「熊が私を食べている!」ヒグマの一撃で父は即死、娘は生きたまま熊に…死を覚悟した娘が母に送った“最期の言葉”「お母さん、いろいろとごめんね…」(海外の熊事件・平成23年)
2011年夏、ロシア・カムチャツカ半島で起きた、あまりにも衝撃的な熊襲撃事件。父は即死し、19歳の娘は熊に襲われながら母に電話をかけ続けた――。「お母さん、熊が私を食べている」。電話越しに伝えられた最期の1時間とは? 宝島社のムック本『 アーバン熊の脅威 』より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/ 後編を読む ) 【まるで別人…】「彼女を…食べ始めた…」チンパンジーに襲われて“顔のほとんどを失った”悲劇の女性【怖いのは人喰いグマだけじゃない】 ◆◆◆
「お母さん、熊が私を食べている!」
2011年8月、カムチャツカ半島のペトロパブロフスク。45歳の父・イゴールと19歳の娘・オルガは、山中を流れる自然豊かなパラトゥンカ川へ散策に出かけた。車を川のほとりに停めて、2人で森の小道を歩いていると、高さ2メートルにもなりそうな草むらから、熊が突然飛び出してきた。出会い頭に熊が腕を振るうと、これに頭部を直撃されたイゴールは悲鳴も上げる間もなく即死してしまった。 オルガは懸命に逃げたが、熊は100メートルも行かないうちに追いつき、オルガの足を掴み上げた。悲鳴を上げて助けを求めたが周囲に人はいなかった。 熊に倒され、食いつかれたオルガは携帯電話を取り出して、藁をもすがる思いで母親に電話した。 「お母さん、熊が私を食べている! 痛い、助けて!」 母は最初、冗談だと思っていた。 つい先ほどまで家にいたオルガから「熊に食べられている」と言われても信じるほうが難しい。しかし娘の悲痛な叫びが止むことはなく、受話器からは獣のうなり声のようなものが聞こえてくる。 そこでようやく、本当に熊に食われているのだとわかった。
娘の最後の声
オルガは母親に「子熊も3頭いて、親を真似るようにして咬みついてきた」と伝えた。 しかし電話越しでできることなどかぎられている。それからおよそ1時間、母親はオルガを励まし、脱出のために思いつくかぎりのアドバイスを続けた。しかし、母親の懸命の行為も徒労に終わってしまう。 オルガは「もはや痛みを感じなくなった」と言い、「お母さん、いろいろとごめんね。許してね。大好き」とつぶやいたのを最後に、その声は聞こえなくなった。 遺体を喰らう熊の歯には「父親の帽子」が挟まっていた…父娘を殺害した凶悪グマのその後(海外の熊事件・平成23年) へ続く
別冊宝島編集部/Webオリジナル(外部転載)
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