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韓国・李在明大統領の正体「中国にはシェシェ、日本にはカムサハムニダ」 韓国リベラルの“実用主義”とは

 8月23日(土)~24日(日)に韓国の李在明(イジェミョン)大統領が来日し、石破首相との首脳会談に臨んだ。韓国は、昨年から国政が大混乱に陥っていた。  尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領は夫人の収賄疑惑などで支持率が急落するなか、昨年12月に非常戒厳を宣布。今年1月に内乱罪で起訴され、4月4日に弾劾訴追案が可決されて、即日、大統領を罷免された。  その結果、急遽行われた大統領選挙で当選したのが、野党「共に民主党」の李在明氏だ。  少年工から弁護士、そして大統領という苦労人の側面が強調されるが、過去には「日本は敵性国家」など過激な物言いに“韓国のトランプ”とも揶揄されていた李大統領。一体、どんな人物なのか? 韓国リベラルの暴走 書影 韓国出身の作家・シンシアリー氏の新著『韓国リベラルの暴走』(扶桑社刊)から抜粋し、今後の日韓関係の行方を占う。

親北政策が無理なら「日米のためにやるべきことをやらない」も

日・韓・米・中

※画像はイメージです(以下同)

 本書は最初の部分から、李在明大統領の正体がどんなに危うかろうと「だからといって、今すぐ李政権が何か強烈な反日・反米政策を行うことはないだろう」という趣旨で話を進めています。そうした状況ではないからです。  いまさらな話ではありますが、金大中(キムデジュン)政権のときには、左派側の学者などから「一部の韓国の資産を南北で共同管理するのはどうだろうか」という話まで出ていました。  あのときの「太陽政策(韓国で言う『日差し政策』、北朝鮮への宥和政策の総称)」も、文在寅(ムンジェイン)政権のときの「(仲介役として非核化をけん引する)運転者論」、「朝鮮半島平和プロセス」なども、結局はこれといった成果が出せずに終わりました。  支持率的に安心できるわけでもない李政権が、今、強烈な親北政策を行うとは、ちょっと思えません。ただ、別の方法があります。 「北朝鮮のためになにかやることができない」なら、「日米のためにやるべきことをやらない」という選択があります。  これは、ずいぶん前からブログなどで用いる表現ですが、「状況の一部」としてやるべきことを、あえてしないという作戦です。

2年連続で「中国にシェシェ」

 2025年5月12日のことです。当時、大統領選挙に立候補していた李在明氏が、「中国にはシェシェ、日本にはカムサハムニダといえばいい」と話し、韓国では実用外交の事例としてかなり話題になりました。  中国、台湾などに関する、いわゆる地政学的な問題についての発言で、シェシェは中国語「謝謝」のことです。日本語表記だと、一般的には「シェイシェイ」になります。  本書では李在明大統領の発言としての意味で主に取り上げているので、韓国語表記に合わせて「シェシェ」にしました。そして、シェシェ発言はこれが初めてではありません。  2024年3月22日にも、当時の総選挙遊説のとき、李在明(当時)共に民主党代表は、「中国の人たちが、韓国が嫌いだと言いながら、韓国製品を買わないという。なんで中国にちょっかいを出すのか。ただ中国にも台湾にも、謝謝(シェシェ)言えばいいじゃないか。両岸問題(※台湾問題)に、ウリ(※私たち)がなぜ介入するというのか。台湾海峡がどうなろうと、台湾、中国の国内問題がどうなろうと、ウリとなんの関係があるというのか。ウリはウリだけで豊かに暮らせばいいだけじゃないか」と話したことがあります。  李代表の発言は、2024年3月26日『聯合(れんごう)ニュース』の「李代表の『両岸問題は私たちと無関係』、中国各メディアが報道」という記事からの直訳です。  一部の専門家と保守系メディアが「台湾海峡は韓国にとってもライフラインだ」と反論しましたが、この発言がこれといって問題になることもなく、共に民主党は総選挙で勝利しました。  ちなみに2022年の韓国海軍の推定結果によれば、台湾海峡での有事の際、韓国は1日に4452億ウォン(約450億円)ずつ衝撃を受ける、とのことです。  ちなみに、李在明大統領(当時候補)は、「日米韓協力も大事だけど、中国、ロシアに背を向ける必要はない」としながら、去年の「中国にも台湾にもシェシェ」発言について、「私はそう言った。なにか少しでも問題があるのか」と話しました。
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カムサハムニダは日本人による片言韓国語
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1970年代、韓国生まれ、韓国育ちの生粋の韓国人。歯科医院を休業し、2017年春より日本へ移住。2023年帰化。母から日韓併合時代に学んだ 日本語を教えられ、子供のころから日本の雑誌やアニメで日本語に親しんできた。また、日本の地上波放送のテレビを録画したビデオなどから日本の姿を知り、日本の雑誌や書籍からも、韓国で敵視している日本はどこにも存在しないことを知る。韓国の反日思想への皮肉を綴った「シンシアリーのブログ」は1日10万PV。『韓国人による恥韓論』『韓国人の借金経済』など著書多数

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リベラル政党「共に民主党」の長でありながら、
なぜ「韓国のトランプ」と呼ばれるのか?

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