米CIA、ベネズエラの港湾施設を無人機攻撃 国内の標的に対して初 CNN EXCLUSIVE
(CNN) 米中央情報局(CIA)が今月に入り、ベネズエラ沿岸にある港湾施設をドローン(無人機)で攻撃していたことが分かった。情報筋がCNNに明らかにした。米国がベネズエラ国内の標的を攻撃したことが確認された初めてのケースとみられる。 【映像】米軍、太平洋東部で船舶を攻撃 ドローン攻撃に関する詳細はこれまで報じられていなかった。情報筋によれば、米政府が、ベネズエラの犯罪組織「トレン・デ・アラグア」が薬物の保管や、船舶への積み替えに使っているとみていた沿岸の人里離れた埠頭(ふとう)を標的にしたという。攻撃当時、施設内に人はおらず、死傷者はいなかった。情報筋によると、米特殊作戦部隊が情報支援を行ったとされる。これは同部隊がこの地域に継続的に関与していることを浮き彫りにするものだ。 トランプ大統領は先週のインタビューで、この攻撃について初めて言及したとみられるが、当初は大きな注目を集めなかった。29日に記者から直接問われた際も、詳しい説明は避けた。 今回の攻撃により、米国が退陣を迫っているベネズエラのマドゥロ大統領との間の緊張が大きく高まる可能性がある。米国はこれまで、ベネズエラに対して積極的な軍事行動を展開してきた。 米国は、薬物の取り締まりと位置付ける一連の作戦で、カリブ海や東部太平洋で30隻以上の船舶を攻撃してきた。トランプ氏は制裁対象となっている原油タンカーがベネズエラに出入りするのを阻止するための「封鎖」も指示している。トランプ氏はこれまでもベネズエラ国内への攻撃を繰り返し示唆してきたが、今回のCIAによる攻撃以前に確認されていたのは、公海上での薬物を密輸しているとされる船舶への攻撃だけだった。 トランプ氏は26日のインタビューで、ベネズエラに対する政権の軍事作戦について語るさいに、米国が「船舶の出港地となる大規模施設」を攻撃したことを認めた。29日にこの件について再び問われると、トランプ氏は「船舶に麻薬を積み込む埠頭付近」を攻撃したと述べた。しかし、攻撃が軍によるものかCIAによるものかとの質問にはコメントしなかった。 情報筋のひとりは、今回の攻撃について、施設と船舶の破壊という点で成功したと述べた。だが、ベネズエラを出国する麻薬密売人が利用する多くの港湾施設の一つに過ぎないため、主に象徴的な意味合いが強かったという。また、ベネズエラ国内でさえ、リアルタイムではほとんど注目を集めなかったとみられる。 トランプ政権はベネズエラでの作戦を正当化するためにさまざまな理由を挙げてきた。当局は麻薬対策の必要性を指摘しているが、ホワイトハウスのワイルズ大統領首席補佐官は米誌とのインタビューで、船舶攻撃はマドゥロ氏を「降参」させる狙いがあったと語っていた。マドゥロ氏が権力を手放す兆しはみられていない。 政府高官らは公の場や議員への説明で、CIAが重要な役割を果たした対テロ戦争におけるテロリスト殺害に用いられた手法と同様の手法で、麻薬密輸の容疑者への攻撃を継続する意向を明らかにしている。
