ムソウノカキオキ

管理人の好きなこと(アニメ、特撮、オモチャetc)についてつらつらと語っていくブログです。色々遅いですが、よろしければコメントなどもお気軽にどうぞ

『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』第44話感想

第44話『僕こそレッド!折リジナル戦隊、見参!』

 前回、ブライダンとの戦いに大きな区切りを迎えた『ゴジュウジャー』。
 だからこそ、”スーパー戦隊としての”ゴジュウジャー・チームにフォーカスのあたる展開に。
 
 新年早々、他愛もないやり取りを交わす吠とクオン。
 「こんなお兄ちゃんは唯一無二」とまで言うとは、クオンは剣としての生活に順応しすぎですね。
 しかしながら、これまではこうした会話をする機会が無かったほどに深刻な敵対関係にあったわけで。
 禽次郎が微笑まし気に見守るのも分かります。
 
 そんな彼らの前に異次元から現れる、折ジナル戦隊のオリガレッド。
 堤なつめ青年からキングオージャーリングを託されたと言うオリガレッドは、”正しい”レッドの座をかけて吠に挑戦を仕掛けてきます。
 堤青年は直接の登場こそ無いものの、レッドに相応しい人物と言わしめ、自ら指輪に頼らない決断をした、と語れ、良い扱いを受けたなぁと思う次第。
 実際、堤は前作レッドの方が演じられていると言うメタ事情を抜きにしても、第1話でたった一人ブライダンの蛮行に立ち向かった正義感の持ち主なので、まさに戦隊のレッドに相応しいと言うのも納得。
 
 変身に指輪を使わないオリガレッドの登場を受け、ついにテガソードの口から説明される、ユニバース大戦の真実。(みんな、その辺気にしてなかったからなぁ)
 厄災の戦いの折、時空の狭間から”オリジナル”の戦隊たちの想いが具現化したユニバースロボの力を借りて勝利した、と。
 ”オリジナル”の戦士たちを元にテガソードさまが作ったのがセンタイリングと言うことなのでしょうね。
 
 一方、ブライダンたちが少しずつ人間世界に順応する中で、頑なな態度を崩さないファイヤキャンドル。
 戦いをあくまで女王への忠誠を示す手段と割り切れるナイフケーキ夫妻らと違い、戦うことこそが生きがいのキャンドルさん。
 本人としてはまだやれるところに、不本意な結果に終わったとなれば、なかなか飲み込みづらいもの。
 「出てけ」と叫ぶキャンドルの姿は、小さな子供のようにも見えます。
 しかしながら、「可愛い部下と共に戦い続ける」と言う選択は、人間たち、そして部下たちの犠牲を伴うことと同義なわけで。
 決着の日は、近そうです。
 
 そして、熊手たちの前に現れた、最後の指輪カクレンジャーリングの所有者。
 それは、鮮やかな身のこなしの忍者!
 まさにオリジナルの忍者戦隊カクレンジャーに勝るとも劣らない……ってご本人だぁ!?
 なんと、小川輝晃さん演じるオリジナルのカクレンジャーのレッド、ニンジャレッド・サスケがユニバース戦士・ニンジャレッドとしてまさかの登場!
 これまでにも、かつてスーパー戦隊を演じられたキャストさんがユニバース戦士を演じられることはありましたが、それはあくまでも『ゴジュウジャー』世界での別人。
 異次元から時空を超えてオリジナルが来ると言うサプライズ展開。
 
 力試しとばかりに、銀のテガソードでユニバース戦士・ニンジャレッドへ変身し、ゴジュウジャーを圧倒するサスケ。
 それでもなお、「本来の力は出ねぇ」と肩慣らしと言った風な様子は、まさに歴戦の古強者。
 
 これはオリガレッドのお膳立てだった様子。
 「折り目正しく、めちゃくちゃ強い」とサスケを評するオリガレッドですが、後者はともかく前者は?と思うところ。
 調子の良い若者集団がワチャワチャとヒーローやってたのが『忍者戦隊カクレンジャー』でしたからね。
 さておきサスケとしては、オリガレッドにせよ、ゴジュウジャーにせよ、後輩の世話を焼きにやってきたのかな?と言う風にも見えます。
 
 そこへ現れた、新たな厄災・飢餓のビダル
 大いなる危機を前にゴジュウジャーは、自分たちの在り方を他の戦隊に見せつけることができるのか!?

