2026年1月2日金曜日

ブラームス 交響曲第1番_ミンシュ

 今年も新年一発目は、ブラームス交響曲第1番ハ短調Op.68。かのパリ管ではなく、ミュンシュ(C)ボストン交響楽団(1956年録音)で。男気溢れるミュンシュのストレートな熱気ある演奏。新年にふさわしいボストン管の金管群に拍手!



2025年12月30日火曜日

ドヴォルザーク 交響曲第6番_ケルテス

ドヴォルザーク 交響曲第6番ニ長調Op.60B.112 ケルテス(C)ロンドン交響楽団(1965年録音)にて聴く。ドヴォの交響曲1-6番ってめったに聴かないから、年末に聴いてみる。ブラームスはドヴォルザークが国際的な名声を上げていくいわば恩人である。この6番はブラ2っぽさをよく取り入れているのは有名だ。そもそも二長調だから、その気満々だ(ドヴォの交響曲唯一のニ長調)あっここ!ここも!ってな具合だ。特に第4楽章は何をかいわんやレベル。(知らない方は1回聴いてもらいたいくらいだ)第2楽章の優しい雰囲気は、メロディメーカーたるドヴォの真骨頂、そして第3楽章スケルツォいや「フリアント」(2拍子×3」の後に「3拍子×2」)がドヴォらしい民族的な要素を際立たせる激しさを纏った民族舞曲だ。7-9番に隠れてしまっているが、ドヴォらしさを感じる名曲だ。




2025年12月28日日曜日

シューベルト 交響曲第3番_マルケビッチ

 シューベルト 交響曲第3番ニ長調D.200:奇才マルケビッチ(C)ベルリンフィル(1954年mono録音)で聴く。シューベルト18歳の時の作品。「野ばら」や「魔王」と同じ年に書かれたもの。

この初期の小交響曲をマルケビッチは4回(ベルリンRIAS響<1953>・ベルリンフィル<1954>・ソヴィエト国立響<1963>・ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管<1967>)も録音している。他に類を見ないのでないかと思う。弦楽器が刻むリズムの上で、木管楽器が独奏楽器のようにメロディを歌い継いでいくのが面白い。第2楽章は、ハイドンやモーツァルトの影響を色濃く受けている。第3楽章のトリオでの、オーボエとファゴットによる民謡風の旋律は素敵です。終楽章プレストでの木管群のタンギングの技の巧拙とスピード感が見ものです。


2025年12月26日金曜日

モーツアルト ピアノ協奏曲第23番_ポリーニ

モーツアルト ピアノ協奏曲第23番イ短調 K.488、ポリーニ(P)ベーム:ウィフィルハーモニー(1976年録音)にて聴く。
ポリーニ 34歳の時のベームとの競演だ。
さて、K.488は、オーボエを外してクラリネットを加えた編成なのが特徴だ。K.488がイ長調なのはうなづけよう。第1楽章、清涼な朝の風のようなメロディ。主題を繰り返すピアノが登場してもその爽やかさは失われない。しかしいつしかモーツァルトお得意の短調に支配され再現部まで続く。カデンツァはモーツァルトのもの。緩徐楽章は、あまりにも悲しい。ピアノのモノローグを受けたクラリネットの高音の悲痛な叫び!ここにモーツアルトの神髄を垣間見ることができよう。終楽章は、うって変わって明るく快活だ。軽快に踊るピアノ、ファゴットとクラリネットがしっかりと味付け。ではあの緩徐楽章のメロディは一体何だったのだろう。と誰もが感じるだろう。ポリーニのピアノは円やかな響きで、躍動感をわざと抑え込んだ演奏。この曲のイメージにはよく合う。ピアノの硬質な響きの場面では、管弦楽がふんわりと包み込むのも良き。やはりこの演奏は23番でお気に入りの1つである。



