なぜEBMは神格化されたのか 誰も教えなかったエビデンスに基づく医学の歴史 | 大脇幸志郎 |本 | 通販 | Amazon
p14-15
たとえば2020年以降のCOVID-19のパンデミックにおいても、ワクチンや治療薬の不適切な使用、不合理な期待とそれに基づく政策決定、そしてそれらに対する反発が各地で発生した。ロックダウンは合理的だったか? マスクは必要だったか? ワクチンは誰が何回打てばよかったのか? ロピナビルやヒドロキシクロロキンやイベルメクチンは救世主だったか? こうした当たり前の問いに客観的事実が解決をもたらすことはなく、論点はことごとく政治化され、真相はうやむやのまま党派性に回収された。
2022年の報告によれば、調査した1567種の医学的介入のうち、質の高いエビデンスに支持されるものは5.6%しかなかった。正しい医学にはエビデンスがあると信じていた読者なら、誤読したと思って数行前まで戻ろうとするかもしれないが、その必要はない。90%とか95%であるかのように語られているものが実は5.6%なのだ。COVID-19の治療とか予防と呼ばれるもののほとんどはエビデンスがないか、あっても質が低い。それが強迫的に、ときには強制的に、全世界で先を争ってなされた。涙ぐましい努力もパンデミックの制圧という偉業には届かなかった。その結果、多くの人は無駄な努力に気付いて単にあきらめた。人間は年を取れば風邪でも死ぬ。それはふつうのことだというわけだ。
これはパンデミックに限ったことではない。医者がすることのうち十分にエビデンスがあるものはせいぜい1割だと長年言われてきたし、最近もその状況は変わっていないらしい。つまりエビデンスに基づく医学など存在しない。医学の専門家がエビデンスで守りを固めているかのような口ぶりは、こけおどしにすぎない。
(引用はここまで)
EBM=evidence-based medicine(エビデンスに基づく医学)
エビデンス=根拠、医学論文によって示される根拠
COVID-19=coronavirus disease 2019の略語。新型コロナウイルス感染症のことを指す(2019年に新型コロナウイルスが見つかったから、19らしい)。
私の説明
コロナワクチンにきちんとしたエビデンスがない=コロナワクチンが本当に効くのかどうか分からない。
他の薬も本当に効くのかどうか分からない。
マスクをしても、感染を予防できるのかどうか分からない。
→全部、やっても無駄。少なくとも人に強制するような代物ではない。
人間は年を取れば風邪でも死ぬ=人間は年を取れば、コロナウイルスやインフルエンザウイルスで死ぬこともある。