トヨタ、電池新工場建設を再延長する狙い…「やむを得ない」(福岡県知事)
トヨタ自動車は、福岡県苅田町で計画する電気自動車(EV)向け電池工場の建設を再延期する。EVの普及に時間を要する中で、需要に応じた車載電池の生産体制にするのが狙い。今後1年程度をかけ、計画を再構築する。
7日、福岡県の服部誠太郎知事が記者団に明らかにした。6日にトヨタの佐藤恒治社長と面会し、電池工場の計画延期に関する説明があったという。服部知事はEV需要の鈍化に触れ「今回の判断はやむを得ない」と理解を示した。
トヨタによると電池工場の建設は「引き続き検討中」とした。地域経済に貢献する新たな事業計画を策定する。
トヨタは2024年9月に子会社のプライムアースEVエナジー(現トヨタバッテリー)と、福岡県が造成する「新松山臨海工業団地」に航続距離を高めコストを低減した次世代電池(パフォーマンス版)の生産を行う新工場の建設計画を発表。当初は28年の生産開始を見込んでいた。ただ、EV需要を考慮し、25年3月にトヨタは福岡県へ立地協定の延期を伝えていた。
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日刊工業新聞 2025年11月08日