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『ウルトラマンオメガ』特別総集編③感想

特別総集編③『アカジナリアキの希望』

 前回と同時進行となる、ピリっとした空気の総集編。
 完全に時系列が一致しているのは、珍しい試みですね。
 
 度重なる怪獣出現の影響は、物流にも。
 通販サイトを経営しているアカジナリアキ社長にも逆風です。
 
 震災やコロナ禍など、多くの自然災害を経験してきた現代人。
 それによって、「怪獣と言う、より大きな災害が常態化したらどうなるの?」の解像度は、昭和の時代よりも、年々上がって行っているように思えます。
 人間社会を理不尽に破壊する大自然の驚異、と言うのは、ある部分で、もはや絵空事とは言いづらい―――と言ったら過言でしょうか?
 しかし、だからこそこの題材に取り組むんだ!と言う気概を感じる一編です。
 
 取引先や社員への対応に追われ、不安に沈みそうになるアカジ社長。
 しかし、ラジオを通して、マサっさんやレミちゃんの、素朴な善意に勇気づけられていく。
 
 人々の想いを置き去りにして、日常を侵食する、怪獣の『目覚めの時』。
 それでもなお逞しく生きる一般市民の姿を活写しつつ―――ガイリュウガの健在、そしてウルトラマンオメガの異変が報道される。
 物語はクライマックスへ。

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『ウルトラマンオメガ』第23話感想

第23話「宇宙観測隊」

 蘇る記憶、苦悩するソラト。
 普段は飄々としているソラトだからこそ、苦悩の表情に落差がありますね。
 
 今回登場の怪獣は光波怪獣ガイリュウガ。
 ワニのような口に海洋生物のようなヒレがインパクト抜群。
 メタ的にはスピノサウルスのイメージだそうで、それも納得。
 しかし、それ以上にインパクトがあるのが、口から放つ光線。
 一目で、怪特隊とNDFが対応に当たらなくてはならないのが分かる凶悪な威力です。
 トライガロンをも退けるフィジカルもとんでもありません。
 そんな怪獣と、人類の開発した新たな兵器が同じ原理である、と言うのは何とも不吉な符号です。
 
 一方、ソラトに戻り行く記憶。
 それは、有無を言わせず、オオキダ・ソラトと言うアイデンティティを宇宙観測隊員としてのソレが上書きしていくようなもの。
 アイデンティティがシェイクされる恐怖を言語化できないソラトに寄り添うコウセイが良いですね。
 ソラトが宇宙観測隊員としてのアイデンティティの間で揺れ動くからこそ、コウセイが一貫して彼を「ソラト」と呼んでくれるのが嬉しい。
 
 それにしても、”主人公がウルトラマンであることを、追求こそしないものの、チームの仲間たちが知っている”、”ただし『ウルトラマンの正体』は誰も知らない(自身も記憶喪失なので)”と言う状況で回っていた怪特隊ウタ班の状況は、シリーズでも特にユニークだと感じるところ。
 どんな出自であれ、その人をその人として受け入れられると良いよね、と言う現代のコミュニティの、一つの理想形なのかもしれません。
 
 今回、ソラトの障害として立ち塞がる記憶=宇宙観測隊の考えも、分からなくは無いんですよね。
 宇宙人である宇宙観測隊はあくまでも部外者。
 その立場で、特定の生命体に肩入れするのは違くない?と言うのはたしかに道理は通っています。
 今回の残酷さはあくまで、記憶を取り戻すことにより、別の思考が上書きされてしまうと言う所にフォーカスされているわけで。


 混乱しながらも再び戦いに立つソラト。
 炎を纏ったヴァルジェネスハルバードでのアクションが大迫力!
 シリアスな展開ではあれど、戦闘シーンの満足度がしっかり担保されているのが嬉しい。
 
 戦いの最中、無情にも戻ってしまうソラトの記憶。
 宇宙観測隊としての使命を優先してか、戦いを止め、メテオカイジュウたちとともに空の彼方へ……。
 
 アユムたちに問われ、「ソラトはもう、帰って来ないと思います」と答えるコウセイ。
 手つかずの焼きそばがなんとも寂しい。
 一方、小笠原諸島には、圧倒的な力を持つ新たな怪獣が……。
 
