まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

上向きに咲くシクラメン・イリュージア

 今日はクリスマスです。クリスマスの花と言えば、ポインセチアシクラメンがあげられます。クリスマスの時期はキャンバスプランターに、クリスマスのオーナメントと共にポインセチアシクラメンを飾ります。

 キャンバスの中には左からポインセチア・ジングルベル、葉ボタン2種、クレマチス・アンスンエンシス、シクラメン・ジックス、シクラメン・SAMURAIが入っています。

 私の子どものころのクリスマスは、年に1回ケーキが食べられる日でした。貧しい農家の生まれでしたから日常的にケーキを食べるということはなく、クリスマスは特別な日でした。そしてケーキと一緒に思い出されるのが、赤いシクラメンです。10才年上の兄が社会人となっていて、クリスマスにはケーキとシクラメンの花を用意してくれていたのです。シクラメンの花を見ながら家族そろってケーキを食べるのが年に1度のお楽しみでした。私にとって赤いシクラメンの花はクリスマスの思い出の花となりました。

 シクラメンの花が世間に周知され、出回るようになったのは、1975年に布施明が歌った「シクラメンのかほり」が大流行したからです。私はその10年以上も前にシクラメンに出会っていたことになりますが、おそらくシクラメンが市場に出始めたころだと思います。今思うとすごいことだと思います。赤いシクラメンが主流でしたが、「真綿色した・・・」で始まる歌詞のお陰で、白のシクラメンが売れ、その当時は無かった香りの有るシクラメンや3番の歌詞にある紫色のシクラメンの開発に繋がったそうです。

 「シクラメンのかほり」から50年、今ではシクラメンは大きな進化を遂げ、色は赤はもちろん白、ピンク、紫、黄、それらの2色咲き、咲き方も八重咲き、フリル咲き、ベル咲き(花弁が下向き)、それらが合わさった咲き方など色も形も咲き方もバラエティーに富んでいます。大きさもガーデンシクラメンと呼ばれる小型のものから大輪の花を付ける大型のものまで千差万別です。新しい花珍しい花変わった花大好きな私には、シクラメンは魅力的な花の一つです。見ると欲しくなるので、ついついたくさん集まってしまいます。

↑ SAMURAI(ブルーと白の2色咲き)  ↓ 名前不明(赤に白の縁取り、八重咲き)

↑ 左側ドラゴン(ブルーシクラメン)、右側スワン(フリル咲き)両方ともミニサイズ

↑ フェアリーシルエット(八重咲き)  ↓ ピーコック(花弁も葉も細い)

 シクラメンサクラソウ科の球根植物で、北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸地域が原産です。球根植物と言われますが、正確にはジャガイモなどと同じ茎が肥大した塊根植物だそうです。シクラメンが受粉すると茎がくるくると巻くので、それを意味するサイクルが名前の由来だそうです。球根が円盤のように丸いことから名付けられたという説もあるようです。

 日本には明治時代に入って来たそうですが、和名は「豚の饅頭」と「篝火花(かがりびばな)」の2つがあるそうです。前者は植物学者大久保三郎博士がヨーロッパでは豚や猪がシクラメンの球根を掘り出して食べることから「豚のパン」と呼んでいたのを和訳して、「豚の饅頭」と名付けたそうです。後者は植物学者牧野富太郎博士が、シクラメンを初めて見た九条武子さんが「篝火のようですね。」と言った言葉から、豚の饅頭ではシクラメンが可哀そうすぎるというので、「篝火花」と名付けたそうです。ピーコックはまさに篝火花にふさわしい花形ですね。

 シクラメンは花弁が5枚、ガクも5枚、おしべも5本あるそうです。花は下を向いて咲き、花弁の先は上に反り返るのが普通です。ところが花弁が反り返らないものがあります。

↑ 天使の羽(花弁に羽根のような突起あり、横向き?)   ↓ ジックス(ベル咲き)

ジックスは上の白いガクが特徴的です。花友からのプレゼントです。

 最近ワンコインコーナーで、下向きどころか上向きに咲いているシクラメンを見つけました。イリュージア・ピンクラテという名前です。

 遠目にはジックスとイリュージアはどちらもミニサイズで、そっくりに見えます。

左がジックス、右がイリュージアです。上から見ると

これがジックスで白いガクが見えて、下向きに咲いていることがわかります。

これはイリュージアで、真ん中にしべが見え、上向きに咲いていることが分かります。しかも花弁の上には、天使の羽に似たようなようなものが付いています。まだ新しい品種でオランダで作出され、昨年から日本では出回るようになったばかりだそうです。花もちがとても良く株を覆いつくすほど花も沢山咲くそうです。イリュージアは「幻想」という意味だそうです。この花に気付いてからあちこちのガーデンセンターに3~5倍の値段で売られているのを見かけました。そんな新しい花をワンコインで手に入れられたなんて、何てラッキーでしょう。

 新しい花珍しい花変わった花を手に入れるのはもちろん魅力的ですが、それをリーズナブルな価格で手に入れられたら、もっと素敵です。これだからガーデンセンター巡りは止められないんですよね。