社LEONEX」という名前で、訪日外国人観光客(インバウンド)に特化したホテルの経営に携わっています。今は東京都内に12軒、千葉県に2軒のホテルを直営していて、稼働率は8割前後です。売上は一直線に伸びていて、1億円を目標にしています。
ある程度ノウハウは溜まってきたので、’25年6月からは「有村昆の民泊塾」というオンラインサロンも始めました。月額11000円(税込)で、物件の選び方や旅館業のコツなどについてお伝えするほか、税理士や行政書士などのゲスト講師を招くなど、不定期でオフラインの交流会も行っています。
ーーなぜ民泊ホテル経営に注目したのですか?
有村:直接のきっかけは、前半でも触れた週刊誌のスキャンダルです。自粛期間に入った時期は、コロナ禍で減っていたインバウンドが戻り始めた時期とも重なっていました。
政府発表によれば、’24年、日本に訪れた観光客数は約3687万人と、年間で過去最高を更新。さらに’25年7月は343万7千人とこちらも同月過去最高にのぼっています。ホテルや旅館など既存の宿泊施設では収容人数が不足する「オーバーツーリズム」と呼ばれる現象も起こっています。
その一方、日本国内には850万戸を越える空き家があります。地方ほど状況は深刻ではあるものの、先祖代々の土地であるために手放したがる人は少ない。けれど改修して民泊にすれば、収益を生める可能性はあります。現状は都心中心ですが、今後はフランチャイズ方式で事業を地方に展開し、日本の空き家問題を解決するお手伝いをすることが大きな目標です。
ーー映画コメンテーターであり「文化系」のイメージが強かっただけに、不動産投資を始めたのは意外でした。もともと、投資に関心があったのでしょうか。
有村:投資に関する知識はありませんでした。初めは家賃6万8000円のアパートを借りて貸し出すところから始めたんですが、内装に葛飾北斎の絵や富士山の絵を持ってきてみたりと、インバウンドの目を引くようなアレンジの仕方を考えるのが面白くなっていったんです。統一した世界観を出すという意味では、映画とも通じる部分があるように思いました。
ーー同じ投資とはいえ、メジャーな株ではなく、不動産に興味を持ったのはなぜですか?
有村:株は売買して初めて利益が発生しますが、いつが売り時なのかの見極めが難しい。不動産投資の場合、建物という現物があることへの安心感がありますし、家賃収入からローン返済や運営経費、税金などを差し引いた「キャッシュフロー」と呼ばれる収入も毎月見込めます。それに加えて自分の営業努力で売り上げが伸ばすこともできる。僕にとって投資をするなら、不動産一択でした。
映画コメンテーターとして活躍する有村昆氏が民泊事業に参入した経緯、その独自の視点、そして不動産投資を選んだ理由について掘り下げた。映画製作に通じる統一感へのこだわりや、株ではなく不動産を選んだ背景には、現物資産としての安心感と、自らの手で収益を向上させる余地があるという考え方があった。
では、サラリーマンが不動産投資、特に民泊ビジネスを始めることは可能なのだろうか?有料記事後編では、サラリーマンが持つ「会社の信用」を活かす方法や、民泊投資の魅力である高い利回り、そして具体的な始め方について、さらに詳しく解説していく。物件選びのポイントや、初期費用、リスクについても触れながら、有村氏がサラリーマンに副業を勧める真意に迫る。(残り:1747文字)
一橋大学大学院社会学研究科修了後、『サンデー毎日』『週刊朝日』などの記者を経て、24年6月より『SPA!』編集部で編集・ライター。 Xアカウント: @osomatu_san

有村昆さん。自身が経営する会社では、本名で代表取締役を務めている


