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藤井聡太「将棋の勝ち負けの結果は忘れてしまうのが理想」。対局の合間の“メンタル管理術”を明かす

(写真左)佐々木勇気八段、藤井聡太竜王・名人

JT杯覇者(前回優勝者)と2025年2月28日時点の日本将棋連盟公式戦タイトルホルダー(竜王・名人・叡王・王位・王座・棋聖・棋王・王将)および2024年賞金ランキング上位の棋士12名が出場できる「将棋日本シリーズJTプロ公式戦」(以下、JTプロ公式戦)。8月9日に行われた2回戦第1局の静岡大会で、藤井聡太竜王・名人と佐々木勇気八段の対局が行われた。 藤井の通算成績は414勝84敗(勝率0.831、対局前)、佐々木は421勝220敗(勝率0.657、同)。対局時の両者の対戦成績は藤井の9勝4敗で、直近は昨年の第37期竜王戦七番勝負、藤井が4勝2敗で防衛している。 藤井の本棋戦成績は10勝4敗、7年連続7回目の出場となる。優勝2回で準優勝は1回。対する佐々木は本棋戦に初出場。対局の前々日8月7日に行われた第38期竜王戦挑戦者決定戦で石田直裕六段に勝ち、2期連続2回目となる竜王挑戦を決めた。8年前、藤井がデビュー後、公式戦29連勝を飾りメディアを賑わせたが、その30連勝目を阻止したたのが、当時五段だった佐々木だ。その後、数々の大舞台で顔を合わせる両者の対決。2回戦にして屈指の好カードとなった。

対局の合間の両者のメンタル管理術は?

対局場所は静岡県静岡市「ツインメッセ静岡」。1万平方メートルを超す巨大展示施設で、将棋日本シリーズ静岡大会ではおなじみの会場。観戦応募に当選した1000人を超える観戦者が当日の会場に訪れた。 両者に限らず、本棋戦に出場するトップ棋士は皆、過密スケジュールの中、日々の対局に備え、調整している。勝った、負けたの白黒が常につけられる勝負師の世界においてどのようにメンタルや体調を管理しているのか。対局前日の記者会見で、その点を両者に聞いてみた。 「棋士はみんなそうだと思うんですけど、勝ってる時は、どんなに対局が詰まっていて忙しくても、勢いでなんとか乗り切れるものです。が、調子が悪い時とか、負けが込んでいるスランプの時をどう脱出するかっていうのが課題で、その人それぞれの克服の仕方があると思います。私の場合はやはり食事ですかね。旬の果物が好きなので、今だと桃を食べたりして、パワーをもらいます」(佐々木八段) 「対局に負けてしまうということは常にあるので、それ自体を意識しすぎない方が良いのかなと考えています。ですので結果そのものよりも、内容をしっかりと振り返った上で、結果自体は忘れてしまうというのが理想だと考えています。対局を続けていくうえでしっかりと体力をつけておくというのは、長期的に見て大事なことだなという風に思っていまして、なかなか本格的にという感じではないんですけど、家で少し運動することは意識しています」(藤井竜王・名人)

藤井聡太竜王・名人

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