スクワットしたら背中が筋肉痛。階段から落ちてひと月も足を引きずり、美容液塗るのをわすれると翌朝顔がくすんでいる。晩ごはん抜いて7時間ちゃんと寝ると次の日最高にがんばれたり、逆もまた然り。とにかく速攻因果を感ぜられる日々。あの頃は黒のセリカが迎えにくるまでエヴァ見ながら髪をまとめて、あれをこうしたのにぜんぜんそうならないな、なんて待ちわびていた。それは人生の夏だったからだよ。

予防注射の副反応でぐったりしながら、安堂ホセの「DTOPIA」を読んでいた。人生でこの人と出会ったことでの今のわたしが確かにある。いつからか連れ去られてた自分の半分ががやっと海の水につけたつま先の冷たさから一点に戻り、地球という星とも溶け合ったような感覚。そういう人ってだいじだよ!人生でなかなかいないよ!って洗濯物を見上げながら青い日差しのまぶしさの中で叫んでしまった。

真っ暗な風景をただ走りづつけた日々。今日の午後は、秋には秋の色たちがあって、形も秋の形があり、音にも秋の音があった。わたしもそのなかのひとつとなって、緊張しながら陸橋をのぼってゆく。水色の空にピンク色の雲がかかり、切り絵のような電柱の影。落ち葉の離れがたい声。