2025年12月21日日曜日

ブラームス 弦楽六重奏曲1&2番_アマデウス弦楽四重奏団+セシル アローノヴィッチ、ウィリアム プリース

 ブラームス 弦楽六重奏曲1&2番、アマデウス弦楽四重奏団+セシル アローノヴィッチ、ウィリアム プリース にて聴く。(1966年録音)。ウィリアム プリースはあのジャクリーヌ・デュ・プレの先生ですね。もちろん、1番第2楽章があまりにも有名であるが、1番第1楽章がお気に入りだ。シューマンほどではないが、甘さを吹き込んだメロディ、心の揺さぶり具合があの渋顔のブラームス似つかわしく、思わず笑みが零れる。



2025年12月18日木曜日

モーツァルト 弦楽四重奏曲第19番 _エマーソン弦楽四重奏団

 モーツァルト 弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K.465《不協和音》。ハイドンセット6曲目、エマーソン弦楽四重奏団(1988-1991年録音)で聴く。第19番は、画像にある冒頭アダージョ序奏(22小節)の独特な不協和音から《不協和音》と呼ばれる。 チェロが刻む「C」の音に対し、他の楽器が半音階的に重なることで不協和音が生まれる。しかし安心してください。アレグロの開始とともに明るく曇りないハ長調にしっかり着地するのだから。エマーソンは、精緻なアンサンブル、クリア・明晰な音により表現がとてもスリリングだ。



2025年12月16日火曜日

レスピーギ ローマの祭り_ムーティ

最近、レスピーギにハマっている友人がいるので、流れで聴いてみる。ローマ三部作から選んだのは、順番も3番目で多分視聴も3番目に選ばれるであろう「祭り」。ところで画像を作成するにあたりレスピーギの写真初めて見た。こんな顔してるんやと思った。なんか<グスターボ・ドゥダメル>似てるなぁ。。。。。。さて、選んだのは、ムーティ;フィラデルフィア管(1974年録音)。まさにムーティ;フィラの絶頂期の演奏だ。ゴージャス金管に耳が行きがちだが、それだけではない、弦楽群の巧さよ!いち推しの名盤だ。いや、今日はそんな話ではない。「ローマの祭り」1曲目<チルチェンセス>についてだ。日本人からして「祭り」の語感からくるニュアンスにしては、何かおかしいなと感じなかっただろうか。その違和感は内容にある。ファンファーレは、「皇帝ネロ万歳!!」であり、トロンボーン・チューバのスタッカートでライオンが檻から放たれる!野獣の咆哮が大気に漂い、群集は高揚しまくり。やがてキリスト教徒たちの祈りの中、惨劇が繰り広げられ静かに消えてゆく。あな恐ろしい、ローマの「パンと見世物」と呼ばれる政策の中、皇帝ネロが自らの出火を疑われ、それをかき消すために濡れ衣を当時、異教徒であったキリスト教信者に着せ、囚人として競技場で飢えたライオンに食わせる「見世物」とした、そんな曲だからだ。チルチェンセスというのは、アヴェ・ネローネ祭(ネロ万歳祭り)なのだ。違和感の要因がお判りいただけただろうか。ちなみに往時キリスト教徒を一番惨殺したのは、ネロではなく、ガイウス・アウレリウス・ウァレリウス・ディオクレティアヌスである。 



2025年12月12日金曜日

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番_ガブリエル・タッキーノ

 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37、ガブリエル・タッキーノ(P)クリュイタンス;BPO<1965年録音>にて聴く。フランス人のタッキーノと同じくフランス語圏出身のクリュイタンス(実際はベルギー出身)、ベルリンフィルによる珍しい競演。インテンポの中、タッキーノの力強くも小気味よい鍵打が正統派の力量を示す。録音もEMIとは思えない鮮明さだ。ラルゴでのタッキーノは、慈愛に満ちており、終楽章は変に悲壮感を持たず、中庸のテンポにクリアで粒立ちの良いタッチ。実にエレガンスといえよう。全般を通し支えるBPOは豊かで深みのある響きを持ちタッキーノのピアノと程よく調和し良きかな。