 とはいえど、個人的にはあまり「ウルトラマンがいなくなって、世界はどうなってしまうんだ!?」的な方向の絶望感はあまりなかったり。
 今回の描写然り、怪特隊とNDF=人類の力でもある程度は、怪獣に対して逞しく対処できることは描かれてきました。
 ソラトとコウセイが怪獣との戦っているのは、やらなくてはならない、のではなく、やりたいからやっていること。
 問題は、宇宙観測隊の使命に従うことが、ソラトにとって本当の幸せなのか。
 人類最大の試練を予感させながらも、ささやかな規模の、心の物語にも焦点が当たりそうです。

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『仮面ライダーゼッツ』第15話感想

Case.15『照らす』

 ノクス=小鷹賢政の意識は、かつてエージェント4として、CODEから「援護不能」の通信を受けた日へ。
 明晰夢のパワーがあると、自分の夢に翻弄されてしまう事が起こりうるんですね。まさに悪夢。
 激情を抑え込むように、拳を叩きつける小鷹の姿が悲痛。
 セリフ無しの場面でも、ビリビリ来ます。
 やはり、ベテランの役者さんも参加してくださると、表現に幅が出るものなのでしょうね。
 
 個人的に、今回は役者さんたちの素晴らしい演技に感嘆すると同時に、フワっとしたストーリーにツッコミを入れることを繰り返す回だったり(笑)
 
 組織の論理を呑み込みながらも、自らが憧れたエージェントとして、仕事人の矜持を貫く莫。
 自分のやるべきこととして、夢主=ノクスに寄り添うことを決意したねむ。
 使命感の物語を感じさせつつも、言うて2人は、本当は何の使命も背負っていない一般人なんだよなぁ、とも思ってしまったり。
 
 それにしても、司令官ゼロはとにかくハッキリしたことを言わない人。
 エージェント4を援護できなかったときも、彼の問いにハッキリとした答えを言わなかったのが離反を招いた原因では?と思ったり。
 フワフワしたことを言う前に彼がするべきなのは、莫たちエージェントに新人研修を受けさせることなのではないでしょうか?
 そんなんだから、莫との目的意識の共有もできないのでは……
 
 ゼッツの起こした?ブラックケースを追う怪事課。
 子どもの言うことに笑顔で反応する富士見さんが優しくもあり、「まだクリスマスでもないのに」と否定形から入るのが無粋でもあり。
 なすかさんから、「そういうところだぞ」と思われていそうなところ。
 たびたびのブラックケース発生に、「戦っているんだ、アイツが」と直感するに至るのは、”ライダーの仲間”らしい、格好良いシーン。
 もっと早くに欲しかった……!
 
 仮面ライダーゼッツとして、倒すべきはあくまでナイトメア!とシャドウナイトメアに戦いを挑む莫。
 ナイトメアに殴りかかるイナズマプラズマの姿が、雲をはらう稲妻のように見えるのが素晴らしい。
 本作の戦闘シーンは安定して、バリバリに外連味に溢れてシビれますね。
 
 短期決戦型のイナズマプラズマの欠点を補うように展開されたフォームチェンジラッシュも、それぞれの能力を状況に合わせて圧倒していたのがテクニカル。
 
 ラストは新フォーム、イナズマブースターで落雷一撃!
 ついにシャドウナイトメアは敗れ、ついにノクスは現実世界へ覚醒。
 
 ノクスの現実への復元計画は、リカバリーカプセムを使えば何とかなる……と思いきや、それだけでは一歩足りず、本当は他者からシャドウナイトメアを”祓って”もらう必要があった、と言う流れなのでしょうか。
 全てを独力で行おうとしていたノクスの真意はいまだ分かりませんが。
 
 本当は良い人?みたいな雰囲気を醸し出しつつも、ノクスを助けることは、視点を変えれば敵に塩を送ることだよ、と言う話もしっかりと。
 ノクスの現在の上司、ザ・レディがその謎めいた姿をあらわします。
 
 それにしても、覚醒して早々、律義に富士見さんへ別れの挨拶をすませ、ドアノブをイレイスして(そこ!?)、そしてまた夢の世界へ旅立ったノクス。
 シリアスな状況なのですが、傍目から見るとシュールにも感じられますね。

