「これ、すごくない?」
「ヤバイでしょ?」
書店の棚にこの本がずらっと並べてある様を見て、ワタシが発していた言葉です。
この本とは『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 』です。
特設コーナーもできていたりして、平積みでどっさり。
書店での並べようからして、売れ筋本だってことがわかります。
推しを語るときに「ヤバイ」しか出てこない。
こんな感じのことが本の表紙に書いてありました。
あっ!これってワタシじゃん!
かくしてワタシもこの本を手にすることになったわけです。
考えてみたら、一般の人が文章で多くの人に思いを伝えるなんてことは
一昔前には、なかったことですよね。
普通の人が文章で思いを伝えるなんて、手紙くらいでした。
だから文章の書き方も学校などで本気で教わったことがない。
思い出すのは、夏休みの宿題で読書感想文を書かされたことくらい。
それも、指導らしいことは何もなしに。
時代は変わって、今やSNSやブログなどで多くの人が文章で思いを語れる時代です。
だから多くの人がその技術を知りたいと思っているのかな。
この本が人気になるわけですね。
ワタシが最も共感したところは、
「他人の感想を見ないこと」というところ。
自分の感想を書く前に、他の人の感想が気になってつい見ちゃうけど、
それはやっちゃダメですって。
そんなことをすると、他人の言葉に影響されちゃうからだって。
もともと持っていた言葉も見失ってしまうから。
「SNSで他人の感想を読む前にひと呼吸おいて、まずは自分の感想をメモしましょう」(p.68)
こんなふうに著者の三宅香帆さんがアドバイスします。
自分の感想をモヤモヤした状態のまま置いておくこと。
これを「ネガティブ・ケイパビリティ」と言うらしい。
「もやもやをじっくり抱えたままにすることで、あなたが本当に感じていることや、考えるべきことがわかってくるのです。」(p.69)
モヤモヤを抱えておくって大事なことなんですね、自分の言葉を見つけるためにも。
言葉はナイフに似ている。
自分のナイフで人を傷つけることもあれば、誰かの言葉で自分が傷つけられることもある。
必要以上に怖がらず、自分の言葉をつくる技術を磨きたいと思いました。