2025年12月9日火曜日

シューマン 交響曲第3番_ミトロプーロス

シューマン 交響曲第3番 変ホ長調 Op.97「ライン」,ミトロプーロス(C)ミネアポリス響<1947年録音;mono)にて聴く。

第1楽章冒頭、ラインのさざ波を感じさせるテンポで良し。第2主題で大きくテンポを落とし、ロマンティックな表現を織り込む。展開部前のパウゼ、デクレッシェンドなど溜めや息遣いを漂わせる棒さばきはミトロの為せる技か。めちゃくちゃ音は悪いがつい最後まで聴いてしまう。第2楽章は、史上最速!ミトロは「レントラー」ではなく「スケルツォ」として、こう来るか!と思う。4楽章、荘重さを意識し低重心な展開。テンポもこの章だけは中庸。ラストは思い切り粘りを見せるもわざとらしくはない。終楽章、やや速いテンポに。明確に弾むように波立つデュッセルドルフのカーニバル。良いものを聴かせてもらいました。 



2025年12月7日日曜日

ブラームス ハイドンの主題による変奏曲_モントゥー

 モントゥー爺さんのデッカの名盤より、大好きな2曲の変奏曲。その中で今日は、いつも聴いているエルガーではなくてブラームス;ハイドンの主題による変奏曲 作品56aを聴きます。

2025年12月2日火曜日

リムスキー・コルサコフ 「シエラザード」_コンドラシン

 リムスキー・コルサコフ 「シエラザード」Op.35 キリル・コンドラシン(C)アムステルダム・コンセルトヘボウ管(1979年録音)(V)クレバース。

お気に入りは、なんと言ってもトロンボーンだ!!<2>のソロのセンス溢れる吹きっぷり、終楽章のド迫力も魅力だ。
コンセルトヘボウ管は低重心でありながら高音は上品で心地よさが光る。渋みと洗練さとエネルギーを合わせ持つコンドラシンの逝去2年前の名盤。


2025年11月29日土曜日

ベートーベン ピアノ協奏曲第5番 _ジーナ・バッカウアー

 ベートーベン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」、スクロヴァチェフスキー指揮 (P)ジーナ・バッカウアー  ロンドン交響楽団 (1962年7月録音:マーキュリー)にて聴こう。バッカウアー といえば、音の粒立ち、男勝りの鍵打・野太さが代名詞のようだが注目すべきは、第2楽章の緩徐楽章(Adagio un poco mosso)だ。深い内省と叙情性が求められるこの楽章において、慎重かつ豊かなニュアンス、優しさと気品を持ち合わせた叙情性が発揮されパルランドな旋律線を奏でる。

スクロヴァチェフスキーは、バッカウアーのピアニズムを支え、対話の確かさ・弱音器をつけたヴァイオリンの高貴な雰囲気づくりに徹している。お見事!!
ちなみに、この楽章、変ホ長調から離れたロ長調という、きわめて異例な選択をおこなっている所、末尾、低音で明確にロ音から変ロ音への「ずり下がり」が起こり、次楽章の主題(ロンド)をひそやかに探り出し予示し、そのまま切れ目なく第3楽章アタッカに移行してゆく所、この2点が大好きです。


2025年11月20日木曜日

R.シュトラウス「最後の4つの歌」_セル・シュヴァルツコップ

 R.シュトラウス「最後の4つの歌」、エリーザベト・シュヴァルツコップ  ジョージ・セル; ベルリン放送交響楽団(1965年録音)にて聴こう。言わずとしれた不滅の名盤。

「春」「九月」「眠りにつくとき」「夕映えの中で」。


2025年11月18日火曜日

マーラー 交響曲第3番_スワロフスキー

 マーラー交響曲第3番ニ短調、スワロフスキー(C)ベルリン放送交響楽団、(A)ソニャ・チェルヴェナー  RIAS女声合唱団・ ベルリン大聖堂少年合唱団<録音:1963年1月21日、ベルリン(ライヴ)>にて聴く。スワロフスキー先生は、ウィーン国立音楽大学指揮科教授として、アバド、メータ、ヤンソンスなど錚々たるメンバーを育成しているよ。ちなみに1967年のウィーン芸術週間でのマーラーフェスティバル 全曲演奏でもスワロフスキーは3番を担当しているよ。『第1番』(プレートル)、『第2番』(バーンスタイン)、『第3番』(スワロフスキー)、『第4番』(サヴァリッシュ)、『第5番』(ソモギー)、『第6番』(アバド)、『第7番』(マデルナ)、『第8番』(クーベリック)、『大地の歌』(クライバー)、『第9番』(マゼール)、『第10番』のアダージョ(トイリング)である。スワロフスキー先生は、3番が得意かつ好きだったのだろう。