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『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』第43話感想

第43話『決戦クオン!天使からの贈り物(プレゼント)』

 吠とクオンの因縁の決着、そしてブライダンとの歴史的和解を描いた一大クライマックス。
 
 前回、テガジューンを取り込み、ブライダンのトップに躍り出たクオン。
 彼は佐織さんを誘拐すると言う、最悪な手段で吠たちをおびき寄せます。(碧少年の訴えが悲痛!)
 彼女をノーワン怪人よろしく取り込んだり、ツールを使わずに新たな姿テガジューンガリュードへ変身するなど、人間離れした様相に。
 すべては吠を追いかけてノーワンワールドへ来てしまったから、といつになく怒りをストレートにぶつけるクオン。
 たしかに、彼の不幸の多くは、周りの境遇による部分も少なく無いのかもしれません。
 周囲への、理不尽への怒りからここまで突っ走ってきたクオン=遠野久光。
 けれども、変わらない過去に引きずられ続けることは、自身を苦しい境遇から変わることなく留め置くことにもつながるのではないか、とクオンを見ていると感じてしまいます。
 
 彼の歪みは、それを加害者として周りにも押し付けたこと。
 自分は「奪われた者」なのだから、周囲をもまた傷つき、奪い、付き堕とさんとする。
 
 そんなクオンに対し、不器用に、しかし全力で向き合う吠。
 強力なテガジューンガリュードに対し、敢えてテガソードの力を借りず、単独でのパワーアップ形態であるワイルドゴジュウウルフで立ち向かうのがグッときます。
 過去のことは変えられないと言いながらも、お互いボロボロになってはじめて、兄を苦難に巻き込んでしまったことをずっと謝りたかったと零します。
 俺を許せ、許せよ!とガムシャラにクオンにぶつかっていくのは、良い意味でスーパーヒーローらしく無く、実に遠野吠らしい。
 ときに、正しい言葉やキレイな言葉で相手の優位に立つことも少なく無いのが、正義の主人公ですからね。(それも悪いわけでは無いんですが)
 
 そう簡単に割り切れるわけもなく、しかし咄嗟にキングキャンデラーの炎から吠を庇うクオン、いや久光。
 巨大ロボットの攻撃となれば、いかにテガジューンの力を取り込んだ久光と言えど……。
 最期に、弟を愛していた本音を伝え、こと切れる久光。
 吠の悲し気な遠吠えが戦場に響く……。
 
 
 巨大テガジューンと対峙するテガソード、そしてグーデバーン。
 人々を守るためにも徹底抗戦の構えのテガソードに対し、グーデバーンはテガジューンの心に寄り添おうとします。
 クリスマスプレゼントのマフラーを手に。(夜なべして編んだ、と実際にマフラーを編む姿がインサートされるのが微笑ましい)
 女王テガジューンの行動原理にグッと踏み込み、彼女の根底には寂しさがあった、と。
 創造主は今は亡く、自身を肯定してくれる存在はいない。
 心の憶測にぽっかりと空いたような寂しさ。
 テガジューン本人は、コピー元であるテガソードを超えた時にはじめてこの寂しさが埋まるのだろうと考えていたようですが、グーデバーンは息子として別の道を示した形になりました。
 
 ファイヤキャンドルは、それを「絆された」と称しましたけれど、テガジューンの行動の源泉がその寂しさである以上、文字通り戦えない。
 他者を厭わない苛烈な攻撃も、非道な戦略も、全ては埋まらない寂しさが彼女を突き動かしたからこそのものなのだから。
 
 全てが終わり、敗北を認め、 消える=自死をも選ぼうとするテガジューン。
 しかし、ナイフケーキ夫妻やブーケの言葉に思いとどまる。
 ナイフケーキ夫妻とブーケが、ゴジュウジャーたちとの触れ合いの中で、人間世界に少しずつ関心を向けるようになったのもたしか。
 しかし、ブライダン=テガジューンの従者として、彼女の願いを叶えてあげたいと言う思いから出た説得でもあったのでしょう。
 全ては女王の幸せのために。
 なんとも一貫した忠義者たちです。
 
