更新日:2025年06月25日 16:17
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“引きこもり”から“副社長”に就任した20代女性を直撃。「30歳で人生が終わる」から、“前向きに働けるようになった”転機

‟原因不明の体調不良”が原因で不登校に

なぴさん

ネイルにもこだわりが

――原因はなにかあるのでしょうか。 なぴ:中学校2年生から3年生にかけて、不登校を経験しました。朝起きると頭痛がひどくて、登校ができないんです。正直、勉強も好きでよくできるほうでしたし、何か課外活動などの際には積極的に手を上げてリーダーを引き受けるタイプで、学校生活にトラブルはなかったんです。でも、どうしても朝行くことができなくなってしまって。もちろん、さまざまな病院で検査を受けたのですが、いまだに病因が特定できていません。  そうしていくうちに、中学時代は引きこもりになってしまいました。小学生時代から動画編集をしていて、投稿するなどしていたので、不登校時代はもっぱらパソコンをいじっていました。当時の私は、パソコンと推しだけで生きていたようなところがあります。 ――ご家族も心配したでしょうね。 なぴ:高校は普通科に進学したのですが、やはり次第に登校できなくなり、2年生以降は通信制に切り替えました。私の家族は心配してくれたものの、幸い、無理に学校へ行かせようとすることはありませんでした。不登校でも、好きな勉強はしっかりやっていたからかもしれません。ただ、当時の私は、「普通のレールから外れてしまった」という意識が拭えなくて、何とか頑張って大学に進学して4年間をやりきった感じです。

「30歳くらいで死ぬ」なんて言っていられない

――現在のように生き生きと働けるまでに、転機となったのは何でしょうか。 なぴ:お客さんの存在だと思います。2022年12月からコンセプトcafe&BARヴァンパイアサイドで働くようになって、半年ほどで私の初めての生誕祭がありました。そこで多くのお客さんたちが「なぴちゃんが推しです」と言ってくれたんです。私はこれまでの人生で、誰かを‟推す”ことで自分を繋ぎ止めていたけれど、もう私自身が‟推される”存在になれたんだなと思ったとき、「30歳で人生が終わる」なんて言っていられないなと思いました。もしかすると、私みたいな人間でも、誰かの生き甲斐になっているかもしれないからです。誰かの期待を背負って活動をしている以上は、ポジティブな感情を届けたいと考えたんです。 ――不登校で悩む人に対して、なぴさんならどんな言葉をかけますか。 なぴ:ちゃんとしたレールから外れてしまったと焦る気持ちは理解できます。けれども、まずは焦らないことだと思います。そして、今できることをやることが大切なのではないかと私は考えています。できることは、休息かもしれません。心躍る趣味があるなら、それをやるのもいいでしょう。こんな私でさえ、焦ることをやめて好きなことに熱中した先に、思ってもいなかった未来があったのですから。
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3歳のときの夢を叶えられた
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