2025年11月14日金曜日

ブラームス ドイツレクイエム 42

 ブラームス: ドイツ・レクイエムを聴く 42

先月、仏ハルモニア・ムンディから発売されたばかりの出来立てほやほや 自身もカウンタテナーのラファエル・ピション(指揮)ピグマリオン(合唱、管弦楽)ザビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)ステファヌ・ドゥグー(バリトン)<2024年12月録音>を聴く。

1.冒頭、古楽器らしく低重心ではなく少し明るめの中間底部の音作りか。コーラスは、ノンビブラートの純正コーラス(1人ソプラノに若干ビブラートのあやしさ有>。倍音重視の男性群は巧いです。テノールも変な押し出しがなく繊細さが光ります。
テンポは、中間速度コーラス中心の展開、ソノリテを意識した感情に頼らぬ仕上げだ。
2.ティンパニー控えめで、優しい立ち上がり。コーラスは特に重々しくならず淡々と進む。繰り返しでは逆にティーパニーは、激しさを増す強打。長調に転じてテンポを速め、前者とのメリハリをつける。悲痛な空気を吹き払う「Aber des Herrn・・」からの華々しきコーラス、劇的なオーケストラは聴きもの。
3.バリトンのステファヌ・ドゥグーは、悲哀と影に満ちた歌声。斉唱的なコーラスとの対比も面白い。「Der Gerechten Seelen sind in Gottes Hand」からのD線上のフーガは、意外もにオーケストラの音もしっかり出力させ、各声部のカオスさをちゃんと引き締めているのは、驚きだ。声楽家あがりの秀逸さなのか。。。
4.短い舞曲だが、各声部に上手にフォーカスし、優しさとメリハリ<mein Leib und Seele freuen sich in dem lebendigen Gott.の強いアクセント>に聴いたコーラス。
5.ソプラノのザビーヌ・ドゥヴィエル(ピジョンの奥さんだ)は、コーラスと違ってビブラートかけまくり。超美声ではあるが、個人的にはもう少し憂いが欲しいところか。(すいません)
6.テンポは速めだ。ドゥグーのモノローグは、ドイツ・リート的でこの6曲には合っている。決然としたコーラス群も巧い。中間部の七色のハーモニー(個人的にそう呼んでいる)は、若干不満。大見得後の大フーガのアルトの入りは合格点。ここではバス群の巧さが際立つ。ラストの絢爛さはさすがだ。
7.弦楽群を想像以上に前面に出して始まる。中間部のコーラスの洗練された歌声も気を引く。フルートとオーボエの音力が印象的だった。
素晴らしい1枚でした。





2025年11月10日月曜日

シューマン 交響曲第2番_カザルス

 シューマン 交響曲第2番ハ長調Op.61 カザルス、マルボロマルボロ祝祭管弦楽団(1970年ライブ録音)で聴く。この曲を愛してやまないカザルス94歳の時の演奏。



2025年11月1日土曜日

モーツァルト 交響曲第34番_ケンペ

 モーツァルト 交響曲第34番ハ長調 K.338 を聴く。ケンペ、フィルハーモニー管弦楽団(1995年録音)。何故、ケンペが数少ないモーツァルトの交響曲の演奏の中で、この34番を残したのかはわからない。オーボエ奏者のケンペらしくオーボエ・ファゴットは細部でよく奏で、全体的にはドイツ風味の強靭なアクセントと強弱がおもしろい。



2025年10月26日日曜日

メンデルスゾーン 交響曲第1番_アバド

 メンデルスゾーン 交響曲第1番ハ短調OP.11, MWV N 13、アバド(C)ロンドン交響楽団<1985年録音>。久しぶりに1番を聴く。お気に入りは第3楽章だ。大好きな変則的な4分の6拍子で書かれているのだ。トリオ部の木管の裏でうごめく弦楽群が妙に良き。終楽章、なぜコーダ最後にハ長調へ!!激情のロマンティシズムのまま行って欲しいやん!!