 そして、女王の真の願いが戦いの先にあるものでは無い、となれば矛を収めることもできる。
 
 テガジューンはじめブライダン、そしてまさかの喋る剣に転生したクオンともども、彼ら彼女らの、人間世界に向き合う、長い長い贖罪の旅は始まったばかりなのでしょう。
 
 それにしても、悪の組織との和解エンドを果たした戦隊ヒーローは数あれど、ここまで多くの幹部陣が生き延びたまま和解を果たしたことは、スーパー戦隊の歴史の中でも大きな快挙と言って良いのでは無いでしょうか。
 これは、ひとえに『ゴジュウジャー』と言う作品、そしてヒーローが、悪の組織を打倒することを最大のゴールとしていないからこそ成し遂げられたと言って良いでしょう。
 もちろん、ノーワン怪人やアーイーたちが、争いの中で命を落としたことは悲しむべきことではありますが。(そうしなけば、被害はすごいことになっていただろうからなぁ……)
 
 一方で、戦いを手段と割り切れる者もいれば、戦いの中にこそ生きがいを見出していた者もいる。
 力を尽くし、血を流し尽くした果ての明確な勝敗とは無縁の結末に、”戦う男”ファイヤキャンドルの火種はいまだ燻り続け……。

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『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』第42話感想

第42話『永遠LIVE!リクオニストに花束を』

 

 女王テガジューンの野望を砕くため、グーデバーンを奪還するため、いざノーワンワールドで正義の大暴れ!
 ……と言うラインは敢えて『二番手』となった今回。
 一番は、陸王とブーケの決着に据えたチャレンジャブルなクライマックス。
 
 おそらく、多くのヒーロー作品であれば、熊手と吠のパートにがっつりと軸足を置くところ。
 もちろん、そちらのパートも十分に魅力的な部分で、2人のデコボココンビぶりや、合成空間(巨大子供部屋)での戦い、ファイヤキャンドルへの合体必殺技、と華やかな場面ばかり。
 見事グーデバーンの奪還を成功させていますしね。
 
 そんな王道なヒロイックパートを差し置くほどの熱さを見せた、陸王・ブーケパート。
 ブライダンの幹部としての自分をよりどころとして、陸王に襲い掛かる破壊のブーケ。
 そんな彼女に、ブライダンは悪だから、間違っているから、とは決して言わないのが陸王
 
 その辺りは、前回の竜儀に引き続いて角乃がしっかり言ってくれるのも嬉しい。
 ブライダンとリボンは、少なくとも人類の視点では悪だった、と人間の立場として声を大にして主張することは大事。
 
 そしてそれが、人間側の正義や主張がブーケには響かないのも当然のことでもあります。
 人間にとっての、邪悪だったから、脅威だったから。
 ”だから”倒されていいと言う理屈は、リボンを大切に思う家族が飲み込めるはずもなく、それに飲み込まなくても良い。
 
 もちろん、角乃には陸王を庇う思いがあってこそ。
 お節介ナンバーワンと優しすぎるアイドル(詐欺師)の、適度にさばけた男女の友情も良き。
 
 陸王もまた、ブーケを正義の道に導こうなどと言う古典的な”正義のヒーロー”然とした主張では決してなく。
 君がファンでなくなると寂しい、君にファンでいて欲しいと言うもの。
 酷いエゴと陸王が自嘲するように、あくまでも陸王側の都合であり、人間である彼にはそれをぶつけることしかできない。
 同時にそれは、君がファンでいてくれることは嬉しい、と言うブーケ自身を肯定すること。
 
 狂乱のブーケの心を救い、そしてまた陸王のファンに戻って欲しい。
 そうした方向での説得で、ブーケに挑むゴジュウレオン。
 それは、ともすると正義のヒーローらしくはないのかもしれません。
 けれどもずっと、目の前の困っている人を救うために戦ってきた。
 それがゴジュウレオン、それがゴジュウジャー。
 なんとも彼ららしい、ブーケとの向き合い方だと言えます。
 
 陸王とブーケの戦いは巨大戦へ。
 そのタイミングでのナンバーワンバトル口上は、陸王のお当番回だった12話*1を思い出します。
 奇しくも『憎しみ』と言うワードがキーになっていると言う共通項も。
 
