NTT、通期見通し営業益1.7兆円…〝稼ぎ頭〟ドコモは「今期がボトム」
NTTは9日、2026年3月期連結業績予想(国際会計基準)の営業利益が前期比7・3%増の1兆7700億円と2期ぶりの増益になる見通しだと発表した。ITサービスやデータセンター(DC)事業が好調なNTTデータグループの営業利益が同61・2%増の5220億円と大幅増益となる見込み。固定電話の需要減が続く地域通信事業(NTT東日本とNTT西日本)の営業利益も光回線サービス強化などの収益向上策で同0・5%増の2970億円を見込む。
稼ぎ頭であるNTTドコモの営業利益は携帯通信収入減や顧客基盤強化に向けた投資が響き、同5・3%減の9660億円と予想した。島田明NTT社長は「ドコモは今期(26年3月期)がボトム(底)だと思っている。6月に新料金プランを導入するなど強固な顧客基盤を構築することで中期的な利益改善に取り組む」と述べた。
NTTは同日、正式名称を日本電信電話からNTTに変更すると発表した。6月開催予定の定時株主総会で定款変更に関する承認を得た後、7月1日付で変更する。NTT東日本の正式名称も東日本電信電話からNTT東日本、NTT西日本の正式名称も西日本電信電話からNTT西日本にする。
ドコモ傘下のNTTコミュニケーションズは社名をNTTドコモビジネス、NTTコムウェアはNTTソリューションズに変更する。
NTTデータグループのパトリチオ・マペッリ取締役をNTTの新任取締役候補とすることも同日発表した。定時株主総会で承認されればNTT初の外国人役員となる。NTT法の改正でNTTの社名変更や外国人役員の就任が可能になっていた。
日刊工業新聞 2025年05月10日