基地の街【立川】の“鮮やかな”クリアファイル

鮮やかさで、過去を上書き? 東京・立川市の美術館で開催中の「多摩の空はつながっているか」展で、こんなクリアファイルを買いました。 米軍基地・立川を描いた鮮やかな絵を元にしています。 このクリアファイルの元になったのは【安西啓明《立川市変貌》19…

リゾート?それとも戦場?【太平洋のビフォーアフター】

アメリカから見た太平洋 日本から見た太平洋 1978年のレコード「PACIFIC」(山下達郎、細野晴臣、鈴木茂) 先日、SNSでこんな画像が流れてきました。《世代によって、ハワイのイメージが違う》という、ドリフのコントらしい。 このコントからわかるように、…

「マガジンハウス80周年」から考えた、デザイナーの戦中・戦後【特攻隊の展示→雑誌『平凡』創刊】

マガジンハウス創業時の表紙が可愛いすぎる 『平凡』の表紙コンビは、特攻隊の展示も手がけていた マガジンハウス創業時の表紙が可愛いすぎる 今年80周年を迎えたマガジンハウス。 1945年、終戦直後の瓦礫の街・銀座で、雑誌『平凡』は誕生しました。 magazi…

ポン・ジュノ『ミッキー17』と、移民政策【満洲】

食いつめ者が、極寒の植民地へ『ミッキー17』 「ルンペン君」は満洲移民の人柱? 食いつめ者が、極寒の植民地へ『ミッキー17』 www.youtube.com アマプラでポン・ジュノ監督の『ミッキー17』はもうご覧になりましたか? 食いつめた青年、ミッキー 極寒の植民…

敗戦直前!【お灸のススメ1945】

今週のお題「わたしの体調管理法」 私の健康法は、お灸です。 私は鍼灸の国家資格を持っているので、お灸を(モグサの状態から)ひねることもできるけれど、ふだんは「せんねん灸」を使っています。 ちょっと疲れたとき… ちょっと痛いとき… すかさずお灸をし…

愉快な旅行の舞台裏【帝国と観光「満洲」ツーリズムの近代  高媛】

能天気!人気マンガ家の満州旅行 楽しい旅行の舞台裏:『帝国と観光「満洲」ツーリズムの近代』 著名人のパワーで、「憧れ」を醸成 能天気!人気マンガ家の満州旅行 私は戦前の漫画が好きで集めています。 たとえばこれは人気マンガ家たち(宮尾しげを・池部…

シティポップと焼け野原(その3)【大貫妙子の父親の本『特攻隊振武寮──証言:帰還兵は地獄を見た』】

大貫妙子の父親は、元特攻隊員 当ブログでは、《シティポップと「焼け野原」は意外と近い》ということを、たびたび力説してきました。 narasige.hatenablog.com 今日紹介するのは、敗戦とシティポップの「近さ」を最も感じられる本。それは、大貫妙子のお父…

【戦争画展】東京国立近代美術館「記録をひらく 記憶をつむぐ」と、昭和の人気作家・獅子文六

プロパガンダ美術の展示@竹橋 “ユーモア小説”の獅子文六と、国策グラフ誌を組み合わせた展示 獅子文六『海軍』 国策グラフ誌「写真週報」 プロパガンダ→朝ドラの原作者へ プロパガンダ美術の展示@竹橋 宣伝も図録もないことで評判になっている東京国立近代美…

戦争と、少年の「死にどき」

少年に「死にどき」が忍び寄る時代 小説家・山田風太郎(1922-2001)の『昭和戦前期の青春』(ちくま文庫)を読んでいたら、「死にどき」という言葉が出てきて思わずギョッとしました。 昭和6年の満州事変のときは小学校4年であったが、「大人の戦争」だと思…

敗戦と、横文字への憧れ

敗戦後は、横文字を使いたくなる? 敗戦間もない頃の雑誌を眺めていると、「横文字」を嬉しそうに使っているページによく出くわします。戦時中は「鬼畜米英」で、使えなかった反動かもしれません。先日、敗戦翌年の『婦人画報』を見ていたら、巻頭から「URAG…

特攻と「ハッピー」な昭和

人気の司会者は、特攻要員だった 今年2025年は昭和100年。昭和レトロをテーマにした企画も多そうです。↓例・フェリシモの「カワイイ昭和博」 www.felissimo.co.jp 今日は、まさに華やかな昭和カルチャーを作ってきた人物を紹介しましょう。『ゲバゲバ90分!』…

覚醒剤入りチョコレートの時代

覚醒剤と『食べ物さん、ありがとう』 著名人が、戦時中「別の顔」を持っていて驚くことはありませんか?(有名な例:大政翼賛会にいた花森安治*1) 今日は『食べ物さん、ありがとう』(1986 朝日新聞社)*2で人気だった栄養学の「川島先生」こと、川島四郎の…

「産めよ増やせよ」の時代

近未来社会を描いた『侍女の物語』(1985)が、今や現実に…と話題ですね。 https://t.co/RAERtkvw1c「ディストピア洗脳3原則①国民の婚姻・生殖・子育てへの介入と管理②知と言語(リテラシー)の抑制③文化・芸術・学術への弾圧」 — 本田由紀 (@hahaguma) 202…

昭和遺産を愛でる時に

このところ「昭和」が、観光資源になっていますよね。現代にはない夢やエネルギーを感じる人が多いのかもしれません。 【例】熱海の「ホテルニューアカオ」 熱海【ホテルニューアカオ】の滞在が、控えめに申し上げて天国だった件 #SmallGoodThingshttps://t.…

