Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

「赤ちゃん」は焦っているのかも?

 ベネズエラの大統領夫妻を拉致し、言うことを聞かないと同じ目に遭うぞと後継大統領異を脅しているトランプ「赤ちゃん」である。さらに、

 

キューバは(ベネズエラからの石油が無くなり)崩壊寸前

・コロンビアも(麻薬から手を引かなければ)攻撃する

グリーンランドは俺のもの、軍隊を使うこともある

 

 と暴挙に次ぐ暴言をバラ撒いている。確かにベネズエラマドゥロ政権は独裁体制で、全人口の1/4ほどは国外に逃れている。亡命者たちは「赤ちゃん」に歓声を送り、国内の支持率も少し向上したらしい。国際社会の非難は目に見えていたのになぜ暴挙を強行したのかと言えば、ひとつには(石油等の)利権、もうひとつは国内支持率だったようだ。確かに「強いアメリカ」を見せつければ、一時的に支持率は上がるだろう。

 

        

 

 マドゥロ大統領が最初の裁判に出廷して無実を主張した日、「赤ちゃん」の方は与党共和党の議員を集めて演説をしていた。その記事が下記。

 

中間選挙敗北なら「弾劾される」 トランプ氏、下院に危機感:時事ドットコム

 

 やはり気になっているのは秋の中間選挙。このところ首長選挙や議会補選で共和党が敗北/苦戦していて、それを気にしての発言と思われる。

 

・勝たなければ野党民主党に私が弾劾される

・種々の政策/成果をアピールして(何としてでも)勝て

 

 と檄を飛ばしたようだ。例え中間選挙民主党が議会多数を得ても、即大統領が罷免されたり弾劾されることにはならない。任期はあと2年ある。これまでさんざん議会軽視の大統領令を乱発してきたにしては、事実誤認もあるし弱気な発言と見える。

 

 考えるに、「赤ちゃん」は焦っているようだ。支持率が下がり、中間選挙にも負け、方々で起きている訴訟が不利になり、予算も通らなくなってレームダックになり、側近も次々に離れていく・・・そんな未来が頭をよぎったのかもしれない。そして自らを「恩赦」できない立場になれば、これまで積んだ悪行の報いが降りかかってくる。もうオリガルヒに助けを求めること(*1)もできない。

 

 そんな悪夢を見ているから、アスピリンを大量服用しているのかもしれません。習大人の国の諺に、「天網恢恢、疎にして漏らさず」とありますしね。

 

*1:無自覚の工作員 - 新城彰の本棚

プーチンより少しは手際はいいが

 昨日「侵略者プーチンのはまる罠」を予言したのだが、次の侵略者が出てきてしまった。習大人の台湾侵攻よりも早く、トランプ「赤ちゃん」がベネズエラに侵攻をしたのだ。すでに昨年9月から、大規模な海軍を派遣して侵攻をチラつかせてはいた(*1)。

 

・麻薬船と決めつけて舟艇を破壊し、映像を公開

反政府運動家マチャド氏を救出して、オスロノーベル賞を受賞させる

マドゥロ政権に対し公然と退陣を要求

フェンタニルを「大量破壊兵器」に指定して、攻撃を正当化

空爆などはもちろん、地上部隊による侵攻すら示唆

 

 という経緯があったのだが、まさか本当に地上侵攻するとは思わなかった。

 

        

 

米がベネズエラ攻撃、マドゥロ氏拘束 トランプ大統領発表―中南米情勢、一段と緊迫:時事ドットコム

 

 恐らくデルタフォースによる奇襲作戦でキューバの傭兵部隊を駆逐、彼らに護衛されていたマドゥロ大統領夫妻を拘束して連れ去ったもの。米国へ移送して裁判を受けさせるとして、目隠しをされた大統領の映像すら公開した。緒戦でゼレンスキー大統領を捕獲もしくは逃亡させて政権を転覆させるのに失敗したロシア軍に比べると、米軍の手際は良かった。まだ今後の動向は不透明だが、

 

