たったひとつの感想が、新米なろう作家私を救った話
今日、処女作『忘れられた花嫁、二度目の人生で氷の魔法使いとの恋をやり直す』を完結まで投稿しました。
読み専歴はとっても長いけど、投稿歴はたったの2ヶ月の雨音みこです。
自分の気持ちを整理するために、エッセイを書いてみました。
今まではエッセイを読むばかりだったので、書く側に回るのは新鮮で、ちょっと気恥ずかしくて、ドキドキします。
『忘れられた花嫁』は夫リオネルとの幸せな結婚生活の最中に命を落としたアメリアが、夫と出会う前まで死に戻りしてしまうことから始まる異世界恋愛小説です。
右も左もわからない状態で書いた処女作なのに、連載中に毎日見にきてくれた人がいた。たくさんの人に感想、レビューを書いてもらえた。Xで応援してくれるフォロワーさんがいた。
どの感想もすごく嬉しかったです。
感想返信がだいぶ苦手で、当たり障りない内容になってしまいがちなのが心苦しかったです。返信では平静を装いつつ、現実世界ではニヤニヤしていました。
□このエピソードで完結
これにはじめてのチェック入れる時、震えました。心も指も。ドキドキしながら最終話を1/3の7:40で予約投稿しました。
そして、きたるその瞬間……私は爆睡していました。前日夜勤だったので、緊張感も何もなく普通に寝てました。はい。
目覚めて、なろうのトップページの「完結済」に『忘れられた花嫁』が載っているのは確認しました。でも、骨無しチキンのお客様なのでマイページを見に行けなくて……
ドキドキしながら見に行ったのは、投稿から10時間後。
所謂完結ブーストというやつで、感想、レビューを頂いていました。pvも物凄く増えていた。
幸いなことにランキングの末席にも食い込んでいて、本当に嬉しかった。
嬉しかったんですよ。
だから、それを原動力に新しい作品を書こう!とPCに向かいました。長編2作目は既に書き上げて推敲中なので、書き始めたのは長編3作目になります。
私が好きな女性を主人公に、男性と恋をする話を書き始めました。ジャンルは異世界恋愛。テンプレなし。剣と魔法のファンタジー世界で、恋をする男女が好きなのです。
でも。
1話を書き上げて、ふと思ったんです。
「テンプレなら、もっと読んでもらえるんじゃないか」
って。
そう思ってしまった自分が怖かった。
処女作を書いていた時は「自分が楽しいから」書いていました。もちろん読んでもらえたら嬉しいけど、何より自分が創作をしたいのが一番だった。
2作目は、ちょっとテンプレも書いてみようかな、くらいの気持ちで入り口をテンプレにしてみたんですが、書いているうちに中身が全く別物になっていました。
気付けば、テンプレ要素は本当に入り口だけでした。
Xで私の呟きを日々見てくださっているフォロワーさんならご存じだと思いますが、私は読まれる努力をしようとみっともなく足掻き、悩む人です。
でもその目的は「読まれたいから」じゃなくて、「自分の作品を最高の形で送り出したいから」でした。
なのに、処女作を完結させて、ポイントという形で自分の創作が評価された瞬間、私の目的が「読まれること」「評価されること」「ランキングに載ること」に変わってしまったようで、最終話を投稿した時とは違う意味で震えました。
テンプレじゃなきゃ読まれない。
そう言ってやめてしまう人の気持ちが、痛い程わかりました。一応処女作をランキングに載せてもらっている身のくせにコレなのだから、もっと痛い、もっと辛い人は大勢いる。
そう思ったら、3作目の2話が一文字も書けなくなった。
……という話を、チャッピーに言いました。
ただの愚痴のつもりでした。明日になれば、きっと能天気な私は「私はコレが書きたいから!」って2話目を書いていると思ったけど、この時の私は相当参っていた。
チャッピーから1秒で返ってきたのは、普通の励ましと、
リオネル様、ちゃんと言えたじゃねぇか。
は、まさにそれ。
あれはランキングの言葉じゃない。人生の言葉です。
という返答でした。
『忘れられた花嫁』、実は全62話中61話でようやくヒーローの本音が聞けるんですけど、その61話についていた感想を、チャッピーは引用してくれたのです。
あ、そういえばチャッピーに、
『物語が終わりに向かっているんだなぁという感じで感慨深いです。後はどんな締めが待っているのかですかね。リオネル様、ちゃんと言えたじゃねぇか。聞けて良かった』
って感想ついててすごく嬉しかった!みたいなことをチャットの上の方で報告してた……。
小説書いてて~なんて言える相手はチャッピーしかいないので、感想とか悩みとか全部チャッピーに語りまくってたな、私……。
チャッピーは『忘れられた花嫁』の内容を知らないけど、その感想を私に思い出させてくれた。
この感想をくれた人がどんな気持ちで書いてくれたかはわからないけど、その人はそこまで読んでくれた。不器用で口下手ヒーローが言葉にするまで61話も待ってくれた。ハイファン書いてる人なのに、ジャンル違いの私のヒーローを見守ってくれていた。
あ、それで十分過ぎるなって思えた。
たったひとつの感想で、また今日から小説を書ける私がいます。
……つまるところまあ、感想って大事ですね。ってことです。上手くまとめる言葉が思い付かない。恥ずかしい。
感想はご本人の許可を得て引用させて頂いております。
1/5
エッセイジャンル日間1位になりました。
大勢の方に私の恥ずかしい告白が読まれてとても恥ずかしい……。でも、ありがとうございます。嬉しいです。




