一時期追っかけていたこともあったけど、もはやほとんどチケットを取ることができない藤田真央のコンサート。神奈川芸術協会の「夜ピアノ」シリーズに登場するので、「夜ピアノ」6公演全日のチケットを購入することで、ようやく聴くことができた。
現在の師匠であるキリル・ゲルシュタインとの共演、ピアノデュオ・リサイタルである。寒い週末、ゴルフに行かず、体調を整えて備えた。


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2台ピアノは双方が主張し合って、ただうるさいだけの演奏になることもあるが、この2人に限ってはそんな心配は全くない。2台のピアノがまるで一台であるかのように、息のぴったりあった美しい演奏に酔いしれた。2人の奏でる音の粒立ち、グルーヴ感がまったく同じ方向を向いている。
何と言えばいいのだろう。ただ美しい音色が、自然のまま、そこにある感じ。どちらかがリードしたら、もう一方がそれに応える。その応酬を、何の気負いもてらいもなく、余裕でやっている。
曲目(★=連弾 無印=2台ピアノ):
- シューベルト :創作主題による8つの変奏曲 変イ長調 D 813 Op.35 ★
- 第1奏者:キリル・ゲルシュタイン / 第2奏者:藤田真央
- シューマン :アンダンテと変奏曲 変ロ長調 Op.46
- 第1ピアノ:キリル・ゲルシュタイン / 第2ピアノ:藤田真央
- ラヴェル:ラ・ヴァルス
- 第1ピアノ:藤田真央 / 第2ピアノ:キリル・ゲルシュタイン
--- 休憩 ---
- ブゾーニ:モーツァルトの「ピアノ協奏曲第19番」の終曲による協奏的小二重奏曲
- 第1ピアノ:キリル・ゲルシュタイン / 第2ピアノ:藤田真央
- ラフマニノフ:交響的舞曲
- 第1ピアノ:藤田真央 / 第2ピアノ:キリル・ゲルシュタイン
--- アンコール ---
シューマンのようにそれぞれが交互に主旋律を奏でていく曲もあった。その流れからの、ラヴェルのラ・ヴァルスは圧巻だった。
その多くが舞曲というプログラム構成も楽しかった。
いつもだったら、のそのそとステージに現れる真央くんも、師匠と一緒の時は、ちゃんと速足!そんなことに感動していたら、同じ感想の批評を見つけてしまった。
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藤田真央のソロ・リサイタルは、2027年1月に計画されている。チケット、取れないんだろうなぁ。
藤田真央を聴くために「夜ピアノ」のチケットを買ったのだが、新しいピアニストの出会いが楽しい。イゴール・レヴィットやハオチェン・チャンの演奏には心を揺り動かされた。
来年の「夜ピアノ」も楽しみである。
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