・埋蔵量世界一とも言われる石油利権を、米国(というよりトランプ一族)が得る

・親中国家ベネズエラからの石油も期待していた習大人はがっかり

・しかし逆に台湾侵攻のヒント(頼政権だけ倒せばいい)を得たかもしれない

・「斬首作戦」が一番怖い北朝鮮の金総書記は、ますます警戒を強める

・欧州や国連(&ロシアでさえ)今回の侵攻を非難、米国のソフトパワーは消滅寸前

・そんな中、日米同盟を墨守しているかのような高市政権がどんなメッセージを出すか

 

 とても興味深い国際情勢となった。中でも一番注目されるべきは、中国の動向だろう。<Global Firepower>が認定している、軍事力1位(米国)、2位(ロシア)がともに侵略戦争をしている。第3位の中国は台湾侵攻、南シナ海制圧をどう進めるのか?

 

 もはや国連などに気を使う必要もなくなった世界です。GDPでインドに抜かれそうだけど<コア5*2>に入れてもらえるかもしれない国日本はどうすればいいのでしょうか?

 

*1:米国海軍ベネズエラに侵攻か? - Cyber NINJA、只今参上

*2:故大川周明氏が泣いて喜ぶ「初夢」 - Cyber NINJA、只今参上

侵略者の陥る罠は今回も同じ

 何度も「もうすぐそこまで来ている」という調停者トランプ「赤ちゃん」のホラ話を、国際社会は聞かされている。そうロシア・ウクライナ戦争停戦のことだ。年末も同じことがあり、ウクライナと米国が合意した20項目の停戦条件を、ロシアのプーチン大統領は「いつものウクライナ寄り提案」だとして一蹴した。

 

 「ウクライナは大統領公邸をねらって攻撃してきたテロリストだ」と真偽不明の批判をし「赤ちゃん」をてなづけようとしている(*1)。本音は、ウクライナが停戦に応じないなら、ドネツクなど戦略目標を武力で奪い取るというものである。それを裏付けているのが、冬季にもかかわらず前線に集結させた兵力。開戦時の15万人をはるかに上回る、70万人を投入しているという。

 

ロシア軍が物資補給の危機に 冬季の兵力増強で | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 

        

 

 ロシア批判色の強い<Forbes誌>の記事ではあるが、ロシア軍が大兵力ゆえの補給に悩んでいるとの内容は信ぴょう性がある。兵隊はとても大量の補給物資を喰う。

 

・砲弾、弾薬、火器、食料、衣類を含む装備、燃料

・それらを運搬するための要員や車両、そして燃料

 

 だから軍事行動に関しては「素人は戦略を語り、プロは兵站を語る」というわけだ。

 

戦争という仕事の9割 - 新城彰の本棚

 

 兵站に着目した論説であるクレフェルト教授(*2)の「補給戦」がその歴史を教えてくれる。この書によれば、ナポレオンのロシア侵攻は60万人の兵力だったが、補給を比較的温暖なドイツ平原などと同様現地からの収奪に頼ろうとして失敗している。ロシアの焦土作戦で飢えたフランス軍将兵は、闘わずして敗れたのだ。

 

 ナポレオンの侵略を打ち破った「大祖国戦争」の栄光は、今同じ侵略者プーチン大統領に裏返しとなって降りかかろうとしています。ナポレオン軍60万人を上回る兵力は、それ自体の重みで沈むかもしれません。歴史の罠は、公平だったということかもしれませんね。

 

*1:ロ、ウ軍のプーチン氏公邸攻撃試みを非難 ゼレンスキー氏は否定|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

*2:ヘブライ大学の歴史学者

故大川周明氏が泣いて喜ぶ「初夢」

 米国の新しい国家安全保障戦略(NSS)は、これまでのものに比べページ数が少なく平易な文章で書かれているという。多分そうでなくてはトランプ「赤ちゃん」自身が読めなかったのだろうと思うが、識者の中には「そんなもの読んでないよ。彼が日頃口にしている言葉を、シンクタンク(*1)の人たちがちりばめて文章にしただけ」と言う人もいる。その内容は、

 

・西半球(南北アメリカ大陸)に注力する

・台湾防衛に関与するが、日本には防衛力向上を期待する

・文明の消滅に直面するかもしれない欧州や、紛争続く中東には関与しない

 

