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ホラー映画のヒット規模が拡大している理由 子どもから若い世代に客層が広がる #エキスパートトピ

ライター, 編集者
提供:イメージマート

ホラー映画のヒットが続いている。いま話題の『8番出口』はサイコスリラー要素のあるホラー系譜の映画だが、2025年の実写映画No.1の公開3日間興収(9.5億円)となる大ヒットスタート。

ここ最近だけでも、6月公開の『ドールハウス』は20億円に迫るヒットになっており、8月公開の『近畿地方のある場所について』も15億円が目前。7月公開の『事故物件ゾク 恐い間取り』も10億円を超えた。

ホラー映画は鉄板の人気ジャンルだが、従来は数億円ほどのヒットが一般的だった。ところが近年は20億円前後のヒット規模に拡大している。

ココがポイント

邦画業界が何度目かのホラーブームに沸いている(中略)コスパにこだわるZ世代がホラーを見るため映画館に足を運んでいる
出典:PRESIDENT Online 2025/9/5(金)

ホラー映画が世界でブーム! ヒット続出、著名監督も参入、映画館の経営を救う
出典:Newsweek日本版 2025/7/13(日)

「ホラーブーム」なぜ今?美術館やプラネタリウムでも“没入型”ホラーに絶叫【THE TIME,】
出典:TBS NEWS DIG 2025/9/3(水)

加速する令和の“ホラーブーム” 約7万人動員「行方不明展」若者になぜ人気? 「推し活との類似性」指摘も
出典:AERA DIGITAL 2025/2/20(木)

エキスパートの補足・見解

さかのぼれば、Jホラーの先駆けとなる『リング』『呪怨』から近年の『事故物件 恐い間取り』『ぼぎわんが、来る』、洋画でも『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』など多彩なストーリー性のホラー系の話題作が生まれている。

そうしたなか、近年はそのヒット規模が拡大している。その象徴的な作品が50億円超えの『変な家』(2024年)。同年の『あのコはだぁれ?』も10億円を超えるスマッシュヒットになった。

その背景にあるのは観客層の広がりだ。従来のホラーファンに加えて、レーティングによっては子どもを含む若い世代を中心にした一般層が映画館に足を運んでいる。『8番出口』に象徴されるように、昨今のホラー映画はただ怖いだけでなく、視覚的な刺激や、驚きや恐怖を共感させるさまざまな仕掛けで観客を楽しませるアトラクション的な要素が盛り込まれている。

ここ最近では、美術館やプラネタリウムなどでも没入型のホラー系イベントがブームになっているが、とくにホラー映画には、リアルでは体験できない非日常の世界に浸る興奮や快楽がある。そこにプラスアルファのアトラクション的な要素が加わることで、より幅広い層のツボに刺さる。そんなヒットが続いている。

ライター, 編集者

音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク専門誌などの編集者を経てフリーランスの編集者、ライターとして活動中。映画、テレビ、音楽、お笑い、エンタメビジネスを中心にエンタテインメントシーンのトレンドを取材、分析、執筆する。[email protected]

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