気ままに読み解き

文学作品・アニメなどの分析をしているブログです。構成読み解き家募集中です。→ https://note.com/fufufufujitani/n/n40588ce4ed06

「うろんな客」解説【エドワード・ゴーリー】

1957年刊行のアメリカの「大人向け」の絵本です。 子供の頃に読みましたが、子供が読むものだとは思いません。 むしろ、子供より大人が読むものです。内容が不気味だからではありません。 あらすじ 全体構成 うろんな客の正体 あらすじ 風の強い冬の晩。玄関…

「三匹の子豚」解説【ジョセフ・ジェイコブズ】

憧れは理解から最も遠い感情と言いますが、軽蔑も理解から最も遠い感情です。 正しく褒めるのは難しいことですが、正しく見下すのも同じくらい難しいことなのです。

「虔十公園林」解説【宮沢賢治】

目に見えない光。磁石を動かすだけで生まれる電気。粉末をレーザーで固めていく技術…これらが何の役に立つか、想像できますか?少しの間、考えてみてください。 実はどれも、私達の日常を支える重要な技術に利用されています。

「ポラーノの広場」解説【宮沢賢治】

賢治が「銀河鉄道の夜」、「風の又三郎」、「グスコーブドリの伝記」と並ぶ四大少年小説と称した作品の一つです。農村社会の経済について考察した作品です。

「メダリスト」解説

見ましょう。まずは見ましょう。一話だけでも見ましょう。 概略の解説になります。ちなみに、原作コミックは読んでいません。スケートの知識もゼロです。

時系列倒置の研究・「アブサロム、アブサロム!」【ウィリアム・フォークナー】

解説はこちら。 naginagi8874.hatenablog.com 倒置回数 キャラクター配置戦略 コールドフィールド家の滅亡原因 倒置回数 本作は、主人公である長男が、ローザや父親からサトペン物語を聞く構成になっています。主人公視点のイベントはこうなります。 倒置さ…

「アブサロム、アブサロム!」解説【ウィリアム・フォークナー】

「完璧であることは理想だ。けれど完璧さは心の中にのみ存在するものだ。現実には存在しない」 ―脚本家 ジャン・ルノワールの発言より

「アブサロム編(サムエル記)」解説【旧約聖書】

聖なる書物を汚すものは天罰が下されます。私が天の業火によって焼き尽くされるのは確実な運命です。ですからキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の信者様たちが、私に手を下す必要はまったくありません。

「ウォッシュ」解説【ウィリアム・フォークナー】

きれいさっぱり洗い流そうという話です。 「アブサロム、アブサロム!」のネタバレあるので、嫌な方は閲覧を控えてください。 初見でストーリーを把握できる作品ではないので、問題ないとは思いますが。

「007/ロシアより愛をこめて」解説【テレンス・ヤング】

スパイ映画の古典的名作です。イアン・フレミング原作の小説は読んでいません。 あらすじ スペクターの計画 スペクターの権謀術数 スペクターのミス 「ロシア」より愛をこめて あらすじ 全部で六章に分割できます。 1. グラントの007殺害デモ 犯罪組織スペク…

時系列倒置の研究・「響きと怒り」【ウィリアム・フォークナー】

作品の解説はこちら。 naginagi8874.hatenablog.com 倒置回数 倒置の目的 構成からみる作者の意図 キャディから見たコンプソン家 おわりに 倒置回数 全体構成はこうなっています。 第1部を第3部の下に1回移動すれば、元の時系列に戻ります。 本作で、時系列…

「響きと怒り」解説【ウィリアム・フォークナー】

非常に難解な作品です。難解にしなければならない事情がありました。

「阿Q正伝」解説【魯迅】

1921年から1922年に発表された魯迅の中編小説です。 本作の主人公は「中国国民」になります。良くも悪くも的確な描写でした。 https://mangadedokuha.jp/lineup/029-aq-memoir/ あらすじ キャラクター配置 全体構成 「精神的勝利法」の病理 魯迅から見た国民…

「狂人日記」解説【魯迅】

正しさとは、いったい何でしょう。数学の公式や物理法則のように、明確に定義できるものなら良いですが、対象が人間社会となると、そうはいきません。人の行動には善悪が混ざり、立場や環境によって、正しさはいくらでも姿を変えますから。 あらすじ 構成 弟…

「故郷」解説【魯迅】

1921年に発表された作品です。時期としては、第一次世界大戦後になります。 当時の中国社会の問題を取り上げています。 あらすじ 構成 ヤンおばさん 階級問題? 「故郷」の問題 かすかな希望 あらすじ 主人公である「私」が故郷に帰ってきました。母や甥と一…

