空気令嬢は王宮の壁になりたい
誰にも気づかれないこと
それが私の唯一の才能だった
呼吸をするように気配を消せる私は
婚約破棄の現場ですら背景と同化していた
そんな私がスカウトされた新しい仕事
それは隣国の皇帝を守るための壁になること
物理的な壁ではない
執務室の隅で息を潜め
誰にも認識されずに主君を見守る役目だ
冷徹無比と恐れられる氷の皇帝クラウス
彼に近づく者はすべて凍りつくと噂されていた
けれど私は見てしまった
彼が誰もいない部屋で
茶色いクマのぬいぐるみに甘えている姿を
見てはいけない激甘な素顔
尊すぎて直視できない推しのギャップ
もし私の存在がバレたら
この特等席は即座に失われてしまうだろう
咳払い一つ許されない静寂の執務室で
私の密かな推し活が始まる
はたして私は最後まで
ただの壁として心を殺しきれるだろうか
それが私の唯一の才能だった
呼吸をするように気配を消せる私は
婚約破棄の現場ですら背景と同化していた
そんな私がスカウトされた新しい仕事
それは隣国の皇帝を守るための壁になること
物理的な壁ではない
執務室の隅で息を潜め
誰にも認識されずに主君を見守る役目だ
冷徹無比と恐れられる氷の皇帝クラウス
彼に近づく者はすべて凍りつくと噂されていた
けれど私は見てしまった
彼が誰もいない部屋で
茶色いクマのぬいぐるみに甘えている姿を
見てはいけない激甘な素顔
尊すぎて直視できない推しのギャップ
もし私の存在がバレたら
この特等席は即座に失われてしまうだろう
咳払い一つ許されない静寂の執務室で
私の密かな推し活が始まる
はたして私は最後まで
ただの壁として心を殺しきれるだろうか
第1話 空気のような私は、婚約破棄されたので王宮の「壁」に就職します。
2026/01/10 12:03
第2話 氷の皇帝陛下の執務室。初任務は「微動だにせず気配を消すこと」でした。
2026/01/10 12:03
第3話 どうやら皇帝陛下は、ぬいぐるみの「くま太」にしか本音を話せないようです。
2026/01/10 12:03
第4話 壁だと思っていたら、いつの間にか陛下の体調管理係になっていました。
2026/01/10 12:03
第5話 【悲報】皇帝陛下の独り言が、先日見かけた「地味な令嬢」への恋心だった件。
2026/01/10 12:03
第6話 うっかりツッコミを入れてしまい、壁の正体がバレました。処刑ですか?
2026/01/10 12:04
第7話 処刑どころか、「ずっと君を探していた」と皇帝陛下に泣きつかれています。
2026/01/10 12:04
第8話 元婚約者が「戻ってこい」と言ってきましたが、今さら誰ですか?
2026/01/10 12:04
第9話 地味な私が表舞台へ。皇帝の隣に立つ資格は「愛」と「最強のステルス」です。
2026/01/10 12:04
第10話 空気と言われた令嬢は、氷の皇帝を溶かす唯一の陽だまりになりました。
2026/01/10 12:04