「家事も仕事も全部完璧に…」朝3時起床→深夜まで働く毎日で倒れたシングルファーザー芸人が、娘と見つけた道と子育ての壁
父親と娘からなる漫才コンビ「完熟フレッシュ」。父親の池田57CRAZYさん(49)は元パートナーとの別居が始まって以降、レイラさんを男手一つで育ててきた。仕事との両立やママ友との人間関係など、シングルファザーとして直面してきた子育ての「壁」について聞いた。
ーー元パートナーと別居がスタートし、レイラさんと2人暮らしを始めた当時、57さんはお笑いを辞めてスポーツジムのトレーナーをしていたとのこと。当時はどのような働き方でしたか。
池田57CRAZY(以下、57):トレーナーの仕事をしていたのは、2013年からの4年余りです。職場は、一言でいうとスーパーブラックで(笑)。
何がブラックかというと、とにかく拘束時間が長かったんです。当時の起床時間は、朝の3時前後。ジムが開くのが朝の7時なんですが、そのために掃除やブースの準備があり、朝6時には出社しなくてはいけませんでした。
1時間の休憩を挟んで3~4時頃まで働いたのち、一旦家に帰って夕飯の準備に取りかかります。21時までにレイラを寝かしつけた後、閉め作業のため22時頃に再び出勤することもありました。
ーーそれはかなりのオーバーワークですね……。
57:当時は「家事も仕事も全部完璧にやる!」と、啖呵を切っていました。無理がたたり、レイラと2人暮らしを始めて約1年半後の’15年5月に一度倒れ、約1ヵ月間入院してしまったんですよね。
最初は単なる過労だと思っていましたが、医師には「免疫系の病気が絡んでいる」と言われ、人生を考え直すようになりました。
ちょうど同じ年に「M-1グランプリ」が5年ぶりに復活したんですけど、M-1で死ぬほど滑ったら諦めもつくのかな? なんて思ったんです。それでレイラを誘って’16年に「完熟フレッシュ」を結成、その年に3回戦進出を果たして、翌年のM-1では準々決勝まで進みました。アマチュアでは日本一の結果でした。
しばらくは仕事と兼業でネタ作りをしていたのですが、’17年、若手芸人がネタを披露し、ナインティナインさんが審査するバラエティ番組「おもしろ荘」(日本テレビ)のオーディションに合格し、仕事を辞める踏ん切りがつきました。
ーー子育て中、かつ安定した収入がある中で、専業の芸人に戻る決心がよくできましたね。
57:ジムの基本給は17万ぐらいと低めでしたが、残業代やインセンティブなどを合わせると、一番いい時の月収60万程度はありました。
なので確かに生活は安定していたんですけど、何年もやっていると先が見えてきてしまって……。芸人時代はお金もなかったですし、パワハラも当たり前のようにありましたけど、不思議と楽しかったんですよね。12年近くやっていたというのもあったのかもしれません。
芸人を辞めて就職したジムは「スーパーブラック」だった

結成9年目、親子漫才スタイルも板につく(8月9日、事務所ライブ「WEL HOPE 」)
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