2025年10月25日土曜日

モーツァルト 弦楽四重奏曲20番_パスカル弦楽四重奏団

 モーツァルト 遡って弦楽四重奏曲を聴いていこう。その④ 弦楽四重奏曲第20番 ニ長調 K. 499 『ホフマイスター』。パスカル弦楽四重奏団(1952年録音)。1952年の録音にしては、瑞々しさが失われいません。フランスの弦楽四重奏団ということで大変貴重かなと思う。 メンバーはジャック・デュモン(第1ヴァイオリン)

レオン・パスカル(ヴィオラ)ロベール・サール(チェロ)モーリス・クリュー(第2ヴァイオリン)の初期メンバー。20番は、出版業者のフランツ・アントン・ホフマイスターのために作曲されたといわれている。長調でありながら、どことなく暗い影や苦悩を隠し持つ曲調だ。第1楽章は、ソナタ形式の中、展開部で劇的な要素が織り交ぜられ、転調や対位法的が踊る。第2楽章は、トリオでリリカルで悲しみを秘めた展開、第3楽章は白眉。モーツァルトの持つ深き叙情性に満ちた楽章。4楽章は、明るくのびやかな旋律、しかしその裏でヴィオラがどことなく悲しみをたたえながら進む。非常に複雑な気持ちで聴かされる自分がいる。


2025年10月19日日曜日

モーツァルト 弦楽四重奏曲21番_アルバンベルク四重奏団

 モーツァルト 遡って弦楽四重奏曲を聴いていこう。その③

弦楽四重奏曲21番ニ長調K.575「プロイセン王第1曲」。アルバンベルク四重奏団(1975年録音)。プロイセン王セットは、ご存じ21.22.23番と3曲あり、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世からの依頼により作曲され(そうでない可能性も高いが)、彼がチェロの奏者だったこともあり、チェロが独奏楽の様に活躍するように作られているのが特徴だ。1楽章、第1ヴァイオリンの第1主題をすぐにチェロが引継ぎ、第2主題はチェロが提示する。第2楽章では、チェロが高音域で美しい旋律を奏で(k.476の歌曲「すみれ」からだろう)、第3楽章のトリオはまさしチェロが主役だ。そして第4楽章では、冒頭のロンド主題をチェロが提示する。
アルバンベルク四重奏団は御存じウィーンフィルからの派生した弦楽四重奏団である。余談ですがウィーン・フィル四重奏団とヴェラー四重奏団と3つあるのだ。私は、ヴェラー四重奏団とこのアルバンベルク四重奏団しか持っていない。ヴェラー四重奏団は、室内楽の調べが濃密でよいのだがなにせ1952年録音で音がどうしても劣後してしまう。アルバンベルク四重奏団を選んでみました。清冽かつ拡がりのある演奏です。


2025年10月17日金曜日

モーツァルト クラリネット協奏曲_サビーネ・マイヤー

 モーツァルト クラリネット協奏曲イ長調 K622 、サビーネ・マイヤー;ドレスデン・シュターツカペレ(ハンス・フォンク指揮)<1990年録音>を聴こう。こちらは、モーツァルト没後200年の記念にあわせて録音されたもので、もちろん、バセット・クラリネットを使用していますよ。バセット・クラリネットはA管の最低音より長3度低いCまで出せるクラリネットで~す。「バセット・クラリネット」は、18世紀に活躍したクラリネット奏者で作曲家のアントン・シュタードラーためにテオドール・ロッツによって作られた楽器で、もちろん、この曲はモーツァルトがシュタドラーのために書いた曲ダヨーン。



