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ライン増設、能力2倍…曙ブレーキが東南アジアで2輪用ブレーキを増産する狙い

ライン増設、能力2倍…曙ブレーキが東南アジアで2輪用ブレーキを増産する狙い

曙ブレーキ工の2輪用ブレーキ製品

曙ブレーキ工業はインドネシアとベトナムの工場で、2輪向けブレーキの生産能力を2031年3月期までに現状比で2倍にする。28年3月期までに数十億円を投じて既存建屋にラインを増設。その後は受注状況に応じて新棟建設も検討する。24年に事業再生計画期間を終え、収益性の改善を目指す施策の一環。4輪に比べて収益性が高く、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域で需要の伸びが期待できる2輪向けブレーキ事業を強化する。

長岡宏社長が25日、日刊工業新聞の取材に応じ明らかにした。生産能力倍増に向け投資するのは、インドネシア工場(西ジャワ州)とベトナム工場(フンイエン省)で、両工場を合わせた年間の2輪向けブレーキの売上高は現状100億円程度。同地域での2輪車の需要拡大を見据えて提案能力も強化し、顧客の幅を広げる方針。「2―3年後には新棟建設も見据える」(長岡社長)として、生産能力倍増に合わせて31年3月期時点の同地域の2輪向け売上高も現状比2倍を狙う。

ベトナム政府は電気自動車(EV)や電動バイクの登録料を免除するなど普及を推進している。ハノイの街中など「2輪の通行量がすごい。加えて26年から電動車しか通行できなくなる幹線道路もあり、消費者がEVバイクを買い求めている」(長岡社長)現状があるという。

同社は28年3月期に営業利益で25年3月期比2・6倍の80億円、31年3月期に同4・8倍の150億円にする目標を掲げる。


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日刊工業新聞 2025年12月26日

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