 カレンデウスとテガソードブルー。
 今まで何度も激闘を繰り広げた両者は、今までと違い互いを知ってなお激しい戦いを繰り広げる。
 陸王さま、救うと言いながらブーケに向かって容赦なく砲弾をぶっこむなぁ!?と思いきや、まさかの腕部換装!!
 右腕の剣をカレンデウスに突き立て、ブーケを戦いから解放する流れは、テガソード(ロボ)の右手がテガソード(武器)と同デザインであること、そしてこれまで幾度となくフィニッシュフィンガーで人々を救ってきたゴジュウジャーの姿を活かした素晴らしい演出。
 
 憎しみが全てとなりかけるブーケに、そうではない部分(推し活)に自分は救われていたのだと必死の説得をする陸王
 ファンがいなくなる寂しさは知っている、と語る姿に、これまでの波乱万丈な経緯を思い出しつつ、それでもなお推している人間界のリクオニストの皆様って、すごいな!?と思ったり。
 推しである陸王さまがスキャンダラスな事件に巻き込まれて、事務所を解雇されてなお追いかけるなんて、みんな根性の座ったオタクたちです(余談)
 
 陸王の熱い説得で、ついに心が救われたブーケ。
 流れでゴジュウジャーと行動をともにすることになった彼女ですが、別段彼らの味方になったわけでは無い、と言うのはポイントなのかも。
 なんなら、次回普通にブライダンに帰ることもありうる。
 その辺りも含めて、まるっと彼女を肯定するのが陸王の良さ、なのかもしれませんね。
 
 一方、ブライダンでは怒涛の下克上が。
 愛嬌を見せた暴走AIテガジューンを、ついにクオンが乗っ取り。
 運命の乗り手がものづくりノーワンとなったところでどうするのかと思いきや、総取りしてしまうとは。
 テガジューンに向かって(インパクト抜群のイメージ映像で)容赦のない罵倒を浴びせるクオンですが、彼にはそれだけの理由があるんですよね。 
 悲しき男。
 過去に囚われ、過去を狩り取らんとするリングハンター。
 最大にして最愛の過去ともいえる存在、弟・吠との決戦は如何に。

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*1:第12話『邪鬼、吠える‼』

『仮面ライダーゼッツ』第14話感想

Case.14『神鳴る』


 がっつりと夢の世界を舞台とした、ノクスへのリベンジと、ゼッツ新フォーム イナズマプラズマのデビュー戦、なのですが……。
 
 ―――ウーン
 先にネガティブなことを書いてしまうと。
 ドラマパートは個人的にイマイチ乗り切れず。
 莫がエージェントセブンとして割とクールに徹しているのもあって、莫の感情の流れがイマイチ見えないかったんですよね。
 莫の”夢”であって、事実化も分からない、記憶ですらないモノがベースになっているのもノりきれなかった一因かも。
 
 自分の過去に”何か”があるなら、それを知るノクスを問いたださなくてはならない。
 そのためなら悪夢の力(って悪いものなの?)だって使う!
 そう、幼き日の落雷の悪夢さえも、この胸に宿して!
 ……と言う、平凡な青年・万津莫の一世一代の大決意のハズなのですが、おかしなことにそのエモーショナルな流れが伝わって来なかったのが残念。
 夢と現実の移動が無い分、そこは分かりやすかったとは思うんですけどね。
 今回も高橋悠也先生の言葉選びは、とにかく外連味があって素敵なんですけどね。

 それはさておき。
 
 莫の元を離れ、完全な傍観者と化した怪事課。
 ゼロの存在を知っていることが視聴者視点で明らかになった美浪。
 前回を受けて、莫を取り巻く状況が静かに、しかし大きく変わりつつあることが感じられますね。
 今回、エージェントセブンとしてのモチベーションが上がったことを受け、現実世界の青年・万津莫としての立場が揺らいでいくような恐ろしさがあります。
 
 謎のナイトメアを倒しきれず苦悩するノクスの元へ乱入する莫。
 新フォーム イナズマプラズマへと変身し、殴りかかる!
 カミナリの力に相応しく、音を超え、光を超えるスピーディな戦いぶりには惚れ惚れ。
 ロケ地がいつもの場所なのを忘れてしまいそうになるほど。
 やはり、本作の戦闘シーンはとにかく格好良い。
 
 しかし、戦いの最中変身解除。
 
 ノクスは相変わらず掴み所の無いセリフでCODEの闇をほのめかし、姿を消す。
 悪夢の時は、未だ終わらず。

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