 というものらしい。最大のライバルである中国と正面切って対決するわけでもなく、欧州を窺うロシアについても敵視していない。

 

        

 

 ベースになっているのは、ハドソン研究所の村野将氏が「米中戦争を阻止せよ*2」で紹介している考え方に見える。かの書で著者は、米国の継戦能力が相対的に小さくなって一正面作戦が精一杯であること、中国の核戦力が拡充され米露中の3国核均衡の時代が近いこと、将来的にはインドも含めた4極体制になることを主張している。

 

 さらに昨年末、まだ噂のレベルだが米国(の誰かは不明だが)が、従来のG7等とは別に、コア5(C5)という構想があるとの記事が出た。国連などに拠らず、5つの大国による世界統治を目指すような構想。

 

中国含む主要国C5立ち上げ、トランプ大統領が検討か―中国人ジャーナリスト

 

 正直驚いたのだが、上記4極体制の国に日本を加えた5ヵ国がメンバーである。日本は核保有国でもないし、軍事費やGDPは5位以内に入るかもしれないが、憲法の制約もあり実質の戦闘力は未知数だ。現時点ではまだ「初夢」の段階にある話だろう。

 

 100年前に「20世紀後半は超大国の時代、英米ソ中に抗するには中国との問題を解決しなくては」と思想家(で満鉄のシンクタンク長)大川周明氏は主張しました。著書「日本二千六百年史*3」に記されたその思想が、21世紀の中ごろにひょっとすると実現するかもしれません。泉下で大川氏が泣いて喜んでいるような気がします。

 

*1:ヘリテージ財団のことと思われる

*2:米国の戦略家はこう考えている - 新城彰の本棚

*3:大東亜戦争に至る思想史 - 新城彰の本棚

旧年中の1,000円ランチ3選

 日本海側は大雪、太平洋側は晴れるけれど冷え込みが厳しい年末だった。永代橋のたもとでのんびり過ごし、熱海に帰ってきたら大変な賑わいである。駅前のタクシー乗り場は長蛇の列、街中に入っても渋滞がひどくてゆるゆるしか進んでいかない状態だった。

 

こんなタクシー待ち行列は初めて

 にもかかわらず、お正月を迎えるため初老の夫婦は、大掃除に、買い出しに、荷物の受け取りに、植木の世話に、忙しく立ち働いた。COOPなどから届く品を補完する買い出しはもっぱら僕の仕事、地元のスーパーにも、遠くの大手スーパーにも出かけていった。そんなことで年末、3度1,000円ランチを食べたのでご紹介したい。

 

佐賀町「長寿庵」のあさりもり、1,000円なり

 江東区滞在中に食べた、あさり丼ともり蕎麦のセット。通称「あさりもり」。元気な高齢夫婦が出してくれる、温かい郷土料理である。あさりの出汁がよく利いていて、すき焼き風の具材がとても美味しい。

平塚駅前「松のや」のロースカツアジフライ定食、990円なり

 大手スーパーですき焼き肉やカニ身を買った時に食べた、満腹フライ定食。ロースカツには特製ソースを、アジフライにはタルタルソースをかけて食べた。揚げたてがとても嬉しいが、ご飯を(無料で)大盛りにしたくなるのが問題。副食等のクーポン券は、期限が月末なのでもう使いようがないね。

 

熱海駅前「つけ麺維新」の鶏醤油つけ麺、970円なり

 地元で最後の買い出しをして、これで正月三が日まで籠城できるぞと確信した時に食べた、鶏醤油つけ麺。ここも麺の大盛りは無料だが、体重が心配なので普通盛り。グツグツ煮立ったスープに、冷たい麺をくぐらせるようにして食べ始める。麺自体の香りと歯ごたえを楽しみながら、徐々に冷えてくるスープを楽しむのがいい。

 

 値上げラッシュは先進国共通の悩み(例外:中国)だそうで、普通にランチはワンコインではなくなりました。それでも今年70歳の僕が、こんな量を食べられるのだから幸せなことだと思います。今年も、元気に食べ歩きますよ。