副業の時給は「努力量」ではなく「価値の性質」で決まる
副業を考えるとき、多くの人がまず気にするのは
「どれくらい稼げるのか」「時給にするといくらか」という点でしょう。
これはとても自然な感覚です。
限られた時間を使う以上、できるだけ効率よく収入を得たいと考えるのは当然です。
では、その時給の差はいったい何によって生まれるのでしょうか。
結論から言うと、
時給は、どれだけ頑張ったかではなく「どんな価値を生み出しているか」に比例します。
つまり、価値の性質を分解して考えれば、
その副業がどれくらいの年収レンジを狙えるのかも、ある程度推定できるのです。
この記事では選ばれやすい5種の副業に関してその性質を検討してみました
「一次産業的」「二次産業的」という考え方
ここから記載する「一次産業」「二次産業」という言葉は、農業・製造業といった本来の産業分類そのものを指しているわけではありません。
この記事では、価値が生まれる位置の違いを表す比喩として使っています。
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一次産業的な価値
→ まだ存在していなかった価値・需要・注目・資本を「最初に生み出す」 -
二次産業的な価値
→ すでにある価値を、加工・移動・効率化・再配置する
この違いが、そのまま
時給の上限や年収の伸びやすさにつながっていきます。
投資|価値の源泉は「資本」
① 社会に生み出す価値の源泉
投資が生み出す価値の源泉は、**お金そのもの(資本)**です。
投資家は企業や国に資金を提供し、その資金が設備投資・研究開発・雇用に使われることで、新しい経済価値が生まれます。
② 一次産業的か、二次産業的か
これは、モノやサービスが生まれる前段階である
「価値の原材料=資本」を供給している点で、一次産業的な立ち位置です。
③ コピー可能か
資本は再投資によって増やせます。
つまり価値は**コピー可能(複利)**です。
▶ 時間と年収は線形ではなく、元本と判断が収入を決める非線形型の副業です。
物販・せどり(転売)|価値の源泉は「流通」
① 社会に生み出す価値の源泉
物販が生み出す価値の源泉は、流通と情報差です。
「欲しい人に、欲しい場所で商品を届ける」ことで価値が生まれます。
② 一次産業的か、二次産業的か
商品自体はすでに存在しており、それを移動・再配置しているため、
二次産業的な価値創出です。
③ コピー可能か
同じ作業を繰り返す必要があり、コピー性は低いです。
▶ 作業時間と年収はほぼ比例し、線形になりやすい副業です。
発信系(ブログ・YouTube)|価値の源泉は「人の注意」
① 社会に生み出す価値の源泉
発信系が生み出す価値の源泉は、人の注意・関心です。
情報・知識・娯楽・共感を提供し、多くの人の時間を集めます。
② 一次産業的か、二次産業的か
「注目そのもの」を新しく生み出すため、
一次産業的な価値です。
③ コピー可能か
コンテンツは無限に複製・拡散でき、コピー性は非常に高いです。
▶ 成果と収入は強く非線形で、一部の成果が年収の大半を生む構造です。
IT関係|価値の源泉は「効率化・仕組み」
① 社会に生み出す価値の源泉
IT副業の価値の源泉は、人や組織の作業を減らすことです。
時間・コスト・ミスを削減する仕組みを提供します。
② 一次産業的か、二次産業的か
受託作業の段階では二次産業的ですが、
サービス化・自動化すると一次産業側に近づきます。
③ コピー可能か
仕組みやプログラムは再利用でき、中〜高いコピー性があります。
▶ 線形にも非線形にもなり得る、転換余地のある副業です。
コンビニバイト|価値の源泉は「現場労働」
① 社会に生み出す価値の源泉
コンビニの価値の源泉は、人がその場にいること自体です。
接客・補充・レジ対応といった即時的サービスを提供します。
② 一次産業的か、二次産業的か
既存サービスを回す仕事であり、
完全に二次産業的です。
③ コピー可能か
本人の時間を直接使うため、コピーは不可です。
▶ 時間と収入は完全に比例する最も線形な副業です。
一覧
まとめ
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副業でどれだけ稼げるかは、
価値の源泉にどれだけ近いか
新しい価値を生み出しているか
価値をコピーして増やせるか
でほぼ決まります。 -
時給を上げたいなら、
「もっと頑張る」よりも
どんな価値を扱っているかを見直すことが近道です。
副業を考えるとき、
一度「自分は価値のどの位置にいるのか」を意識してみると、選択肢の見え方が変わってくるかもしれません。