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神の意志

作者: 椎名正

 とある星に、人間が生まれた。

 人間は個体を増やし集団となり、加速的に増殖し文明を築いた。

 文明は人間たちに快適な生活をさせる一方で、もともとあった豊かな自然を破壊していった。

 人間たちの歴史は人間同士の争いの歴史で、お互いを傷つける武器を発展させていき、相手の国を一瞬に壊滅できる兵器が次々と作られた。

 最後の戦争で、山ほど作られていた兵器は使い尽くされ、人間を滅亡させると同時にその星を汚染させた。

 最後にひとり残された人間は、天を仰ぎ問う。

 神よ。あなたがお創りになった人間は、醜い争いを続けたあげく滅んでいく。

 我々はこの星を汚しただけの存在だ。

 神よ。

 何故、こんな愚かな人間という存在を創ったのですか?




 大銀河の外れの惑星で、三つ目星人が屋台のおでん屋で団子を食べていた。

 「親父のところの団子は格別だな。どうやったら、こんなにおいしくなるんだ?」

 七つある腕で客の注文をさばきながら、おでん屋の大将は得意気に答える。

 「団子に微生物を入れて発酵されるのがポイントなんだよ。ようは、微生物で団子を腐らせるわけだ」


     おわり


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