「サンクチュアリ」解説【ウィリアム・フォークナー】

フォークナー長編の入口にオススメです。文章も比較的素直で、時系列倒置もほとんどなく、話の内容も他の代表作より分かりやすいですから。 ……ただ一点、女子大生のレイプ事件という題材を除けば。 ということで、本作には暴力的や性的な描写が含まれていま…

「ぼっち・ざ・ろっく!」原作漫画とアニメの違い

アニメの解説はこちら。 naginagi8874.hatenablog.com 本記事は、原作漫画とアニメの比較になります。ちなみに、アニメ→漫画の順で見ました。 構成の比較 漫画とアニメの違い まとめ 構成の比較 アニメで描かれた範囲は、原作単行本の2巻8話までです。 comic…

「エミリーに薔薇を」解説【ウィリアム・フォークナー】

オチが秀逸な作品です。一度、読むことをオススメします。 そして、読み終わった後は、エミリーに薔薇を渡してください。気持ちだけでも。

「変身」解説【フランツ・カフカ】

カフカは、表紙に虫の絵を描いてはならないと言いました。 作中に出てくる虫は、実は虫じゃないからです。 カフカは、朗読の時に絶えず笑いを漏らしました。 当然ですね。だって、自分達の不幸を自分達で作っていましたから。

「JOKER(ジョーカー)」解説【トッド・フィリップス】

チャールズ・チャップリンは言いました。 “Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.” 「人生は近くから見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」 残念ながら、その言葉は一個人だけでなく、社会や国家にも当てはまるようです。

「SE7EN (セブン)」解説【デヴィッド・フィンチャー】(ネタバレ注意)

この映画を見て面白いと感じた方、素晴らしい感性を持っています。本作は、美術的にも構成的にも優れている作品です。 この映画を見てつまらないと感じた方、素晴らしい感性を持っています。実は本作の主張、日本人にとって、あまりにも当たり前で、目新しさ…

「キャッチャー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑でつかまえて)」解説【J・D・サリンジャー】

もしSNSで、とある文章の天才が「たまたま早く産まれたから偉そうにしてるだけで、大人って案外バカしかいないよな」みたいなことを投稿して、それが若者達の心に刺さり、学校や社会で真似する人が続出したらどうなるでしょう。結構な騒ぎになると思います。…

「仮面ライダークウガ」解説

仮面ライダー?子供が見るものでしょ?そう思っている人にこそ、見てほしい作品です。 「もし、仮面ライダーや怪人が現実世界にいたら?」という問いを徹底的に突き詰めているからです。感覚としては、ヒーローものというより、仮面ライダーが登場するドラマ…

時系列倒置の研究・「八月の光」【ウィリアム・フォークナー】

作品の解説はこちら。 naginagi8874.hatenablog.com この記事では、時系列倒置について研究していきます。 倒置回数 バーデン殺人事件の真相 倒置回数 時系列通りではこうなっています。でも、実際は、 このようになっています。 20を21の前に、13と14と15を…

「八月の光」解説【ウィリアム・フォークナー】

内容がエグすぎます。 もし、途中で具合が悪くなったら、無理せずにブラウザバックしてください。

「1984年」解説【ジョージ・オーウェル】

1984年または1984(原題:Nineteen-Eighty-Four)というタイトルですが、1949年に発行されたイギリスの作品です。全体主義国家の恐ろしさを描いています。 難解です。馴染みのない用語をいくつか覚えなければならないからです。 あらすじ Ver.1 読書のススメ…

「バナナフィッシュにうってつけの日(バナナフィッシュ日和)」解説【J・D・サリンジャー】

1948年に発表された作品で、短編集「ナイン・ストーリーズ」に収録されています。 原題は「A Perfect Day for Bananafish」です。 確かにバナナフィッシュにとっては、完璧でありふれた日です。なぜかと言いますと、シーモア・グラスの行動を読者が目撃した…

【虎がバターになる話】「ちびくろサンボ」解説【ヘレン・バナーマン】

虎がバターになるというユニークな描写が印象に残る絵本です。 黒人差別を助長していると指摘されて、一時絶版になった本作。 むしろ、黒人差別に強く反対する人こそ、絶版にするべきではありません。 なぜかと言いますと、本作は黒人差別の助長ではなく、む…

「ぼっち・ざ・ろっく!」解説

実はちょっと難解です。でも、あんまり難解だと思われていないようです。 キャラの言動が面白すぎるからです。見ていると頭がトロトロになるからです。 概略の解説になります。原作コミックと映画は取り上げません。

「ごんぎつね」解説【新美南吉】

ごんぎつねを漢字で書くと権狐です。ごんぎつねの住む山は権現山です。 「権現」とは、仏が仮の姿になってこの世界に現れることです。今だと「権化」の方がよく使われますね。権化と違って、権現は神に対する称号でもあります。 日本だと権現様は徳川家康で…