2025年10月12日日曜日

モーツァルト 弦楽四重奏曲第22番_バリリ四重奏団

 モーツァルト 弦楽四重奏曲を聴いていこう。その②

弦楽四重奏曲22番変ロ長調K.589「プロイセン王第2曲」。バリリ弦楽四重奏団(1955年録音)。21番同様プロイセン王フリードリヒ2世のために作られたものだが、自作目録には「フリードリヒ王にために」とは書かれていないことは申し上げておこう。k番号からしてオペラ「コシ・ファン・トゥッテ」の次に書かれたものであることがわかる。第1楽章は、やさしく下降する第1主題と、高音域で提示されるチェロから始まる。第2楽章は、弦楽四重奏曲中唯一「ラルゲット」指示のある緩徐楽章。チェロにたっぷりと謡わせる配慮かもしれない。優しい子守歌のようなメロディだ。第3楽章は、メヌエットと壮大な対位法のトリオ部をもつ驚異的な楽章だ。バリリ弦楽四重奏団の気品あふれる音が心地よい。


モーツァルト 弦楽四重奏曲第23番_アマデウス四重奏団&エリカ・モリーニetc

 

 モーツァルト 弦楽四重奏曲を聴いていこう。その①

天邪鬼ぶりを発揮して逆視聴とさせていただきます。まずは、最後の23番から。モーツァルト:弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 K.590(プロイセン王第3番)。視聴は、アマデウス四重奏団<(1st violin)ノーバート・ブレイニン (2nd violin)ジークムント・ニッセル (viola)ペーター・シドロフ (cello)マーティン・ロヴェット。39年間変わらぬメンバーでウィーン風の定番だ。もう一つは、(1st violin)エリカ・モリーニ (2nd violin)フェリックス・ガリミール (viola)ワルター・トランプラー (cello)ラズロ・ヴァルガの変わり種。モリーニには言わずもがな、ガリミール は、50年代のNBC交響楽団のコンサートマスター、トランプラーは、ブダペスト弦楽四重奏団との競演で有名、ヴァルガは、レナー四重奏団のチェロ奏者で、ニューヨークフィルの首席奏者という錚々たるメンバーだ。
プロイセン王セットは、ご存じ21.22.23番と3曲あり、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世からの依頼により作曲され、彼がチェロの奏者だったこともあり、チェロが独奏楽の様に活躍するように作られているのが特徴だ。23番は、弦楽四重奏曲でも数少ないユニゾンで始まる(たぶん4曲だけ)が、長調とは思えないほど重苦しく物憂げだ。そして、白鳥の歌ともいうべき第2楽章、そのシンプルすぎるメロディが何度も繰り返され変奏的に展開してゆき、あまりにも耽美で脳裏から離れない。モーツァルトの死までわずか1年、4楽章ともに長調でありながら、高揚感ないまま終わる曲調に何かしら影のようなものを感じるのは私だけだろうか。




2025年10月4日土曜日

ブラームス 交響曲第4番_ベイヌム

 ブラームス 交響曲第4番ホ短調Op.98、ベイヌム;コンセルトヘボウ管弦楽団(1958年録音)にて聴く。いよいよ4番の似合う季節がやってまいりましたね。第1楽章、恐れ多くも弱起で始まる冒頭よりのヘボウ管の温かみのある音色が魅力だ。大好きな第2主題、美しいチェロのスペイン風メロディの裏でのコントラバスの重量感、たまりません。コーダの切迫感あふれるオーケストレーションもご馳走様!モツレクのような締めくくりのティンパニーも良き。第2楽章、フリギア(ラ・シ抜き)手法にて、木管が活躍する中あらわれる弦楽群の柔らかで優しい音色とメロディが愛おしい。3楽章、男性的な表情でありながらアクセントは控えめ、テンポは中庸。終楽章、パッサカリヤは、音の余韻をとりつつヘボウ菅のまろやかな響きを活かし、それでいて芯のある作風に。古典的かもしれないが、何度聞いても飽きの来ない演奏です。



2025年9月14日日曜日

チャイコフスキー 交響曲第4番_ドラティ

 チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調OP.36 ドラティ、ロンドン交響楽団(1960年録音:Mercury)で聴く。ドラティ2度目の録音(1度目はコンセルトヘボウ)。随分とドラティを紹介しているがドラティがやっぱり好きかもと思わせる1枚。フィリップス傘下へ入る前のMercuryの録音も好きです。