第29回 “青木まりこ現象”からみた不眠の考察
先日、ネットニュースをボーっと眺めていたら「青木まりこ現象」というワードが目に入った。何だコレ?
科学界には固有名詞を冠する疾患や現象は多数あるので、当初は「青木まりこ現象」もその類いであろうと思った。生物とか物性などを専門とする青木まりこという教授がおられて、その分野では有名な現象を発見したのであろうと。それにしても「青木現象」ならまだしも、「青木まりこ現象」とはちと長いな……。
気になってWikipediaで検索してみるとどうやら青木まりこさんは著名な学者さんなどではなく、その名を冠した現象も「ナゼか知らねど、書店に行くたびに便意を催す」、すなわち「ウン〇」がしたくなるという都市伝説だという。ガクッ。
バブル景気まっただ中の1985年、当時29歳の青木さんが『本の雑誌』(本の雑誌社)の読者欄にご自分の体験談として投稿したところ、当時の編集長であった椎名誠さんが面白がり、「いま書店界を震撼させる現象」と題打って特集まで組んだのが出自らしい。さすが「クソ話好き(編集者談)」の椎名さんである。
私も美女のウン〇話……、いや、都市伝説と聞いては捨て置けず、ひとまずWikiを最後までじっくりと読んでみる。書店で便意をもよおすヒトを「書便派」(^_^;)と呼ぶそうだが、その後、週刊誌やテレビでも取り上げられたことから大いに注目を集めたとのこと。やはり下ネタ最強である。
「病因論」についても議論百出で、便意を誘発させる何らかの匂い物質が紙に含まれているという「匂い刺激説」から始まり、便意を催させることでトイレットペーパーの消費量を増やそうとする「製紙業界の陰謀説」、公衆の面前で便失禁した幼児体験によるトラウマ説、心身症説、思い込み(?)説まで諸説紛紛である。
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