写真の「切り抜き」で漂白

写真を切り抜いて、可愛く脱臭 サムネイルにギョッとされたかもしれません。これは『婦人画報』1942年(昭和17)5月号「わたしたちのヒットラー」というタイトルの記事を使ってつくりました。写真をイイ感じに切り抜くと、なま臭さが消えてしまうのが怖いで…

【分岐】国策宣伝/資生堂/暮しの手帖【パラレルワールド】

▲サムネイルは、canvaで“マルチバース”を検索をして(笑)作りました。 戦時中の虚弱青年に『エブエブ』的な「分岐」が起こったら… 映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』に〈宇宙の分岐〉みたいな図が繰り返し出てきましたよね。 ▽中…

ネットがない時代の〈扇動〉|獅子文六『久里岬土産』(昭和10)

小さな村で「国威擁護運動」が? 日々見かける〈扇動〉の2文字。 今回は昭和の人気作家・獅子文六が、扇動を描いたユーモア小説を紹介しましょう。昭和10年(1935)の短編『久里岬土産』*1からは、ネットがない時代の〈扇動〉がうかがえます。 ** 舞台は伊…

息子はどこ?|小津安二郎『彼岸花』

※サムネイル画像は「学徒出陣」鈴木満(昭和18)*1 「いい感じ」に仕上がっている小津映画 以前、映画ライターのてらさわホーク氏がYouTubeで〈小津安二郎は、ちょっとあぶないと思ってるんですよ〉と語っていたのが印象的でした。 ぼく小津安二郎って、けっ…

飢えとミスド

敗戦と「ミスド」グッズのイラストレーター 先日、SNSで1980年代のミスドグッズが話題になっていました。「オサムグッズ」で知られる原田治や、ペーター佐藤らが手がけたミスドのグッズは、とても明るくて可愛らしい。 www.misterdonut.jp そして今回、ふと…

1950年代の沖縄(カラー写真)

琉球米軍司令部=ライカム 東京の立川は「IKEA」や「ららぽーと」がある大きめの街ですが、かつては米軍基地がありました。そこはフィンカム基地と呼ばれ、立川の商店街も「フィンカム前商店会」だったのです。 ▽昔の立川。「お買い物はフィンカム前商店会へ…

おしゃれな地図の最期【満洲・朝鮮】

戦中のグラフ誌と、おしゃれマップ 戦時中の対外宣伝グラフ誌(『NIPPON』、『FRONT 』など)には、びっくりするほどお洒落な地図があります。 あまりにお洒落なので、「本当に、80年以上前の地図ですか?」と思ってしまうほど。今日は、そんな地図(満洲・…

「サトちゃん」と溶鉱炉

昨年、「キャラクターデザインの先駆者 土方重巳の世界」に行きました。昭和の可愛いグッズが大量に展示されていて、高度経済成長の迫力を感じましたね。 ▽「サトウのサトちゃん」も「ブーフーウー」も、土方重巳 サトちゃんの作者と、溶鉱炉のポスター とこ…

小音楽堂は見た【日比谷公園】海軍葬から「パパと呼ばないで」まで

日比谷公園の「小音楽堂」を定点観測 昭和のテレビドラマを配信で見ていると、今は存在しない建物が当たりまえのようにうつっていて、びっくりすることがありませんか? 最近、私が気になっているのは日比谷公園の「小音楽堂」*1。昭和3年に建てられた、真っ…

「関心領域」みたいな色の写真(日本・1950年)

映画「関心領域」は、褪色したような明るい色彩(と叫び声)が印象的でしたね。 実は「関心領域」に似た明るい色彩が、 戦後間もない日本にもありました。駐留軍の家庭に…。 今回紹介するのは1950年前後の仙台とその周辺を撮影した、ある一家です。(※すべて…

【国難突破】笑いのパワー(昭和8年の雑誌付録より)

「笑いで健康づくり推進条例」のニュースが流れてきましたね。このニュースで思い出したのが、昭和初期に発行された「笑い」をテーマにした雑誌付録です。 www3.nhk.or.jp 今、私の手もとにあるのは、昭和8年・新潮社の『笑いの日本』と、昭和11年・講談社の…

昭和の「すわり方」(1965年の『ミセス』から)

1965年(昭和40)の『ミセス』で、不思議な特集を見かけました。ゴージャスな美女たちが、微妙な横座りしているのです。 タイトルは「すわるのが好きなミセス」。スカートの裾が広めの服を紹介しています。 若いころはすわるのが苦手でしたが、近頃は腰かけ…

開発前の二子玉川・チアリーダー

開発前の「二子玉川」 「二子玉川」といえば、楽天本社や「蔦屋家電」がある華やいだ場所といったイメージですよね。しかし先日、1964年の刑事ドラマ*1を見ていて驚きました。殺人現場は二子玉川の河原なのですが、ナレーションは荒涼とした東京の果てである…

4月20日(土)・国分寺で

「戦争中の婦人雑誌を眺める会」というプチ読書会を、国分寺(東京都)の文化財庭園でやります。私が集めた雑誌を(ほんの少しですが)持っていくので、美容院の雑誌を眺めるようにパラパラと眺めてください。前に同じ場所でやって良かったので、2回目の開催…

軍歌とブギーバック

アラフィフと軍歌(1969年の場合) 今年(2024)は「今夜はブギーバック」から30年だそうですね。 「今夜はブギーバック」が発売されて30年経ちました。4/26にはライブもあります。 pic.twitter.com/9PktQJneuO — SDP ANI (@SDP_ani) 2024年3月9日 「今夜は…

銀座のスーベニアショップ(1950年代)

銀座とは思えないスーベニアショップ「銀座館マート」 3月8日は「みやげの日」。ということで、flickrに上がっていた某スーベニアショップを紹介しましょう。それは「Ginzakan Mart」=銀座館マート。キャプションに1953年とあるので、ちょうど朝鮮戦争の頃…

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