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武道館公演を目前に控えるiLiFE!。会場を異様な熱気が包む

―[TIF2025]―
iLiFE!念願の日本武道館公演を目前に控えるiLiFE!が、お台場で行われた世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2025 supported by にしたんクリニック」(以下、TIF2025)の3日目に登場。TIFにおけるiLiFE!史上最高の盛り上がりを見せ、会場は異様な熱気に包まれた。 始まる前から熱狂的なコールが鳴り響く。それも1人や2人ではない。それだけこの「HOT STAGEのiLiFE!」にかける期待が大きいのだろう。お馴染みのSEを背に受け、iLiFE!が登場すると、すかさず「会いにKiTE!」を披露する。純白の衣装を身につけたあいすが「3日目ありがとうー!」と呼びかけると会場には早速MIXを打つ声が響き、会場全体でコールをしているような大規模なコールが巻き起こった。iLiFE!らしい左右に体を動かしたり、ステップを小刻みに踏む振付をメンバーが見せるなか、あいすはひとりダンス中に煽りを入れたりコールを入れたりと、熟練したパフォーマンスを見せた。 「会いにKiTE!」はいわゆるメンバーの「自己紹介曲」でもある。最初の一曲としてはぴったりの選曲だろう。名前をもじったキャッチコピーをメンバーが一人ずつ紹介しながらファンとのコールを楽しむと、「推しジャン」する人が後を絶たず、その勢いもまた止まる気配がない。途中、「手を挙げてー」という歌詞が登場するのだが、その歌詞に合わせてみんなで手を上げる。その「上げっぷり」を見ると、いかに現場に通っているファンがこのTIFにも集結したかがわかるだろう。また、人気メンバーでもあるあいすのパートではよりいっそう多くの手が空に向かって上がり、会場の何割が飛び跳ねただろうかと思うほど、多くのファンが飛び跳ねたのだ。そして最後は、心花りりが「ずっとアイライファー」とファンに呼びかけるような歌詞を熱唱し、自己紹介曲を締めた。 勢いはまったく止まることなく、続いて空詩かれんのソロからはじまる「サイクロンライフ!」を披露。空詩かれんの加入が発表された際には、すでに歌唱力に定評のあった空詩かれんが、グループ加入によりどんな影響をもたらすのかと話題になった。実際、その力強い歌声の存在感は、iLiFE!が昨年からグループとしての変貌を遂げてきたと思わせるには十分だった。 続いて披露したのは「アイドルライフエクストラパック」。まさに「鉄板曲」の連続だ。 曲中には「おーれーの、●●(推しの名前を叫ぶ)」というコールがあり、お決まりになっているが、近年このコールを他のアイドル現場に広めた立役者こそ、このiLiFE!と言えるだろう。そんな彼女たちのファンだけに、お台場でのコールは大地を震わせんばかりに鳴り響く。ファンの「振りコピ」を推奨する曲でもあるため、思い思いの「強度」で振りコピをする光景が広がっていた。 いちどMCを挟んで福丸うさからはじまる自己紹介タイムに突入。その後はあいすが「ホットステージを激アツにしに来ました」「唯一無二のステージを作ってくれますか?」とファンに向けて呼びかけると、また歓声が上がった。 そのまま4曲目の「キスハグ侵略者!」へ。これもライブの定番曲だ。サイドステップを主体とする振付も目を引き、歌詞や曲調、途中で入るファンのMIXも含め、じつにiLiFE!らしい一曲だ。ファンからは「レスください!」「レスください!」という、やや本音混じりの定番コールが贈られる。福丸うさ→あいす→若葉のあ→心花りりへとつながるマイクリレーは、昨年から見ているファンにはグッと胸を打つものがあっただろう。 続けて「#ラブコード」を披露する。日はややかげってきたのに、会場の体感温度は2〜3度上がっているのではないかと思わせるほどの熱気が立ち込めている。「イナズマちゅどーん!」の箇所で飛び跳ねるのがお決まりだが、テンションも上がってきたことで、観客の飛び跳ねる高さも心なしか数cm高くなってるように見えた。 そしていよいよラストナンバー。最後は「アイドルライフスターターパック」の登場だ。「タイトルコールで叫びがち」「推しと同じポーズとりがち」という冒頭のセリフは、目の前で熱狂しているファンたちの様子からも、アイドル史に残していいのでは、とさえ思わせる名セリフだ。昨年は日向えなが担っていた「あおり」を福丸うさが継承している姿にも胸を打たれるものがあった。オタ活の楽しさ、魅力がすべて詰まった名曲であり、一方で、iLiFE!が積み上げてきたものの大きさが、メンバーからも、そして会場を埋め尽くしたファンからも感じられる現場だったと言える。やりきったiLiFE!。メンバーが袖にはけると、最後に心花りりがステージに向かって挨拶をして終わった。 iLiFE!昨年のTIFのステージと比較すると、半分近くのメンバーが入れ替わって望んだiLiFE!。新しく加入した3人のメンバーは所々に見せ場があり、新しい風を感じさせた。とはいえあいすの実力、およびあいすが放つ輝きはいまだ10代とは思えないほど大きく、いまも加速的にその魅力を更新している。その加速度を今から次の1年に向けて予想するのは不可能なことだろう。それを実感させられた、この1年の経験値をまざまざと見せつけられた、そんなiLiFE!のステージだった。
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東京大学卒業後、出版社にて多数のベストセラーを担当し独立。書籍編集、著者プロデュース業のほか、アイドルを中心としたエンタメ記事などを担当。認定専門公認心理師としても活動し、とくに離婚、DV、虐待、モラハラなどに関連した家族・夫婦のカウンセリングや犯罪被害者の支援を行う。X:@mellowamber

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